2011年4月号掲載
「ツキ」の科学 運をコントロールする技術
Original Title :THE LUCK FACTOR
- 著者
- 出版社
- 発行日2011年2月10日
- 定価1,870円
- ページ数318ページ
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著者紹介
概要
なぜ、世の中には「運の良い人」と「運の悪い人」がいるのか? そんな疑問を解くため、著者は20年以上にわたり1000人以上の人生を調べた。その結果、導き出されたのが、運の良い人に共通して見られる“5つの特徴”だ。「社交性に富む」「直感力がある」「勇気がある」…。本書は、これら5つの特徴、すなわち幸運をつかむための条件をわかりやすく解説する。
要約
運の良い人は社交性に富む
幸運も不運も、いつ、どのようにやってくるかはわからない ―― そう思う人は多いだろう。
だが、運は限られた範囲ではあるが、自分の意志と行動で変えられる。つまり、幸運に恵まれる確率を上げ、不運に見舞われる確率を下げられる。
そのためには、まず自分を変えねばならない。
私は20年以上にわたり、1000人を超える人々の人生を調べた。その結果、運の良い人には見られるが、運の悪い人にはほとんど見られない、という特徴が5つあるとわかった。これが、運が良い人と悪い人の人生に大きな違いを生んでいる。
* * *
その1つは、「社交性に富む」という特徴だ。
クモは自ら糸を出して巣を張り、虫を捕まえる。当然、巣が大きいほど、虫が捕まる可能性は高い。運も同じだ。大きな幸運をつかむ人は多くの人と触れ合い、友好的な関係を築いていることが多い。
例えば、ヘッドハンティングされる ―― 滅多にない出世の機会がもたらされる場合がそうだ。
人材探しは様々なルートを使って行われるが、ヘッドハンターが見つけ出すのは、何らかの形でその存在が「見える」ようになっていた人である。
中には、関係する団体やイベントに参加したり、業界紙に寄稿したりするなど、自分を他人から「見えやすく」するよう努力している人もいる。
だが、実際にヘッドハンティングされる人の中に、そんなふうに意識して行動する人がたくさんいるかというと、そうでもない。多いのは、特に意識せず、自然に行動しているうちに、自分の存在が多くの人に知れ渡っていた、という人だ。