2012年4月号掲載
ザ・サンキュー・マーケティング 「つながる・愛される」で最大の利益を生み出す
Original Title :THE THANK YOU ECONOMY
- 著者
- 出版社
- 発行日2012年2月14日
- 定価1,760円
- ページ数277ページ
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著者紹介
概要
ソーシャルメディアを活用し、実家の酒屋の年商を8年で300万ドルから4500万ドルにまで拡大した実業家が、ソーシャルメディア時代のビジネスのあり方を語った1冊。口コミがビジネスを大きく左右する今日、「顧客への本物の心遣いのできる企業だけが競争に勝つ」。こう述べ、顧客とつながり、愛されるための手法、「サンキュー・マーケティング」を説く。
要約
ビジネスの原点
ビジネスの成功は、お客とどれだけ親密な関係を築けるかにかかっていて、お客の口コミがビジネスの先行きを左右する。
かつて僕はそう信じていた。そして今もそうだ。
ソーシャルメディアが人気を博する今日、企業は、顧客とつながり、顧客を満足させることに、これまで以上に力を注がなければならない。
しかも、今起きている変化はほんの始まりにすぎない。ソーシャルメディアの登場によって文化が変わり、マーケティング戦略にも大きな影響が及んでいる。競争に勝ちたい企業は今後、雇用や顧客サービスから予算まで、あらゆる点で従来のやり方を変えなければならなくなるだろう。
1人1人の顧客と1対1の関係を築く
ソーシャルメディアの登場で、消費者は友達や家族と付き合うのと同じように、企業と付き合うことができるようになった。
そして、ソーシャルメディアを通じて築かれた信頼関係や絆は、経済を動かす力として急速に勢いを増している。
従って、企業やブランドはソーシャルメディアを正しく利用して、1人1人の顧客と1対1の関係を築くことが何としても必要なのだ。
では、どのようにして築けばよいのか?
人間関係は、話をし、相手の話に耳を傾け、意見を交換し、互いに好感を抱くことで築かれる。企業が顧客と関係を築く場合も、これと同じだ。
もし、あなたの会社が真心を示せば、相手も反応するはずだ。あなたとつながり、あなたを気に入り、対話が始まり、商品を買ってくれる。
実際、かつてビジネスとはこういうものだった。