2012年4月号掲載
アイデア・バイブル 創造性を解き放つ38の発想法
Original Title :THINKERTOYS, Second Edition
著者紹介
概要
アイデアに満ちた独創的な人間になるための方法を、創造性開発の専門家、マイケル・マハルコ氏が指南する。前提条件を逆転させてアイデアを生み出す「前提逆転発想法」、課題が抱える様々な属性に焦点を当てる「属性列挙発想法」…。創造性を開発するのに役立つ発想法と実践的なトレーニングを多数紹介する。1997年刊『アイデアのおもちゃ箱』の改題改訂。
要約
左脳型発想法
発想法は、「左脳型」発想法と「右脳型」発想法の2つに大別できる。
左脳型発想法とは、すでにある情報を使って考える方法である。一方、右脳型発想法は、洞察力と想像力、そして直感を使ってアイデアを生み出す。最高の創造性を発揮するには、この両方が必要だ。
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左脳型発想法には、次のようなものがある。
「前提逆転」発想法
前提逆転発想法とは、前提条件を逆転させることで、アイデアを生み出す方法である。
例えば、レストランを開店する場合であれば、まず、レストランに関する全ての前提をリストアップする。「レストランにはメニューがある」「レストランは食事を提供する」…というように。
次に、リストアップした前提を逆転させ、その逆説を実現できるかどうか自問する。
例えば、「レストランにはメニューがある」を逆転すると、「メニューがない」となる。それを実現するにはどうしたらいいのかを考える。
1つのアイデアとして、シェフが当日仕入れた肉、魚、野菜ほかの食材を説明し、お客に好きな食材を選んでもらい、それらを使った料理を提供する、というサービスが考えられる。
このように、ワンパターンになりがちな考え方をひっくり返す上で有用な発想法である。
「属性列挙」発想法
課題が抱える様々な属性に焦点を当て、改良するのが、属性列挙発想法だ。