2013年1月号掲載
ぶれない生き方
Original Title :The Chimp Paradox
- 著者
- 出版社
- 発行日2012年11月15日
- 定価1,320円
- ページ数238ページ
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著者紹介
概要
「理性的」に話していたつもりが、いつしか「感情的」になってしまう…。こうしたことは、頭の中の感情的な部分が強く動くことで起こる。この感情をコントロールし、「ぶれない」自分を作る方法を、長年にわたって人間心理を追究してきた精神科医が伝授。心の中の感情的な部分を「チンパンジー」、理性的な部分を「人間」にたとえ、わかりやすく説明する。
要約
心の大原則
私は精神科医としてカウンセリングを行っており、多くの方から様々な質問をもらう。
そのほとんどが、「○○を、どうすればいいかわからない」という悩みだ。例えば ――
「どうすれば不安にとらわれない人生を送れるか」「感情に流されてしまう自分がいます」「どうやったら怒りをコントロールできるでしょうか」…。
こうした問題は、脳科学・心理学の原理に基づいて対処すれば、簡単に解決する。
「感情」「理性」「情報源」
「あなた」という人を形づくっているのは、あなた自身の「心」である。あなたがどう考え、どう行動するかが、あなたの人生を決めている。
つまり、心をよく知って、それを上手に活かすのが、豊かな人生づくりの必須条件だといえる。
では、心はどこから生まれるのか。
心は、脳の中の「感情」「理性」「情報源」の3つの部分が影響を及ぼし合って形づくられる。
この3つは協力し合おうとはするのだが、それぞれパワーの大きさも、動く速度も、役割も違う。常に「どの部分が支配権を握るか」と、ぶつかり合っているのである。
例えば、「理性的」に話をしていたつもりが、いつのまにか「感情的」になってしまったりする。
これはあなたの頭の中の「感情をつかさどる部分」が、強く動いてしまったからなのだ。毎日、知らず知らずのうちに頭の中では、こんな理性と感情の戦いが繰り広げられている。