2013年5月号掲載

MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み リーダーはたった3つの武器があればいい

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著者紹介

概要

チームのやる気を引き出し、最高のパフォーマンスを発揮させるためのカギ。それは上司が“鬼”になることでも、“仏”になることでもないと言う著者が、人・組織を動かすための方法、「マネジメントコントロール」を伝授する。人を動かす力を科学的に解明し構築された、欧米のMBAではポピュラーなこの手法は、部下の指導に悩む全てのリーダーの参考になるだろう。

要約

人を動かす3つの力

 リーダーシップや部下指導についてのビジネス書を開くと、その主張は大きく2つに分かれる。

 一方は「上司は鬼になって指導しろ」というもの、もう一方は「上司は仏になって部下の自主性に任せろ」というものだ。

 この両極端な主張はどちらもそれなりに説得力があり、結局のところ、明確な結論はない。

 言えるのは、鬼か仏かというポイントに注目している限り、答えは出ないということだ。

 どの組織でも同じスタイルのリーダーシップが通用するかと言えば、そうはいかない。組織が違えば、発揮すべきリーダーシップも違う。従ってリーダーの能力に着目するだけでは答えは出ない。

やりたいと思うかどうかが決め手

 今、マネジメントの世界でキーワードになっているのは「内発的動機付け」である。これは、本人の「やりたい」という気持ちを引き出すマネジメント方法だ。

 給料やポストだけを目標に「仕事はつらいもんだから我慢してやれ」と言っても、以前のように簡単に人を動かせるものではない。それは、働く人のモチベーションに本質的な変化があるからだ。

 先進国では、「お金に関係なく、充実感のある仕事をしたい」「人に感謝される人生を送りたい」という人が確実に増えてきている。

3つのコントロール

 では今日、どうすればチームのやる気を引き出し、最高のパフォーマンスを発揮させられるのか。

 参考になるのが、「マネジメントコントロール」の理論である。これによれば、組織を動かし、戦略を実行に移す方法には、次の3つがある。

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