2013年5月号掲載
MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み リーダーはたった3つの武器があればいい
- 著者
- 出版社
- 発行日2013年3月4日
- 定価924円
- ページ数220ページ
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著者紹介
概要
チームのやる気を引き出し、最高のパフォーマンスを発揮させるためのカギ。それは上司が“鬼”になることでも、“仏”になることでもないと言う著者が、人・組織を動かすための方法、「マネジメントコントロール」を伝授する。人を動かす力を科学的に解明し構築された、欧米のMBAではポピュラーなこの手法は、部下の指導に悩む全てのリーダーの参考になるだろう。
要約
人を動かす3つの力
リーダーシップや部下指導についてのビジネス書を開くと、その主張は大きく2つに分かれる。
一方は「上司は鬼になって指導しろ」というもの、もう一方は「上司は仏になって部下の自主性に任せろ」というものだ。
この両極端な主張はどちらもそれなりに説得力があり、結局のところ、明確な結論はない。
言えるのは、鬼か仏かというポイントに注目している限り、答えは出ないということだ。
どの組織でも同じスタイルのリーダーシップが通用するかと言えば、そうはいかない。組織が違えば、発揮すべきリーダーシップも違う。従ってリーダーの能力に着目するだけでは答えは出ない。
やりたいと思うかどうかが決め手
今、マネジメントの世界でキーワードになっているのは「内発的動機付け」である。これは、本人の「やりたい」という気持ちを引き出すマネジメント方法だ。
給料やポストだけを目標に「仕事はつらいもんだから我慢してやれ」と言っても、以前のように簡単に人を動かせるものではない。それは、働く人のモチベーションに本質的な変化があるからだ。
先進国では、「お金に関係なく、充実感のある仕事をしたい」「人に感謝される人生を送りたい」という人が確実に増えてきている。
これは社会が成熟したことを意味している。多くの人は基本的なニーズが満たされると、仕事に“意味”や“意義”を求めるようになる。
3つのコントロール
では今日、どうすればチームのやる気を引き出し、最高のパフォーマンスを発揮させられるのか。
参考になるのが、「マネジメントコントロール」の理論である。これによれば、組織を動かし、戦略を実行に移す方法には、次の3つがある。