2013年8月号掲載

30ポイントで身につく!「ビジネスモデル思考」の技術

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概要

ビジネスモデルとは、ビジネスのコアとなるもので、企業の「価値創造の仕掛け」と、それを支える「仕組み」からなる。市場構造の前提が大きく変化している今日、重要なのは、既存の枠に囚われず、自らの手で、市場と顧客が「熱狂する価値」を生む、優れたビジネスモデルを築くこと。そのための考え方、手法を、多くの企業事例を挙げ、わかりやすく解説する。

要約

ビジネスモデル思考とは?

 なぜ、技術に優れる日本企業が、グローバル化の進む中、商売で勝てなくなってきているのか。

 それは、少しだけ歪んでしまった「職人気質」という、「良いモノを創れば売れるという世界観」が色濃く残っているからではないか。

 本来の職人とは、顧客1人1人の顔を思い描き、自分の技で喜びを提供することを生業にしていた。「顧客第一」の思考を持っていたものだ。

 多くの企業でビジネスモデル開発の話をすると、初めに口火を切って出されるのは、商品・サービスの「機能」や「性能」の話だ。もちろん、そのような技術力は非常に重要なことだ。

 しかし、技術は顧客の価値(目的)を達成するための手段(HOW)にすぎない。「技術を使って、顧客にとって何が(WHAT)価値になるのか?」「なぜ(WHY)それを提供するのか?」を、もっと思考してもよいのではないか。

 「ビジネスモデル思考」のポイントは、目指すべき山の頂上(WHAT)をどう創り上げていくか、そして、それはなぜなのか(WHY)を考えることだ。社会が求めているからか? 自社の強みを活用できるからか? 新市場を創りたいからか?ビジネスモデルを思考する際は、その背景も非常に重要になる。

 ルールの中で勝ち方を身につけるのが「戦略的思考」ならば、勝てるルール(構造)の創り方を身につけるのが「ビジネスモデル思考」といえる。

事実と解釈の違いを意識する

 では、「何を?(WHAT)」と「なぜ?(WHY)」を思考するためにはどんな思考が重要になるのか。

 一方、「平成23年10月1日現在、日本の総人口は1億2780万人であった」は事実になる。

 この事実と解釈の違いをしっかりと認識することが、とても大切だ。解釈とはある人が下す判断や意見であり、主観性が色濃く反映されるものだ。この主観のみで物事を語っていると、「思い込みで話をしているのでは」と人から言われるだろう。

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