2014年3月号掲載
会社を変える会議の力
- 著者
- 出版社
- 発行日2013年12月20日
- 定価836円
- ページ数222ページ
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著者紹介
概要
時間をかけて議論したのに何も結論が出ない、何の目的のために決めたかわからない…。世間では、会議は“ダメなものの象徴”になっている。しかし、会議には「会議モドキ」「ダメな会議」がある一方、真の問題解決に役立つ「本当の会議」があると指摘。「目的」「議題」「資料」「メンバー」の4つの点から、ダメな会議の病巣を明らかにし、打ち手を示す。
要約
会議の「目的」を考える
「うちの会社は会議ばかりで、本当に無駄」「こんなに頻繁に関係者で集まって報告する必要があるのだろうか」…。こんな声をよく聞く。
会議は「組織におけるダメなものの象徴」になっていると言ってもいいくらいだ。
では、何が原因で、ダメな会議になるのか。
「本当の会議」の骨格がわかれば、どこに病巣があるかがわかる。
まず、会議を考える上で前提としなくてはいけないのは、会議は「組織における問題解決の装置」であるということだ。
次に考えるのが、会議の「目的」だ。会議は何かしらの問題解決のために開かれる。この何かしらの問題解決をするというのが会議の目的になる。
続いて、会議の「議題」。会議の目的を達成するために議論するわけだが、議論がその目的に向かうよう、議論の論点を示す議題が必要になる。
そして「資料」と「メンバー」。会議の目的の達成のために、論点について議論する上で必要だ。
この、目的、議題、資料、メンバーが、問題を解決できるように一連でつながっているのが、本当の会議の骨格である。
では、ダメな会議の病巣を、この会議の骨格に沿って考えていこう。まずは「目的」から。
「“ゼロベース”の会議」という誤り
ある企業で、新規事業が必要との社長の判断から、新規事業のコンセプトを決める会議が開かれた。会議の開催者、経営企画部の課長Aさんは、大胆な結論を出せるように、「前提条件は一切決めずに“ゼロベース”で議論してもらいたい」と切り出し、会議のメンバーに議論を促した ―― 。