2016年9月号掲載

これからのマネジャーの教科書 自己変革し続けるための3つの力

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著者紹介

概要

上司と部下に挟まれたミドルマネジャーは、日々の案件に忙殺され、疲れがちだ。しかし中には、生き生きと仕事をし、期待以上の成果を上げる人もいる。本書は、その差を生むものを探った。第一線で活躍する「期待を超えるミドルマネジャー」への取材を基に、彼らの持つ“3つの力”を明らかにし、それの身につけ方を説く。

要約

期待を超えるミドルマネジャーの3つの力

 読者の皆さんが所属する企業・組織には、どのようなタイプのミドルマネジャーが在籍し、どのように周囲から見られているだろうか。

 自ら先頭に立つことで成果を上げる人もいれば、メンバーを前面に立たせ自分はサポート役に徹することで成果を上げる人もいるだろう。どちらのタイプであっても、期待通りの成果を上げていれば、一定の評価をされているはずだ。

期待を超えるミドルマネジャーとは何か

 こうしたミドルマネジャーは、必要なスキルを備え、メンバーを適切に管理する。だが、目指すべき上司として尊敬されていないことが多いかもしれない。なぜなら、期待通り忠実に成果を上げているミドルマネジャーは、言い換えれば「職責を無難にこなす」ことにとどまっているからだ。

 一方で、「周囲からの期待以上の成果を上げるミドルマネジャー」もまた存在する。

 では、「無難にこなすミドルマネジャー」と「期待を超えるミドルマネジャー」は何が違うのか。

 決定的な違いは、期待通りの成果を上げるのか、それとも期待を超える成果を上げるのか、という点だ。期待を超えるミドルマネジャーは、周りの想定とは違う考え方、行動をして、想定を超える結果を生み出し、そのプロセス、結果を積み重ねることで周囲から尊敬を集めている。

 では、こうした期待を超えるミドルマネジャーは、どのような人材なのだろうか。

 40人以上のミドルマネジャーヘのインタビューをもとに検証した結果、期待を超えるミドルマネジャーは、次の3つの力を持つことがわかった。

スキル(組織で成果を出す力)

 ここで着目すべきは、「組織で」という点だ。ミドルマネジャーは様々なステークホルダーとのしがらみの中に置かれているため、個人として業務を遂行するスキルが高いというだけでは十分ではない。あくまで組織として、成果を出すことが重要である。

 そのためには、自組織のミッションの遂行に必要な知識やノウハウを習得していることが欠かせない。その上で、メンバーを効果的に動かすことのできる、リーダーシップスキルが求められる。

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