2016年12月号掲載

ユダヤ式エッセンシャル学習法 一流の知性をつくる最強のサバイバル戦略

ユダヤ式エッセンシャル学習法 一流の知性をつくる最強のサバイバル戦略 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

「学びの民」。こう称されるユダヤ人は、独特の“学びの習慣”により高い知的生産性を有する。現に、Googleなど世界的企業の創立者の半分以上、ノーベル賞受賞者の3割をユダヤ人が占める。成功をもたらす、物事の本質をつかむための学び。彼らが続けてきた、独創性あふれる学習法を、ユダヤ教に改宗した国際弁護士が説く。

要約

ユダヤ式 本質をつかむ学びの原則

 Googleの創立者ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、facebookのマーク・ザッカーバーグなど、世界の名だたる大企業の創立者の半分以上を、またノーベル賞受賞者の3割を占めるほどの高い知的生産性を有するユダヤ人。

 彼らにとって、学ぶことは生活そのものだ。学びは幼い頃から始まり、死ぬまで途切れない。ユダヤ人が「学びの民」と呼ばれるゆえんである。

 彼らは、聖書など普遍的な古典に向き合い、物事の本質を学ぼうとする。本質を理解していれば、情報過多の時代でも表面的な事柄に惑わされない。また、世の中を変えるイノベーションも、本質を理解していることから生まれるのではないか。

 本書では、本質にたどり着くための手段として、ユダヤ式の学びの手法を紹介する。

 ユダヤ人はどんな視点をもって、何をどのように学んでいるのか。まず、ユダヤ式の「学びの原則」から見ていこう。これは、次の3つから成る。

原則1:「なぜ?」の視点

 何事も批判的に考え、「それはなぜか?」と問いかけることが既存の知識への挑戦であり、学びのスタートである。

 ユダヤ教では神を無条件に信じてはいけない。ユダヤ教徒には「信じる」ことではなく、正しいかどうかを「問い続ける」ことが求められる。

 例えば、ユダヤ教では週の7日目は安息日とされ、いかなる労働も行ってはならないという戒律があるが、「それはなぜか?」と意見を戦わせている。つまり、当然守るべき戒律でも、盲目的に従うのではなく、「なぜか?」を問うことで、戒律を遵守することの意味を考え、理解を深め、自分の意志でそれらの決まり事に従っているのだ。

 問い続けることこそが、ユダヤ人の文化であり、ユダヤ人の生き方そのものといえるだろう。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集

石角完爾 集英社

中国古典の名言・名句三百選

守屋 洋 プレジデント社

それでも人生にイエスと言う

V・E・フランクル 春秋社

老子・荘子の言葉100選 心がほっとするヒント

境野勝悟 三笠書房(知的生きかた文庫)