2017年4月号掲載
HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント
Original Title :HIGH OUTPUT MANAGEMENT
- 著者
- 出版社
- 発行日2017年1月16日
- 定価1,980円
- ページ数333ページ
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著者紹介
概要
インテルの創設に参画し、同社を力強く導いた伝説的経営者、アンドリュー・S・グローブ。そのマネジメントにおいて、彼は何に注力し、どのように成果を最大化したのか。ノウハウの数々が、ミドル・マネジャーに向けて語られる。フェイスブックCEOら、シリコンバレーのトップ経営者に読み継がれ、影響を与えた名著の復刊。
要約
経営管理はチーム・ゲームである
組織において、現場の最先端にいる監督者や、最高経営責任者(CEO)については、充分その存在が認められている。職長を対象に仕事の基本を教えるコースはたくさんあるし、たいていのビジネススクールはトップ経営者を生み出すことを狙って教習課程を組んでいる。
しかし、この二者の間に存在する中間管理職(ミドル・マネジャー)は、我々の社会や経済にとって極めて重要であるにもかかわらず、ほとんど無視されている。
私は、こうしたミドル・マネジャーに語りかけたい。この本には、マネジャー自身と彼らが率いるグループの、業績と生産性を高める基本的なアイデアを盛り込んでいる。
そのアイデアの1つが、「マネジメントに対する成果(アウトプット)志向性」である。
マネジャーのアウトプットとは
私はある中間管理職のグループに、マネジャーのアウトプットとは何かという質問をしてみた。
そこでの答えは、次のようなものだった。
判断と意見、方向づけ・指示、経営資源の配分、間違いの発見、人材育成と部下の開発…。
私は、こうした事柄がマネジャーとしてのアウトプットを表しているとは思わない。それは「活動」であり、マネジャーが最終成果 ―― アウトプットを上げるために“なす”べきことである。
では、マネジャーのアウトプットとは何か。
マネジャーが、インテル社のウェハー製造プラントの責任者だとすれば、アウトプットは、完成された高品質のシリコン・ウェハーである。
これを要約すると、次の式のようになる。