2019年7月号掲載

ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] オーセンティック・リーダーシップ

Original Title :AUTHENTIC LEADERSHIP:HBR Emotional Intelligence Series

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概要

今、カリスマを真似るのではなく、自分なりの価値観で人々を引っ張る「オーセンティック・リーダーシップ」が注目されている。この新たなリーダーシップに関する第一人者らの論考を『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌が厳選し、まとめた。自分らしさを貫く方法、メリット・デメリットなど、多様な観点から論じた1冊だ。

要約

「自分らしさ」を貫くリーダーシップ

ハーバード・ビジネススクール教授  

ビル・ジョージ 他

 この半世紀、リーダーシップの研究者は1000以上の調査研究を実施し、「これが一流のリーダーである」と言えるスタイル、特性、資質を探ろうとしてきた。しかし、理想のリーダー像を描き出した研究は1つもない。

 これは幸いなことだ。もし学者が理想のリーダーシップなるものを突き止めていれば、それを再現するために、皆、汲々としているだろう。誰かの真似をするとは、本来の自分を偽ることである。

 筆者の1人、ビル・ジョージが2003年に上梓した著書は、「自分らしさを貫くリーダーになりなさい」というメッセージを訴える内容だった。

 「オーセンティック(自分らしさ)」を貫くリーダーは、目標に情熱的に取り組み、自らの価値観をぶれることなく実践し、知識だけでなく感情の面からも人々を引っ張っていく。実りある人間関係を築き、自らを律することで結果を出す。それもこれも、自分自身をよく知っているからだ。

 では、自分らしさを貫くリーダーになるにはどうすればよいのか。

自分史に学ぶ

 自分らしさを貫くリーダーシップへの第一歩は、自分の半生について理解することにある。自分史は様々な経験に意味を与え、人はそれによって、社会の中でなすべきことを見つけることができる。

 かつて作家のジョン・バースが書いたように、「自分史はあなたの人生そのものではない。あなたが語る物語である」。言い換えれば、肝心なのは人生に起こった事実ではなく、それをあなたがどのように意味づけて語るかなのだ。

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