2014年10月号掲載
最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
Original Title :The One Thing You Need to Know: ...About Great Managing, Great Leading, and Sustained Individual Success
- 著者
- 出版社
- 発行日2006年1月24日
- 定価2,090円
- ページ数315ページ
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著者紹介
概要
長年、世界トップレベルの職場やリーダー、マネジャーの調査に携わった経営コンサルタントが、トップクラスの人々が、いつも、どこに注目し、行動するかを明らかにした。例えば、優れたマネジャーは、部下1人1人の“個性”に注目する。部下を型にはめて作りかえるのではなく、それぞれの個性が活かせるよう、彼らの役割・責任の方を作りかえるという。
要約
失敗しないための4つの基本スキル
優れたマネジャーとは?
優れたマネジメントを行うためには、まず、基本を無視してはならない。マネジャーとして失敗しないための基本スキルは、次の4つである。
①きちんと人を選ぶこと
マネジャーとしてしっかり足場を固めようと思うなら、望ましい才能を持っている人物を選ぶのに時間をかけることだ。
では、どうすればそれができるのか。
まず、どんな才能を求めているのかをはっきりさせること。競争好きな人材が欲しいのか、創造性のある人材、分析のできる人材が欲しいのか。
そして、相手に、細かいところまで話を聞く。将来の行動を予測するのに一番役立つのは過去の行動だというのが従来の考え方だが、これだけでは不十分だ。将来の行動を予測するのに一番役立つのは、何度も行ってきた過去の行動である。
これを見極めるには、あなたの求める行動を、その人物が実際に、いつ、どこでしたかという具体例まで聞かなければならない。
例えば、その人の段取りのよさを知りたいなら、より効率よく過ごすために日々の生活でどう工夫しているかを尋ねる。その人物が細かい例を挙げて説明できるなら、信じていい。だが、聞こえのよい一般論しか言わないなら、信じないことだ。
②期待する仕事の内容をはっきり示すこと
多くのマネジャーは期待の内容を示すことの重要性を知っているが、ほとんど実行できていない。調査によれば、職場で何を期待されているかわかっている従業員は、全体の50%にも満たない。
優れたマネジャーは、期待をどう伝えるのか。答えは1つ ――「常に」行うことだ。彼らが目標を定めるのは、年に一度や二度ではない。少なくとも年に4、5回は部下と話し合い、進捗状況を確認し、アドバイスを与え、軌道修正を行う。
③褒めることと認めること
部下に、ある特定の行動を繰り返してほしいなら、その行動が必ず、確実・即時的・肯定的な結果につながるようにする。要するに、よい仕事を即座に認めて、褒めるマネジャーになるのだ。