2019年10月号掲載
バズる動画・ライブ配信 確実に拡散するしくみ インフルエンサーマーケティングの基本がわかる本
著者紹介
概要
通勤・通学中にネット動画を見る。そんな光景が日常となった今日、企業のマーケティングでも、動画やライブ配信が活用されつつある。これらのコンテンツを“バズらせる”―― 爆発的に拡散させるには何をすべきか? ライブ配信者の先駆けとして人気を集めた著者が、「つくって、届けて、広げていく」ためのノウハウを公開!
要約
動画の超・基礎知識
今、動画・ライブ配信コンテンツの市場が急速に伸びている。
2016年に842億円だった国内の動画広告市場は、2020年に2900億円、2023年には4620億円まで伸びると予測されている。それだけ多くの人がインターネットの動画を見ているということだ。
「自社製品をもっと多くの人に知ってもらいたい」「自分のつくった音楽を聴いてもらいたい」
このように思う企業や個人にとって、動画やライブ配信は「検討してみた方がいい」ではなく、もはや「最初に検討すべき」メディアなのだ。
数万円あれば、制作から配信まで行える
企業が動画やライブ配信をマーケティングに導入する時、よく比較されるのがテレビCMだ。「動画」という共通点があるからだろうが、コスト面では動画やライブ配信の方が圧倒的に安い。
テレビCMの場合、一般的には映像の制作費だけでも数百万円かかる。一方、動画・ライブ配信は、業者に頼んでも数万円程度からつくれる。
コストを低く抑えられるので、動画・ライブ配信は、広告予算の少ない中小企業でも導入可能だ。
5Gの登場で可能性が広がっている
ネットの動画やライブ配信は10年以上前からある。ではなぜ、最近、市場が急速に伸びたのか。
その背景に、ネット環境の飛躍的な進歩がある。
10年前は、ネット動画は家や会社のパソコンで見ていたが、今はスマホやタブレットを持ち歩いて外で見る人も多い。これは、スマホの通信システムの規格が3G(第3世代)から4G(第4世代)へと進化したことが大きい。
2012年、携帯大手各社が4Gのサービスを開始。今は、街中に無料で使えるWi-Fiスポットも増え、時間を気にせず、動画やライブ配信を楽しめる。