2019年12月号掲載
運気を磨く 心を浄化する三つの技法
- 著者
- 出版社
- 発行日2019年10月30日
- 定価902円
- ページ数283ページ
※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。
※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。
著者紹介
概要
非科学的と言われながら、信じられてきた「運気」。それは本当に在るのか? この古くからの謎に、多摩大学大学院名誉教授で工学博士の田坂広志氏が迫った。最先端の科学的仮説を引きつつ、運気の本質を解明し、良運を得る方法を説く。「我々の心の状態がその心と共鳴するものを引き寄せる」など、興味深い指摘がなされる。
要約
「良い運気」の引き寄せ方
「運気」とは何か ―― 。
それは、第1に、「直観」が閃くということ。例えば、ルーレットなどの勝負ごとで、赤黒のどちらに賭けるかという直観が当たることがある。
第2に、「予感」が当たるということ。
第3に、「好機」を掴むということ。例えば、サッカーで、ゴール前の混戦の中、タイミング良く自分の前にボールが転がってきて、シュートを決めるなど。偶然が支配する状況で好機を掴むということは、良い運気の1つの表れである。
第4に、「シンクロニシティ」が起こるということ。これは「不思議な偶然の一致」が起こることだ。例えば、「こうした情報が欲しい」と思っていると、たまたま手にした雑誌にその情報が載っていた、といったことが人生において起こる。
第5に、「コンステレーション」を感じるということ。コンステレーションとは「星座」という意味の英語だ。我々は、星々の配置に「意味」を感じ、それを星座と呼ぶ。同様に、コンステレーションを感じるとは、人生で起こる一見無関係な出来事に何かの意味を感じ、その意味に従って選択をすると、良い方向に導かれることである。
*
運気というものについて語った文献は、古今東西、無数にあるが、どれも共通に、良い運気を引き寄せるための1つの法則を語っている。
それは、我々の「心の状態」が、その心と共鳴するものを「引き寄せる」という法則である。
これは、昔から欧米などで「引き寄せの法則」として語られてきたものだ。日本でも「類は友を呼ぶ」という諺が語られ、仏教においても、目の前の世界は自分の心が現れたものであることを意味する「三界唯心所現」という言葉が語られる。
従って、良い運気を引き寄せるためには、「ポジティブな想念」を持つことが求められる。すなわち、「ポジティブな想念=良い想念」を持つと、「ポジティブな出来事=良い出来事や出会い」を引き寄せ、良い運気を引き寄せるのである。