2021年2月号掲載
パーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革する
著者紹介
概要
コロナを機に社会は一変した。この危機は、従来の考え方やライフスタイルをリセットするチャンスでもある。変革のカギは、アクションを起こし、どんどん「実験」を繰り出すこと ―― 。世界を旅しながら仕事をするノマドライフの実践など、自ら様々な実験をしてきた著者が、正解のない時代を生き抜くヒントを提示する。
要約
自分を変える絶好のタイミングが到来
コロナは、人の意識を大きく変えた。わかりやすく言えば、人を大きく二極化させた。
その最たるものは、「これぞチャンスと新しいことに踏み出していった人」、そして「元の世界に戻ってくれるのをじっと待ち続けている人」だ。
理解しておかなければならないことは、もう元の世界には戻れない、ということ。すでに社会は、次のステージに進んだ。やらなければいけないのは、アフターコロナへの対応である。
人生は壮大な「実験」だ
では、新しい時代に向けてどうすればいいのか。
1つ確実に言えることは、アフターコロナ時代にはまだ正解がない、ということだ。こうすれば確実、というものがない。こういう時には、どんどん動いていくことだ。
最も危険なのは、じっとしていること。じっとしていても、何も起きない。だから、何かアクションを起こす。そのためのキーワードが、「実験」だ。いろいろなものに踏み出して、実験してみる。失敗もあるかもしれないが、そこから得られるものがある。だから、前に進める。
働き方も、学び方も、生活スタイルも、幸せ感も。今こそ、自分自身のあり方すべてを見直すことが、求められている。ここに早く気づけるかどうかが、この先の人生を大きく左右する。
それまで避けていた動画配信をやってみた
「これは何かを変えろ、というサインだな」
緊急事態宣言が出て、真っ先に頭に浮かんだのは、この思いだった。せっかくなので、思い切ったことをやってみようと考えた。
例えば、コロナ前はYouTubeやインスタライブなどの動画配信にはまったく関心がなかった。しかし、コロナで苦況に陥った人が多くいる中、何か応援できるのではないかと思って、デジタルで即効性のあるライブをやってみることにした。
最も大きな試みは、6つの酒蔵の蔵元と6時間のインスタライブを開催したことだ。この時、彼らの日本酒を6本セットにして1万4000円で販売した。購入すると、この6蔵の蔵元とZoom飲み会で一緒に飲める、という企画を立てたところ、限定480セットがあっという間に売り切れた。