2024年2月22日、日経平均株価が終値で3万9098円をつけました。
バブル期の1989年につけた3万8915円を大きく上回る史上最高値で、SNSでは「史上最高値」「歴史的瞬間」がトレンドワードとなりました。
今年最初の取引となった1月4日の時点で、日経平均株価の終値は3万3288円でした。わずか50日足らずで2割近くも値上がりしたことになります。
値上がりの理由としては、様々な要因が挙げられています。中国やロシアの地政学リスクを嫌った世界の投資マネーが日本に向かっている、新NISA開始に伴う国内の買い需要を当て込んだ海外投資家の買いが増加している、などなど…。
それらの中でも、わかりやすい理由は「買い遅れの恐怖」でしょう。日本経済新聞は、急騰する相場に取り残されることに対する「恐怖」が、株高に弾みをつけている、と指摘しています(「日経平均、最高値に肉薄 急騰の裏に「買い遅れの恐怖」」/日本経済新聞電子版2024年2月16日)。
実際、昨年来の日本企業の株価上昇を見て「あの時100万円投資していたら、今ごろいくらになっていたんだろう」「今買っておかないと、来年の今ごろどれぐらいの儲けを逃すことになるんだろう」などと考えてしまうと、投資に慣れていない人でも(慣れていないからこそ?)、つい手を出したくなってしまうのではないでしょうか。
一方で、これほど急激な値上がりを目にしていると、「近いうちに暴落するのでは?」という心配も生まれてくるもの。社会や経済の状況が異なるため単純な比較はできませんが、今後も相場が過熱していけば、約30年前に起こったバブル崩壊のようなことにいずれならないとも限りません。
そこで今週は、自分の資産を守るために、教養として知っておきたい「バブル」に関する本、『バブルの世界史 ブーム・アンド・バストの法則と教訓』(ウィリアム・クイン、ジョン・D・ターナー/日経BP・日本経済新聞出版)をPick Upします。
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