2008年8月号掲載
できる上司は「しかけ」を使う “やる気”が驚くほど上がる44の方法
- 著者
- 出版社
- 発行日2008年6月10日
- 定価586円
- ページ数201ページ
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著者紹介
概要
部下のやる気を引き出し、会社をもっと魅力的にするにはどうすればいいのか。社長、幹部、上司が共通に抱える、そんな悩みを解決するための「しかけ」と「コツ」がある。それは「ちょっとしたひと言」や「たった1枚のシート」など、いずれも驚くほどシンプルなものだ。1000社以上で採用されて大きな効果を上げてきた、そのメソッドの数々を紹介する。
要約
驚くほど部下がやる気になる「しかけ」
部下のやる気を引き出し、会社をもっと魅力的にする ―― 。そのための「コツ」と「しかけ」には、例えば、次のようなものがある。
「すごいボーナス」が部下のやる気を引き出す!
報酬には3つの種類がある。「金銭の報酬(給与・賞与など)」「心の報酬」「仕事の報酬」だ。
心の報酬とは、相手が喜ぶこと、例えば部下を認める、褒めるなどの行為で与えることができる。
仕事の報酬とは、本人がやりたい仕事をご褒美にやらせてあげることである。
例えば心の報酬なら、「みんパチ(みんなの前でパチパチ表彰)」がお勧めだ。これは、頑張った社員を皆が出席する会議などで拍手して表彰するもので、表彰された社員は嬉しくやる気が増す。
最近、金銭の報酬のみに偏る傾向があるが、金銭には限界がある。だが、心と仕事の報酬は上司の力量次第でいくらでも与えられる。
「たったひと言」で心が動く!
仕事を頼む時、普通に「この仕事を頼むよ」と言わず、「この仕事は君“なら”できるだろう」「この仕事は君“しか”できない」と言うとよい。
“なら”や“しか”が入るだけで全く違ってくる。このひと言で、部下は「信頼して任されたのだから頑張ろう」と張り切って仕事に臨むだろう。
「怒りの感情」のぶつけ方
部下を、感情のままに怒ってしまったという経験を持つ人は多いだろう。
「怒り」とは、怒る主体が感情的になる、その場限りのもの。これに対し、相手の非を指摘し、善導しようとするのが「しかり」である。
つまり部下には怒るより、しかることが大切だ。