2010年6月号掲載
プレイングマネジャーの教科書 結果を出すためのビジネス・コミュニケーション58の具体策
著者紹介
概要
多忙なプレイングマネジャー(中間管理職)のコミュニケーション術を紹介した書。といっても、披露されるのは“人付き合いのスキル”ではない。人を動かして結果を出す、“業務に直結するコミュニケーション”だ。マイクロソフト日本法人などでのサラリーマン時代、10年以上をプレイングマネジャーとして働いてきた著者ならではの、実践的なスキルが満載!
要約
コミュニケーションはビジネススキル
職場のコミュニケーションは大事だとは思うが、時間がない。それに、自分はコミュニケーションが苦手だし、相手あってのことだから、すぐに成果につながるとも思えない ―― 。
プレイングマネジャー(中間管理職)の中には、そんな気持ちからコミュニケーションを後回しにする人も多い。しかし、これは大きな誤解だ。
多くの人が、やるべき順番を逆に考えている。
「日常業務で手一杯 → コミュニケーションは後回し → 職場の空気が停滞する → 仕事が思わぬところでストップしたり、部下とのトラブルが生じたりする → ますます業務が増える」
これではいつまでたっても、苦しみから解放されない。今すぐ、次のやり方に変えるべきだ。
「日々のコミュニケーションを仕組み化、習慣化する → 部下が自立して動く → あなたの負担が減る → より大きな仕事に着手できる」
そして、こうした好循環を生み出す上で最強のコミュニケーション・ツールが、次の4つである。
①引き出し力
コミュニケーションは「話すこと」より、まず「聞くこと」が大事である。
聞くことに徹することで、相手が何でも話してくれるようになる。これが「引き出し力」だ。
引き出し力を備えるための第一歩は、「話しかけられ上手」になること。日頃から「いつでも話しに来ていいよ」という雰囲気を演出しておく。
そのためには、余裕なく焦っていたり、仕事に追われているといったそぶりは禁物である。