2011年11月号掲載
心がスーッと晴れる一日禅語
- 著者
- 出版社
- 発行日2011年8月10日
- 定価628円
- ページ数221ページ
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著者紹介
概要
仕事や家庭、あるいは人間関係の問題など、人生に悩みは付き物だ。また、もっと自分らしく生きたい、安らかに生きたいと誰もが願う。そんな私たちに、貴重な気づきを与えてくれるのが「禅語」だ。この短い言葉には、明日をより良く生きるための知恵が凝縮されている。いわば“人生の特効薬”。そう呼べる禅語の数々を、コンパクトかつわかりやすく解説する。
要約
「禅語」は人生の特効薬
何事も前向きに考えられず、全てが思うようにいかない。毎日毎日、焦ってばかり。辛く、暗い。
そんな時、自分の心をイキイキとさせてくれるのが、禅の一語である。次に示すような禅語が、自分の心を上向きにしてくれる ―― 。
日日是好日
生きている。素晴らしい。生きている。それだけで、いい。そう思った途端、今日が明るくなる。
明日の自分は「こうでありたい」と理想を抱いて生きることは、誠に結構である。
だが、そのうち「こうでありたい」が「こうでなくてはならない」と、だんだんプレッシャーとなって自分にのしかかってくる。明日に重点を置きすぎると、毎日が、気が気ではなくなる。
「日日是好日」。これは雲門和尚の名言だ。毎日が安らかでよい日である、という意味である。
禅家では、先のことは気にかけない。いくら願望したところで、先のことは思うようにいかない。先のことを心配するより、かけがえのない今日一日を、精一杯生きよ…。このように考える。
喫茶去
あの人とは、どうも価値観が合わない。それだけで、その人には会いたくなくなる。
他人の価値観と自分の価値観を激論しても、得るものは1つもない。それなのに、どうして価値観などという実体のない化け物を気にするのか。
「喫茶去」。これは趙州和尚の禅語で、「お茶を飲んでいらっしゃい」という意味である。
趙州は、「生きていく上で、肝心なことは、何でしょうか」という質問をされると、「お茶を飲んでいらっしゃい」と言った。