2013年1月号掲載

人を動かす2 デジタル時代の人間関係の原則

Original Title :HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE IN THE DIGITAL AGE

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概要

人間関係の原則を解明し、今なお多くの人々に読み継がれるD・カーネギーの名著、『人を動かす』。その“21世紀版”である。「デジタル時代の人間関係の原則」と副題にある通り、メール、ツイッター、フェイスブック等、デジタルメディア全盛の今日において、カーネギーの原則をどう適用し、いかに人間関係を築けばよいかを、新たな事例を挙げつつ説く。

要約

人づき合いの3原則

 人をどう扱うかは、恐らく私たちが抱える最大の問題だ ―― とデール・カーネギーが述べたのは1936年のことだ。この主張は『人を動かす』という本の土台であり、今日でもなお真実だ。

 しかし、人を扱う作戦は、当時よりずっと複雑になった。今やメッセージは一瞬で伝わり、コミュニケーションのメディアは多様だ。

 言葉の1つ1つがいまだかつてないほど人目にさらされ、言葉の間違いや誤解が悲惨な結果を招く。私たちは今、一触即発の時代に生きている。

 このデジタル時代には、かつてカーネギーが説いた原則をどう理解し、どう役立てればいいのか。

①ブーメランを埋めよ

 人を動かす力とは何か。これに対するカーネギーのアドバイスは簡潔だ ―― 批判しない、非難しない、小言も言わない。しかし今日、これははるかに重要なことになったようだ。

 以前なら仲間にうっかりぼやいたにすぎないことでも、今はクビになる。あるピザ店のウェイトレスは、フェイスブックへの投稿が解雇につながった。客のチップが少なかったという苦情を投稿し、その客を下品な言葉で罵ったのである。

 批判的な発言は、まるでブーメランのように、投げた者の頭へ戻ってくる。私たちの話すことがクリック1つで世界中にさらされる時代には、これは文字通りあっという間の出来事になる。

 何かのはずみに本音が出たり、普段なら決して言わないようなことでもつい口にしてしまうことがあるのを考えて、自分をよく戒めることだ。

 つまり、あなたのブーメランを埋めなさい、ということである。

②美点を肯定する

 「あなたは重要な人だ、かけがえのない人だ」と相手に告げるこの単純な原則は、日々実践していくなら、途方もない力を発揮する。

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