2015年1月号掲載
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
Original Title :essentialism
- 著者
- 出版社
- 発行日2014年11月17日
- 定価1,760円
- ページ数317ページ
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著者紹介
概要
「エッセンシャル思考」とは、本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するためのしくみのこと。これがあれば、「最少の時間で成果を最大にする」ことが可能だ。どれも大事、全部できる…。人を不要な物事の海に溺れさせる思い込みを克服し、エッセンシャル思考を身に付けるためにすべきことを、アップルやグーグルなどでアドバイザーを務める著者が説く。
要約
「エッセンシャル思考」とは何か
エッセンシャル思考とは、「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方である。
多くの瑣末な物事の中から、少数の本質的なことだけを選びとる。自分の力を最大限の成果につなげるため、やるべきことを正確に選び、それをスムーズにやり遂げるための効果的なしくみだ。
エッセンシャル思考になるためには、次の3つの思い込みを克服しなければならない。
「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」 ―― この3つのセリフにうっかり耳を傾けようものなら、不要な物事の海に溺れてしまう。
エッセンシャル思考を身につけるためには、これら3つの嘘を捨て、まず、基礎となる3つの考え方を理解する必要がある。
①選択:選ぶ力を取り戻す
私たちは、時間とエネルギーの使い道を選べる。
エッセンシャル思考の最初の一歩は、「選ぶ」ことだ。自分自身の選択を取り戻した時、初めてエッセンシャル思考は可能になる。
②ノイズ:大多数のものは無価値である
「80対20の法則」という法則がある。成果の80%は20%の努力に起因するという説だ。
この「重要な少数」が「瑣末な多数」に勝るという考え方は、広く世の中全般に応用できる。
多数の良いチャンスは、少数のものすごく良いチャンスに遠く及ばない。そのことを理解し、数限りないチャンスの中から「これだけは」というものを見つけなくてはならない。
③トレードオフ:何かを選ぶことは、何かを捨てること
高い給料か、長い休暇か。急ぎのメールに返信するか、大事な会議に出席するか。どちらにもイエスと言いたくなる。しかし、それは不可能だ。