2015年8月号掲載
新1分間リーダーシップ どんな部下にも通用する4つの方法
Original Title :LEADERSHIP AND THE ONE MINUTE MANAGER, UPDATED EDITION:Increasing Effectiveness Through Situational Leadership® Ⅱ
- 著者
- 出版社
- 発行日2015年5月28日
- 定価1,430円
- ページ数153ページ
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著者紹介
概要
30年間読み継がれてきた、世界的ベストセラー『1分間リーダーシップ』の新版。唯一の「最高のリーダーシップスタイル」というものはないと述べ、部下の成長度と状況によって対応を変える「状況対応型リーダーシップ」を解説。技能はないがやる気はある、技能はあるが自信がない…。多様なチームメンバーの力を、それぞれ最大限に引き出す方法を伝授する。
要約
リーダーシップスタイルとは?
ある日、「1分間マネジャー」(短期間で優れた成果をあげる理想のマネジャー)は、起業家と名乗る女性から電話をもらった。
女性は、熱意をもった社員が見つからず、困っていると訴えた。
「何もかも自分でやらなければなりません。安心して仕事を任せられる人がいないのです」
「委任することを学ぶべきですね」と、1分間マネジャーは答えた。
「でも、うちの社員にはそれだけの能力がないのです」「それなら訓練すればいいでしょう」…。
こうして物語は始まる。そこで語られるのは、多様なチームメンバーの力を最大限に引き出すためのリーダーシップのあり方である。
ピラミッドをひっくり返す
女性の会社は、ピラミッド構造である。頂点にCEO、社員は底辺に、中間に様々なレベルの中間管理職がいる。
組織図そのものは問題ない。しかし、マネジャーが伝統的なトップダウン型の思考をもち、それに基づいて行動しているとしたら問題である。
トップダウン型の哲学の場合、階層が上の者のために働くことが大前提になる。そうなると組織内の立案・企画・評価は、すべてマネジャーが「責任をもつ」ものとされ、部下はマネジャーの指示に「応える」ものとされる。
経営者が何もかも1人でやる羽目に陥るのは、そこに原因がある。
では、どうすればよいのか?