2019年9月号掲載
苦手な人を思い通りに動かす
Original Title :The Four Tendencies
- 著者
- 出版社
- 発行日2019年7月31日
- 定価1,760円
- ページ数365ページ
※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。
※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。
著者紹介
概要
本書によると、人の行動パターンは「4つの傾向」に分類できる。ルールを守る「アップホルダー」、理由を重んじる「クエスチョナー」、人のために動く「オブライジャー」、自分の思い通りにしたい「レブル」だ。自分自身、そして身近な人の傾向を理解すれば、よりスムーズな人間関係を築ける。さて、あなたはどのタイプだろうか?
要約
どんな人も4つに分類できる
私は、人間の本質について関心があり、人の行動パターンや行動を起こす理由を探し続けてきた。
例えば、朝型の人もいれば、夜型の人もいる。このような表面に出てくる違いの奥には、人間性の基盤となる特徴的な違いがあるのではないか。そう考え、答えを探るべくウェブサイトで様々な質問を投げかけた。「新年の誓いを掲げることについてどのように思っていますか?」「交通ルールは守っていますか?」…。
回答には顕著なパターンがあった。例えば新年の誓いについては、次のような回答が一定数あった。「役に立つと思えば守るが、元日から始めようとは思わない。1月1日に必然性はないから」。
こうした回答には例外なく「必然性はない」という言葉が使われていた。この言葉をあえて選んだということは、実に興味深い。彼らに何か共通点があるのではないかと思うようになった。
そして、それを明らかにするには、シンプルな質問をすればいいことに気づいた。その質問とは、「あなたは期待に対してどのような態度をとりますか?」というものだ。
人が直面する期待には、次の2種類がある。
・外からの期待
他者から課される期待(例:仕事の期限)
・内なる期待
自分で自分に課す期待(例:新年の誓い)
これら内外からの期待にその人がどのような態度をとるかで、次の4つの傾向に分類できる。
・アップホルダー(約束を守る人)
外からの期待と内なる期待の両方に進んで応えようとする。
・クエスチョナー(疑問を持つ人)
あらゆる期待に疑問を抱き、自分が正当だと思う期待にのみ応えようとする。