
「法律上の問題はない」
石破茂首相が、当選1回の衆議院議員の事務所に1人10万円分の商品券を届けていた――。
来年度予算案の国会審議が進行中の3月、そんな“事件”が報じられました。
このことについて事実関係や認識を問われた石破首相は、3月13日、こう答えます。
「政治資金規正法上の問題はない」
「公職選挙法にも抵触をするものではございません」
なるほど、じゃあ問題ないね、とはならないのが今の政治情勢。この発言は与野党やメディアだけでなく、一般の人々からの批判も招き、石破首相は「理解を得るためにはさらなる努力が必要」といった釈明に追われる事態となっています。
政治家がよく言うフレーズに「丁寧な説明に努める」というものがありますが、では今回の問題は、丁寧に、誠心誠意説明し続ければ、いずれ皆が理解してくれるのでしょうか。
おそらく、難しいでしょう。
なぜなら、「言えば伝わる」「話せばわかる」というのは、“幻想”に過ぎないからです。
今週は、認知心理学の観点から、この“幻想”について教えてくれる本、『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策』(今井むつみ 著/日経BP 刊)をPick Upします。
このPick Up本を読んだ方は、
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