〈 戦争プロパガンダ10の法則 〉
- ①我々は戦争をしたくはない
- ②しかし敵側が一方的に戦争を望んだ
- ③敵の指導者は悪魔のような人間だ
- ④我々は領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う
- ⑤我々も誤って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる
- ⑥敵は卑劣な兵器や戦略を用いている
- ⑦我々の受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大
- ⑧芸術家や知識人も正義の戦いを支持している
- ⑨我々の大義は神聖なものである
- ⑩この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である
解説
民主主義国家では、開戦にあたり国民の同意を得ることが必要不可欠であり、この同意を得るために、戦争プロパガンダの法則が使われる。
あらゆる国の国家元首は、戦争を始める前、必ずといっていいほどこう言う。
「我々は、戦争を望んでいるわけではない」
第一次世界大戦開戦の1914年、フランス政府は召集令発布に際し、「徴兵は戦争のためではなく、平和を維持するための最善策である」と宣言。
ドイツ首相も、1915年8月にこう宣言した。
「我々は決して戦争を望んではいない。(中略)国家の繁栄は平和の中にこそある」