2021.10.19

 「キノコは1000人の股をくぐる」という言葉をうかがったことがあります。
 キノコとは松茸のことです。一般の人は、松茸を探しに行っても、1000人もの人が歩いた後では、もう見つからないだろうと考える。しかし、1001番目に行った人が「あっ、松茸があった」と松茸を拾うかもしれないという意味のことです。

解説

 第1次南極越冬隊の隊長として、日本初の南極越冬を成し遂げた西堀栄三郎氏は、「1000人の人が歩いた後でも、まだ松茸はある」と言う。
 私たちの目の前には、新事実なるべきもの ―― 未知なるものがたくさんある。
 この未知の世界を何とか知ろうとして、一生懸命になって探す。松茸がないかなと思って、一生懸命に探す。
 大切なのは、他の人が探しているから、もうないだろうと決めてかかるのではなく、一生懸命に探していくことである。すなわち、“研究的態度”を持つということだ。
 その探し方の秘訣は何かというと、“観察”である。つまり、「変だぞ」と思うことがあったら、それを徹底的に究明する。
 観察の仕方にはいろいろあるが、大事なのは、理屈をいわず、虚心坦懐に現象を眺めることである。
 何にもとらわれず、何か現象を見つけたら徹底的に究明し、それを社会に役立たせようとする意欲を持つ。その意欲さえあれば、いくらでも新しいものを見つけられる。

このTOPPOINT NOTEを読んだ方は、
他にこんな記事にも興味を持たれています。

新刊ビジネス書の
要約を紹介する月刊誌
『TOPPOINT』
本誌を
サンプルとして無料
お送りいたします。

  • book01

    熟読

    毎月大量に発行される新刊ビジネス書や、文化、教養に関する新刊書などを、100冊前後吟味します。

  • book02

    厳選

    熟読した本の中から特に「切り口や内容が新鮮なもの」「新たな智恵やヒントが豊富なもの」10冊を厳選します。

  • book03

    要約

    読者の方が、本を購入される際の「判断基準」となるよう、原著の内容を正確に、わかりやすく要約します。

購読者の約7割が、経営者および
マネジメント層の方々。
購読者数は1万人以上!
その大半の方が、6年以上ご愛読。

まずは、1冊無料試読
TOPPOINT編集部厳選「必須のビジネス名著100選 2024年選書版 オールタイムベスト10ジャンル×10冊」を1部無料謹呈! TOPPOINT編集部厳選「必須のビジネス名著100選 2024年選書版 オールタイムベスト10ジャンル×10冊」を1部無料謹呈!