人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
解説
稲盛和夫氏は、上記の「人生の方程式」の値を最大にするよう、日々懸命に仕事に取り組んできた、と語っている。
氏によれば、この方程式は「能力」「熱意」「考え方」という3つの要素から成り立っている。
能力を点数で表せば、個人差があるから、0点から100点まである。熱意も、やはり0点から100点まである。
考え方とは、その人の思想、哲学、理念などを総称したものである。この考え方こそが最も大事な要素であり、方程式の結果を大きく左右する。
なぜなら、能力や熱意が0点から100点までなのに対し、考え方には悪い考え方から良い考え方まで、マイナス100点からプラス100点までの大きな振れ幅があるからだ。
能力も熱意も、高ければ高いほどいい。しかしそれ以上に、自分の考え方がプラスなのか、それともマイナスなのか。さらに、その数値は高いのか、低いのかということが、人生や仕事の結果を大きく左右するポイントになる。
どんなに才能があろうとも、どんなに熱心に仕事をしようとも、この「考え方」が間違っていたのでは、マイナスを掛けることになる。すなわち、人生の結果は決してよいものとはならない。