私は、休日についても、有益な時間にするためのスケジューリング法を活用しています。
それは、土日の2日間を「午前」「午後」「夜」の時間帯で3コマに分けて、全部で6コマの時間帯管理をするというものです。
解説
著者の田中和彦氏は、この考え方を「土日の6コマ時間割り」と呼ぶ。これを活用すれば、土日の使い方が劇的に変わる。
例えば、土曜の午前中の使い方。たいていの人は1週間の疲れから、ゆっくり寝るか、何もせずにボーっと過ごすことが多い。しかし、6コマ時間割りの最初のコマだと思えば、残りの5コマを有効に使うために、ここで頑張ろうという気持ちになる。そして、土日にやらねばならない雑事などは、この時間帯ですませるようになるのだ。
「土日の6コマ時間割り」にすると、なぜか土日にやれることが増える。同じ48時間なのに、時間が増えた感覚になる。時間割りを考えない土日は単に2日という発想でしかないが、6コマに分割すると、コマという枠があるので、そこに何かを当てはめようとする力が働くのだろう。
田中氏は、この6コマのうちのどこかを、自分の未来のための時間と位置づけ、夢の実現のために使おう、と提案する。未来を充実したものにするには、密度の濃い時間を手に入れる意識と行動が必要である。土日の6コマ時間割りは、そのための時間術の1つなのだ。