新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2020年11月号掲載
偉大さとは、その者の業績の善悪で決まる。たとえ、それを行ったのが「悪党」であっても ―― 。6人の妻を娶り、うち2人を処刑したヘンリ8世から、帝国主義者でアジア・アフリカの人々を見下したチャーチルまで。16~20世紀のイギリスを動かし、世界に冠たる大英帝国を築いた“悪いやつら”の実像から、歴史を繙く。
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副題「グローバル経済の見えざる中心のメカニズムと実態」。言葉は耳にするものの、実態はベールに包まれた“タックスヘイブン”に斬り込んだ書だ。マネーロンダリングと関わりの深い、グローバル闇経済。その調査・研究を長年行ってきた3人の著者が、タックスヘイブンのメカニズムや世界経済への影響など、全容を解明する。
2020年10月号掲載
今、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。今後、我々はこのウイルスと共生し、従来とは異なる新しい日常を生きていかねばならない。本書は、そんな「ニューノーマル」におけるビジネスコンセプトと事業機会を、4つのキーワードを軸に解説。不可逆な変化の中で戦略をどう最適化していくか、そのヒントが示された1冊だ。
動植物、細菌など、あらゆる生物に宿り、地球上どこにでもいるウイルス。このたびのコロナ禍をはじめ、過去、多くの死をもたらすパンデミックを何度も引き起こした。だが、発見されてからまだ100年余りということもあり、いまだ不明な点も多い。この最小の微生物であるウイルスの世界、拡散のメカニズムを、本書は詳説する。
2020年9月号掲載
新型コロナウイルスが収束すれば、元の世界が戻ってくるというのは、完全な幻想である ―― 。こう断言するエコノミストが、コロナショックが経済にもたらす影響や、今後、起きると予想される「グローバルな構造変化」について詳述する。ポストコロナ時代を見据え、どう生きるかを考える上で、必要な視座が得られる1冊。
世界は、今までとは違う時代に入りつつある。相次ぐ豪雨や巨大台風などの異常気象、迫りくる食料危機、新型コロナなど世界中に広がる感染症…。本書は、様々な問題を抱える地球の今、そして今後を解説したものだ。国際機関の最新データをもとに、押し寄せつつある世界的な潮流、「メガトレンド」の数々を明らかにする。
「GAFA」とは、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルのこと。各社の頭文字を取り、こう称される。今日、これら巨大IT企業(ビッグテック)は、経済や政治に、そして私たちの暮らしに、大きな影響を及ぼしている。その便利さの裏に潜む弊害とは? デジタル界の巨人たちの“闇”の部分に斬り込み、警鐘を鳴らす。
儒教というと、死を語る宗教ではなく、単に倫理道徳として捉える日本人は多い。しかし、儒教こそ、実は死と深く結びついた宗教である。そう述べる中国哲学史の研究者が、儒教の歴史をたどりながら、死という根本の問題から「儒教とは何か」を問い直す。現代人が見落としがちな、儒教の宗教性に焦点を当てたロングセラー。
2020年8月号掲載
2020年代は、これまで叫ばれてきた様々な危機が現実化する ―― 。未来予測の専門家が、今後10年間に日本が直面する様々な現象を予測した。コロナショックによる企業倒産、頻発する気象災害、官僚機構の弱体化、そしてイデオロギー崩壊…。コロナ後の変化とリスクに対応する上で、心に留めておきたい指摘が満載の書である。
トランプ政権誕生後の米国、そして近年、欧州各地で目に付くのが「白人ナショナリズム」だ。自国第一主義、白人中心の社会秩序の維持、反移民などを訴え、勢力を伸ばしつつある。その論理、心理はどのようなものか。今後どうなるのか。社会の分断を深め、リベラルな国際秩序を揺るがす、この文化的反動の動向を考察する。
教育は子どもたちの人生を左右する。ゆえに、安易な教育改革は避けるべきだ ―― 。高校で契約書の読み方を学ばせるなど、実学志向を強める教育界。だが、こうした改革は「薄っぺらいのに自信満々な人間」を生み出しかねない。そう警鐘を鳴らす著者が、知識や教養の重要性を説き、日本の価値観に合った教育のあり方を示す。
2020年7月号掲載
今、世界は数々の難問を抱えている。不平等の拡大、移民問題、貿易戦争、環境問題…。だが、解決に向け、建設的な議論や行動を促すのではなく、責任を転嫁し、怒りを煽る政治指導者は少なくない。こうした現状に対し、2人のノーベル経済学賞受賞者が提言。より良い世界を築くべく、問題点を整理し、なすべきことを示す。
AIがもたらす未来はユートピア? それともディストピア? IT業界で活躍する著者の見立ては、明るいものではない。今後、全世界の富は、AIの開発をリードする米中2国の巨大IT企業が吸い上げる。その一方、世界中で社会や雇用が不安定化し、格差が拡大。人間の存在意義をも揺るがす。そんなAI時代の世界秩序を提示する。
このところ、AIブームが過熱気味だ。機械学習によって高精度の予測を行うディープラーニング、また自動運転技術などの急速な進化が耳に入る。片や、AIによる雇用破壊を危惧する声も聞かれる。プラスとマイナス、両方のイメージがあるが、実際はどうなのか。仕事におけるAI技術の現状、未来を客観的に分析し、伝える。
今日、多額の無駄な費用が、日本の社会保障財政を圧迫している。市販で買える薬を病院で処方してもらう、病院は入院期間を必要以上に伸ばす…。医療や介護の現場では、こうした無駄が放置されているのだ。本書は、膨大なデータの独自分析によって、社会保障の構造問題に切り込むとともに、財政危機を避ける方策を探る。
スペインかぜ、エボラ出血熱、そして新型コロナウイルス感染症…。パンデミックをもたらすウイルスは、人間にとって脅威だ。だが、ウイルスを研究する著者によれば、感染の広がりは人が自然界に入り込みすぎたからでもある。ウイルス自体は「悪者」ではないとし、生物とも無生物ともいえない、この曖昧な存在の本質に迫る。
自然を破壊し、人体を蝕む化学薬品。本書は、その危険性に対する認識がまだ十分でなかった1962年に刊行され、化学薬品乱用の恐ろしさを世に訴えた。水や土壌の汚染、害虫の大発生、そして化学物質による発癌…。地球環境問題が深刻化している今、改めて著者の警告に耳を傾けたい。半世紀を超えて読み継がれる名著である。
2020年6月号掲載
所得格差が大きな社会は、格差の小さな社会よりも、健康や社会の問題に苦しむ人が多い。金持ちでも幸せになれない ―― 。英国の格差研究の第一人者たちによる渾身の研究である。不平等が人の心をいかに蝕んでいくのか、そして、誰もが幸せになれる社会にどう移行するか。多くの文献とデータを駆使して分析し、提言する。
2020年5月号掲載
地球温暖化が進む今日、“化石燃料文明”からの脱却はもはや待ったなし。地球上の生命を救うカギは、「グリーン・ニューディール」だと言う。社会の脱炭素化、スマートでデジタル化されたインフラの整備…。かつての米国のニューディール並みの経済政策の大転換を、『限界費用ゼロ社会』の著者ジェレミー・リフキンが提言する。
第2次大戦後、世界経済は飛躍的な成長を遂げた。その礎となったのは、自然環境を破壊する生産体制と、富を求める人々の貪欲さだ。だが、こうした繁栄はいつまでも続かない。やがて資源は枯渇し、エネルギー危機が訪れる ―― 。現代社会の根底にある物質至上主義を鋭く批判し、「人間中心の経済学」を考察した名著である。
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