2020年12月号掲載

人新世の「資本論」

「人新世」とは、人間の経済活動が地球を破壊する、新たな時代のこと。実際、「100年に一度」級の異常気象が毎年、世界中で起きている。地球環境を守るには、経済成長優先の資本主義を改めねばならない。そのためのカギとなる、晩期マルクスの思想 ―― 平等で持続可能な社会を目指す「脱成長型経済」の考え方を読み説く。

著 者:斎藤幸平 出版社:集英社(集英社新書) 発行日:2020年9月
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2020年12月号掲載

マインドハッキング あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア

副題は「あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア」。フェイスブックの膨大な個人情報を利用し、トランプ政権の誕生や英国のEU離脱を裏で操った組織、ケンブリッジ・アナリティカ。同社で一連の情報操作を担った元社員が、人々を洗脳し、世論を誘導する手口を明かす。ソーシャルメディアのリスクがわかる1冊だ。

著 者:クリストファー・ワイリー 出版社:新潮社 発行日:2020年9月
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2020年12月号掲載

イノベーションはいかに起こすか AI・IoT時代の社会革新

イノベーションを起こすカギ。それは、「オープン」性だと著者はいう。だが、日本企業はクローズ志向。自社のノウハウの流出を恐れ、企業の枠を越えた製品やアプリの開発に及び腰だ。さらに、チャレンジの足を引っ張る、法制度の問題もある。そんな日本が、どうすればイノベーションを起こせる国に変わるのか、提言する。

著 者:坂村 健 出版社:NHK出版(NHK出版新書) 発行日:2020年10月
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2020年12月号掲載

未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと

「人間が病気で簡単に死なない時代」は、すぐそこまで来ている ―― 。医学、社会学、経済学など様々な観点から未来の医療を研究する“医療未来学者”の著者はそう語る。がんや糖尿病が治癒可能になるのはいつ頃か? AI診察の実力は? 先端的な情報を交えつつ、医療と病気、健康にまつわる未来予想図を俯瞰的に描いた1冊。

著 者:奥 真也 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2020年9月
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2020年11月号掲載

ポストコロナの資本主義 挑戦される国家・企業・通貨

いまだ終息の気配が見えないコロナ禍。COVID–19という名の新たな感染症は、世界に何をもたらしたのか、そして何を起こすのだろう。「接触追跡システム」によるプライバシーの問題、Zoomに代表される「仮想集会プラットホーム」の普及、グローバリズムの変化…。今起きている様々な事象を踏まえ、コロナ後の世界を描く。

著 者:岩村 充 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年8月
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2020年11月号掲載

MORE from LESS 資本主義は脱物質化する

経済が成長すれば、資源消費量は増える。これが大量消費時代の常識だった。しかし今、より少ない資源からより多くを得られる「脱物質化」の時代が到来しつつある。資本主義、テクノロジーの進歩、市民の自覚、反応する政府 ―― この4つの要素が引き起こす経済の脱物質化について詳述し、どんな可能性があるのかを見通す。

著 者:アンドリュー・マカフィー 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年9月
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2020年11月号掲載

ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

過去数十年で労働生産性は大きく上がった。だが、労働時間は減らず、報酬も平行線をたどっている。なぜか。それは、「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)」が増えたからだ! 生産性の向上に伴い社会に広がった無意味な仕事の実態と、それが増加した原因を明らかにする。仕事と価値の関係を見つめ直す、世界的話題の書。

著 者:デヴィッド・グレーバー 出版社:岩波書店 発行日:2020年7月
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2020年11月号掲載

悪党たちの大英帝国

偉大さとは、その者の業績の善悪で決まる。たとえ、それを行ったのが「悪党」であっても ―― 。6人の妻を娶り、うち2人を処刑したヘンリ8世から、帝国主義者でアジア・アフリカの人々を見下したチャーチルまで。16~20世紀のイギリスを動かし、世界に冠たる大英帝国を築いた“悪いやつら”の実像から、歴史を繙く。

著 者:君塚直隆 出版社:新潮社(新潮選書) 発行日:2020年8月
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2020年11月号掲載

[徹底解明] タックスヘイブン グローバル経済の見えざる中心のメカニズムと実態

副題「グローバル経済の見えざる中心のメカニズムと実態」。言葉は耳にするものの、実態はベールに包まれた“タックスヘイブン”に斬り込んだ書だ。マネーロンダリングと関わりの深い、グローバル闇経済。その調査・研究を長年行ってきた3人の著者が、タックスヘイブンのメカニズムや世界経済への影響など、全容を解明する。

著 者:ロナン・パラン、リチャード・マーフィー、クリスチアン・シャヴァニュー 出版社:作品社 発行日:2013年9月
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2020年10月号掲載

ニューノーマル時代のビジネス革命

今、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。今後、我々はこのウイルスと共生し、従来とは異なる新しい日常を生きていかねばならない。本書は、そんな「ニューノーマル」におけるビジネスコンセプトと事業機会を、4つのキーワードを軸に解説。不可逆な変化の中で戦略をどう最適化していくか、そのヒントが示された1冊だ。

著 者:日経クロストレンド、藤元健太郎 出版社:日経BP 発行日:2020年7月
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2020年10月号掲載

パンデミック新時代 人類の進化とウイルスの謎に迫る

動植物、細菌など、あらゆる生物に宿り、地球上どこにでもいるウイルス。このたびのコロナ禍をはじめ、過去、多くの死をもたらすパンデミックを何度も引き起こした。だが、発見されてからまだ100年余りということもあり、いまだ不明な点も多い。この最小の微生物であるウイルスの世界、拡散のメカニズムを、本書は詳説する。

著 者:ネイサン・ウルフ 出版社:NHK出版 発行日:2012年11月
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2020年9月号掲載

ポストコロナの経済学 8つの構造変化のなかで日本人はどう生きるべきか?

新型コロナウイルスが収束すれば、元の世界が戻ってくるというのは、完全な幻想である ―― 。こう断言するエコノミストが、コロナショックが経済にもたらす影響や、今後、起きると予想される「グローバルな構造変化」について詳述する。ポストコロナ時代を見据え、どう生きるかを考える上で、必要な視座が得られる1冊。

著 者:熊谷亮丸 出版社:日経BP 発行日:2020年7月
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2020年9月号掲載

データでわかる 2030年 地球のすがた

世界は、今までとは違う時代に入りつつある。相次ぐ豪雨や巨大台風などの異常気象、迫りくる食料危機、新型コロナなど世界中に広がる感染症…。本書は、様々な問題を抱える地球の今、そして今後を解説したものだ。国際機関の最新データをもとに、押し寄せつつある世界的な潮流、「メガトレンド」の数々を明らかにする。

著 者:夫馬賢治 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部(日経プレミアシリーズ) 発行日:2020年7月
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2020年9月号掲載

邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った

「GAFA」とは、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルのこと。各社の頭文字を取り、こう称される。今日、これら巨大IT企業(ビッグテック)は、経済や政治に、そして私たちの暮らしに、大きな影響を及ぼしている。その便利さの裏に潜む弊害とは? デジタル界の巨人たちの“闇”の部分に斬り込み、警鐘を鳴らす。

著 者:ラナ・フォルーハー 出版社:日経BP 発行日:2020年7月
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2020年9月号掲載

儒教とは何か 増補版

儒教というと、死を語る宗教ではなく、単に倫理道徳として捉える日本人は多い。しかし、儒教こそ、実は死と深く結びついた宗教である。そう述べる中国哲学史の研究者が、儒教の歴史をたどりながら、死という根本の問題から「儒教とは何か」を問い直す。現代人が見落としがちな、儒教の宗教性に焦点を当てたロングセラー。

著 者:加地伸行 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:2015年11月
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2020年8月号掲載

日本経済 予言の書 2020年代、不安な未来の読み解き方

2020年代は、これまで叫ばれてきた様々な危機が現実化する ―― 。未来予測の専門家が、今後10年間に日本が直面する様々な現象を予測した。コロナショックによる企業倒産、頻発する気象災害、官僚機構の弱体化、そしてイデオロギー崩壊…。コロナ後の変化とリスクに対応する上で、心に留めておきたい指摘が満載の書である。

著 者:鈴木貴博 出版社:PHP研究所(PHPビジネス新書) 発行日:2020年7月
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2020年8月号掲載

白人ナショナリズム アメリカを揺るがす「文化的反動」

トランプ政権誕生後の米国、そして近年、欧州各地で目に付くのが「白人ナショナリズム」だ。自国第一主義、白人中心の社会秩序の維持、反移民などを訴え、勢力を伸ばしつつある。その論理、心理はどのようなものか。今後どうなるのか。社会の分断を深め、リベラルな国際秩序を揺るがす、この文化的反動の動向を考察する。

著 者:渡辺 靖 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:2020年5月
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2020年8月号掲載

教育現場は困ってる 薄っぺらな大人をつくる実学志向

教育は子どもたちの人生を左右する。ゆえに、安易な教育改革は避けるべきだ ―― 。高校で契約書の読み方を学ばせるなど、実学志向を強める教育界。だが、こうした改革は「薄っぺらいのに自信満々な人間」を生み出しかねない。そう警鐘を鳴らす著者が、知識や教養の重要性を説き、日本の価値観に合った教育のあり方を示す。

著 者:榎本博明 出版社:平凡社(平凡社新書) 発行日:2020年6月
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2020年7月号掲載

絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

今、世界は数々の難問を抱えている。不平等の拡大、移民問題、貿易戦争、環境問題…。だが、解決に向け、建設的な議論や行動を促すのではなく、責任を転嫁し、怒りを煽る政治指導者は少なくない。こうした現状に対し、2人のノーベル経済学賞受賞者が提言。より良い世界を築くべく、問題点を整理し、なすべきことを示す。

著 者:アビジット・V・バナジー、エステル・デュフロ 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年4月
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2020年7月号掲載

AI世界秩序 米中が支配する「雇用なき未来」

AIがもたらす未来はユートピア? それともディストピア? IT業界で活躍する著者の見立ては、明るいものではない。今後、全世界の富は、AIの開発をリードする米中2国の巨大IT企業が吸い上げる。その一方、世界中で社会や雇用が不安定化し、格差が拡大。人間の存在意義をも揺るがす。そんなAI時代の世界秩序を提示する。

著 者:李開復 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年4月
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