2020年9月号掲載

儒教とは何か 増補版

儒教というと、死を語る宗教ではなく、単に倫理道徳として捉える日本人は多い。しかし、儒教こそ、実は死と深く結びついた宗教である。そう述べる中国哲学史の研究者が、儒教の歴史をたどりながら、死という根本の問題から「儒教とは何か」を問い直す。現代人が見落としがちな、儒教の宗教性に焦点を当てたロングセラー。

著 者:加地伸行 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:2015年11月
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2020年8月号掲載

禅とはなにか

今日、日本だけでなく、世界的なものとなりつつある禅。その思想は、忙しい現代人の“心の問題”に応えてくれる ―― 。禅修行を経験した仏教学者が、深い学識に裏付けられた研究成果を基に、禅の世界をわかりやすく説いた入門書である。自分を縛るものから解放され、あくせくせず、心豊かに生きるヒントを与えてくれる。

著 者:鎌田茂雄 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1979年7月
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2020年6月号掲載

RANGE 知識の「幅」が最強の武器になる

世界の複雑さが増す今日、早めの専門特化より、“回り道”が強みになる! キャリア形成において、ビジネスでもスポーツでも、専門分野を狭く絞り、深掘りすることが推奨されている。だが、不確実性の高い現代、寄り道しながら考え、行動する方が大切。知識の「レンジ(幅)」が最強の武器になることを、最新研究を基に説き明かす。

著 者:デイビッド・エプスタイン 出版社:日経BP 発行日:2020年3月
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2020年6月号掲載

ハーバードの人生を変える授業

著者はかつてハーバード大学で、幸せな人生を送るための考え方、行動の仕方を心理学に基づいて説いた。本書は、同大学で最も多くの履修者が詰め寄せたという、その授業をまとめたものだ。感謝することを毎日ノートに書く、生活を簡素化する、いいところを探すなど、幸福のためになすべきことが、その根拠とともに示される。

著 者:タル・ベン・シャハー 出版社:大和書房(だいわ文庫) 発行日:2015年1月
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2020年5月号掲載

自衛隊メンタル教官が教える 50代から心を整える技術

心の手入れをすることが、幸せな老後を過ごす秘訣 ―― 。元自衛隊のメンタルヘルス教官が、定年後の環境に対応し、新しい生き方を手にするための“心の整え方”を教える。カギとなるのは、仕事中心の人生で固まった価値観をほぐす作業。現役である50代から始めれば、柔軟な心で、変わりゆく自分と向き合えると説く。

著 者:下園壮太 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2020年3月
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2020年5月号掲載

ブレイン・ルール 健康な脳が最強の資産である

“人生100年時代”の今日、高齢者にとり「最強の資産」は健康な脳だ。では、加齢による衰えを防ぎ、明晰な思考を保つには何をすべきか? 「ジェロサイエンス(老化の科学)」の研究成果を基に、お勧めの方策を語る。ダンスをする、瞑想する、昔を懐かしむ…。こうしたことに取り組めば、脳が若返り、人生が楽しくなる!

著 者:ジョン・メディナ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2020年3月
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2020年4月号掲載

幸福の意外な正体 なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか

心理学者が説く、幸福学である。その指摘は、まさに目からウロコ。「自分が欲しいと願うもの」=「幸せをもたらすもの」ではない、幸せへの期待が不幸せを招きかねない…。各種の研究からわかった、意外で興味深い事実を示す。また、幸福度が高まるトレーニングなども紹介。自分自身の幸福をつかむ上で、示唆に富む書だ。

著 者:ダニエル・ネトル、金森重樹(監訳) 出版社:きずな出版 発行日:2020年2月
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2020年2月号掲載

身銭を切れ 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質

「身銭を切る」とは、本書によれば、リスクを背負い、結果の良し悪しに関わらず、その報いを受けること。だが、高みの見物ばかりで、何のリスクも冒さない政治家や学者は多い。「身銭を切ることは、この世界を理解する上で欠かせない条件」。こう述べる哲学者が、不確実の時代、どうリスクと向き合い、生きるべきかを説く。

著 者:ナシーム・ニコラス・タレブ、望月 衛(監訳) 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2019年12月
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2020年2月号掲載

年金崩壊後を生き抜く 「超」現役論

「人生100年時代」が近づきつつある。だが、決してバラ色の時代ではない。国や会社は、助けてくれない。年金財政の破綻は避けられず、定年延長にも期待できない。となれば、自立して働き続けるしかない ―― 。日本経済を見つめ、物申してきた著者が、老後資金不足問題を取り上げ、組織に頼らない、新しい働き方を提言する。

著 者:野口悠紀雄 出版社:NHK出版(NHK出版新書) 発行日:2019年12月
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2020年1月号掲載

君あり、故に我あり 依存の宣言

9歳で出家。20代の時、英米仏露の核大国などを歩いて訪問。その後、イギリスに居を定め、洋の東西を統合した、独自の思想を築く ―― 。インド生まれの思想家が、その心の旅を語り、世界平和に向けて提言した。世界の対立は、西洋的な二元論が原因だとし、相互関係・共生関係の大切さを訴える。「君あり、故に我あり」と。

著 者:サティシュ・クマール 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:2005年4月
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2019年12月号掲載

運気を磨く 心を浄化する三つの技法

非科学的と言われながら、信じられてきた「運気」。それは本当に在るのか? この古くからの謎に、多摩大学大学院名誉教授で工学博士の田坂広志氏が迫った。最先端の科学的仮説を引きつつ、運気の本質を解明し、良運を得る方法を説く。「我々の心の状態がその心と共鳴するものを引き寄せる」など、興味深い指摘がなされる。

著 者:田坂広志 出版社:光文社(光文社新書) 発行日:2019年10月
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2019年12月号掲載

自警録 心のもちかた

明治時代の教育者であり国際人であった新渡戸稲造が、日々の心の持ち方や人生の要諦をわかりやすく語った修養書。「柔和なる者はこの世を嗣ぐ」「成敗は世人の眼に見えぬ」「勝敗の決勝点を高きに置け」…。豊かな知識と人生経験から導き出された真理は、古びることなく、今を生きる私たちに多くの示唆を与えてくれる。

著 者:新渡戸稲造 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1982年8月
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2019年11月号掲載

お金に困らない人生をおくる ライフサイクル投資術

資産を運用する際、資金を様々な投資対象に分ける“分散投資”は、リスクを減らすために多くの人がやっていることだろう。これをもう一歩進めたものが、「時間の分散投資」だ。「若い間はお金を借りて株を買おう」。そう主張する著者らが、長期にわたる投資でリスクを減らしつつ、リターンを高める方法を詳述する。

著 者:イアン・エアーズ、バリー・ネイルバフ 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2019年9月
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2019年10月号掲載

子どもが勝手に学び出す! ハーバード流 子育ての公式

大きな成功を収めた人は、どう育てられたのか? ハーバード大学の学生と親へのインタビューにより、優秀な人間を育てる「子育ての公式」が判明した。それは、子供の人生の各段階で、親が“8つの役割”を果たすこと。この公式を使えば、生来の能力や環境に関係なく、子供は学業成績が上がり、充実した人生を送れるという。

著 者:ロナルド・F・ファーガソン、ターシャ・ロバートソン 出版社:東洋経済新報社 発行日:2019年8月
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2019年9月号掲載

ハピネス・カーブ 人生は50代で必ず好転する

研究によれば、人の幸福度はU字曲線を描く。30~40代で下降し、50代で緩やかに上昇。これを「ハピネス・カーブ」という。すなわち若者や老人と比べた時、中年は幸福度が最も低い。人生に満足できず、焦燥感が募る。この「中年の危機」をどう乗り切るか、ジャーナリストが数々の取材、自らの経験を踏まえ、アドバイスする。

著 者:ジョナサン・ラウシュ 出版社:CCCメディアハウス 発行日:2019年6月
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2019年9月号掲載

プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ、成長するか

ビジネス界に多大な影響を与えた思想家、ドラッカー。その膨大な著作の中から、個人の生き方、働き方に関する論考を抜き出し、まとめた。これからの時代、知識労働者が成果をあげるためにすべきこととは。自分をいかにマネジメントするか。ドラッカー自らの経験も交え、一流の仕事ができるようになるための秘訣を語る。

著 者:P・F・ドラッカー、上田惇生(編訳) 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2000年6月
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2019年8月号掲載

幸せな職場の経営学 「働きたくてたまらないチーム」の作り方

「幸福学」をご存じだろうか。幸せとは何かを科学的に検証し、実践に生かすための学問だ。その第一人者が従業員を幸せにする職場づくりを説く。今後求められるのは、「個人の幸せ」と「皆の幸せ」の両方を大切にする「ウェルビーイングな組織」。社員1人1人が輝きつつ協力し、社長と同じ気持ちで仕事をする組織が強いという。

著 者:前野隆司 出版社:小学館 発行日:2019年6月
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2019年8月号掲載

続・凡事徹底 成功の秘訣は二つ コツコツ

イエローハットの創業者、鍵山秀三郎氏が著したベストセラー『凡事徹底』(1994年刊)。続編となる今回の書は、氏が行った3つの講演をまとめたものだ。日常の些細な、他人から見たらどうでもいいようなことでも、コツコツと積み上げる ―― 。凡事に徹する氏の生き方、道なき道を切り拓いた実践哲学が、様々な気づきを与えてくれる。

著 者:鍵山秀三郎 出版社:致知出版社 発行日:2019年5月
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2019年7月号掲載

結婚不要社会

深刻な問題となっている、日本の若者の未婚化。その背後に何があるのか。「婚活」という言葉を世に浸透させた社会学者が、日本社会を分析し、結婚難の真相に迫った。結婚が不可欠だった近代から、困難になっている現代、そして結婚不要化が進む未来まで。欧米の事情と比較しつつ順を追って解説し、結婚のあり方を考察する。

著 者:山田昌弘 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2019年5月
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2019年7月号掲載

思い邪なし 京セラ創業者 稲盛和夫

京セラ(株)名誉会長・稲盛和夫氏の評伝である。「アメーバ経営」などの経営ノウハウや、「利他」の経営哲学はいかにして生まれたのか。若き時代から今日までの歩みを、本人へのインタビューと資料を基に克明に描く。その足跡からは、“思い邪なし” ―― 人として正しい道をまっすぐに歩もうとする、ひたむきさが浮かんでくる。

著 者:北 康利 出版社:毎日新聞出版 発行日:2019年4月
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