新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2007年1月号掲載
「合うは離れの始め、楽しみは憂いの伏す所」「一利を興すは一害を除くに若かず」…。『論語』や『荘子』など、中国古典の中に登場する名言は、千年、二千年という年月を経てもなお、我々の心に響き、人生の指針となるものも多い。本書は、そうした珠玉の言葉を凝縮した1冊。50音順に、1頁に1つの言葉が紹介されているので、辞書としても活用できる。
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2006年9月号掲載
名君、武将、名僧、学者…。わが国の歴史を彩ってきた偉人たちの“最期の言葉”を、古代から編年的に時代を追って紹介した書。苦難を乗り越え、生を燃焼し尽くした者たちの言葉が、童門冬二氏ならではの語り口で、味わい深く披露される。重く、力強いこれらの言葉は、様々な悩みを抱える現代人にとって、生きていく上での大きな励まし、ヒントになることだろう。
2006年4月号掲載
戦後、日本人は努力の末、物質的な豊かさを手に入れた。だが一方で、自己の利害のために他人を無視し、争うなど、必ずしも心豊かに暮らしているとはいえない。著者・松下氏は、その原因は「素直な心」の欠如にあると指摘。自他ともに幸せになる上で欠かせない、素直な心とはどのようなものか、そして、いかに養えばよいかについて、柔らかな語り口で説く。
2006年2月号掲載
先行きの不透明な昨今、人々は漠然とした不安のため、浮き足立っている感がある。そんな中、地に足をつけ、ひたむきに生きる人々がいる。彼らは感謝を忘れず、自らを磨くとともに、後進の者に心を配る ―― 。世界が激動している今こそ、1人1人にそんな生き方が求められるのではないか。著者はそう言い、人が生きる上で何が大切かを、味わい深く語りかける。
2006年1月号掲載
生きていく上で身につけてきた常識を脱ぎ、精神をより自由にしてみたい ―― 。本書では、そうした生き方・暮らし方のヒントとなる禅語の数々を、季節の移ろいに沿った章立てで紹介。それぞれの文章には老師直筆の墨跡が添えられ、それが言葉に一層の存在感、現実味をもたらしている。夜の長いこの季節、禅と自然との親和性を感じつつ、じっくり味わいたい1冊。
2005年12月号掲載
作家の五木寛之氏と京セラ創業者の稲盛和夫氏。これまで、文学界と経済界という全く異なる分野で時代をリードし続けてきた2人が、初めて対談を行った ―― 。本書は、その内容を余すところなく収録したもの。「今の日本人に、何が失われてしまったのか」「自力か他力か」「人生の目的は何か」…。現代人が今、再認識しなければならないテーマについて語られる。
2005年7月号掲載
イギリスを旅すると、彼らがいかに自分たちの文化や歴史に誇りを持ち、それを守ろうとしているかがよくわかる。街全体が落ち着いていて、確かに“散歩が楽しい”。だが、それだけではない。この国には、「人生のコース」もたくさんある ―― 。1990年以来イギリスに暮らす著者が、伸び伸びと人生を楽しめる国・イギリスの叡智を教えてくれる。
2005年5月号掲載
約100年前にスイスの思想家ヒルティによって書かれた『幸福論』。その中には、仕事の仕方や習慣について、今も変わらない洞察と教訓が数多く残されている。本書では、ヒルティを恩人、『幸福論』を恩書だという著者が、自らの体験や感想を交えながらそれらを解説する。実践的な仕事術だけでなく、生活の心得などにも触れ、含蓄に富む内容となっている。
2005年1月号掲載
『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラーリストに、13年連続でランクインしたという古典的名著の完訳版である。精神的な成長を遂げるためには、我々はどのようにすればよいのか、その道を心理療法家が伝授。様々な問題の連続ともいえる人生を、生き抜いていくために必要な「訓練」、そしてその訓練のエネルギーとなる「愛」について、豊富な事例を交えて語る。
2004年8月号掲載
第2次大戦中、ナチスの強制収容所でまさに地獄のような体験をした著者が、終戦翌年の1946年にウィーンで行った講演をまとめたもの。人間にとって極限の状況といえる収容所にあって、なおも人間の尊厳を失わず、生きる希望を捨てなかった人たちの例などを引きつつ、「生きる意味」とは何かを説く。生きる意味を見失いがちな現代人に、大いなる気づきを与えてくれる1冊である。
2004年4月号掲載
人間の知恵は、中国古典の中に出尽くしている ―― 。本書は、世に知られる中国古典12冊から15編ずつ、計180もの知恵と教えがぎっしり詰まった、人生の“参考書”である。長い時を経た今も、その教えは決して古びることがない。部下へのアドバイスに、自分への戒めに、また迷いが生じた時の道標にと、多様に活用できる。中国古典の入門書としても最適だ。
2004年3月号掲載
組織で働く人は、昇進を重ねていくことで、最終的に“無能レベル”に到達する ―― この組織人の宿命ともいえる「ピーターの法則」を、数々の事例を基に証明する。本書は、1970年に翻訳出版された同名書の新訳版。原著の発行から40年経つが、問題の先送りの技術だけは超一流の政治家をはじめ、無能な人々がはびこる今日、この法則、そしてそこから導かれる処世術はなおも有用だ。
2004年2月号掲載
「禅」「悟り」の世界など縁がないと思っている人こそ、手に取ってみるべき本。悲しい、辛い、憎いなど、我々に生きにくさを感じさせる「迷い」の根源が、何によってもたらされるか、どうすればもっと楽に生きられるかを、自由で伸びやかな禅の発想そのままに、禅僧にして芥川賞作家でもある著者が、柔らかに語りかける。肩の凝らない禅の入門書としても最適だ。
2004年1月号掲載
新しい時代の働き方について数々の提言を行ってきた著者が、「何のために働くのか」「何を求めて働くのか」という根源的な問いの答えとして、「社会起業家」という新しいコンセプトを示す。それは決して特殊な働き方ではなく、わずかな視点の転換で実現できることである。シンプルな語り口で読みやすいが、その中に込められたメッセージは、強く心に響いてくる。
2003年11月号掲載
イエローハット(旧ローヤル)の創業者であり、名著『凡事徹底』を著した鍵山秀三郎氏の講演録。「小さなことを継続していくと、とてつもない大きな力になります」「私たちの際限のない欲望が不況をつくりだしているのです」…。誰にでもできる簡単なことを、誰にもできないほど続けていく中で生まれてくる人生哲学、経営哲学が、余すところなく語られる。
2003年10月号掲載
江戸時代、100に及ぶ“戒語”を記した良寛和尚は、「相手の顔を見るな」「大きい声を出すな」と戒めた。一方、現代ではこれと正反対のことがタブーとされる。このようにタブーは時代によって大きく変わるが、ビジネスの世界ではいまだに30年前のタブーに振り回されている人々がいる。そんな現状を憂う著者が、今の時代にふさわしい“戒語”を提示する。
2002年8月号掲載
「なぜ、働くのか?」という根源的な問いから、思想について考えた1冊。「死生観」「世界観」「歴史観」の3つから仕事を見つめ直し、深い覚悟に裏づけされた「思想」を持つことで、仕事に対する迷いがなくなると、著者は指摘する。いわば「なぜ働くのか」という問いをもとに、自分の人生観を見つめ直すきっかけともなる内容である。
2002年3月号掲載
人間教育の師父。こう称される森信三氏が、大阪天王寺師範学校(現・大阪教育大学)の講師として、1937~39年に行った修身の講義をまとめたもの。人生の意味、学ぶことの意義など、「生きるための原理原則」がわかりやすく語られる。70年余り前の講義録だが、その説くところは色褪せず、進むべき道標を見失いがちな現代人に、貴重な気付きを与えてくれる。
2001年10月号掲載
本書は、1977年に「東洋思想十講」と題してまとめられた安岡正篤氏の講演録を、改題したものである。「人の人たるゆえんは、実に『道徳』を持っておるということ」と言う氏が、その深い学識に基づいて、仏教、儒教、老荘など、東洋思想の哲理を解き明かし、人物を高めるためにはどうすべきかを示す。“安岡人間学”の真髄が味わえる1冊。
2001年7月号掲載
老子と荘子の2人の考えからなる「老荘思想」は、今から2400年ほど前、中国の春秋戦国時代に生まれたもの。「あるがままの人間の姿、世間の姿を見よ」というその思想は、ともすれば競争に明け暮れ、自己嫌悪やストレスに悩まされている現代人にとって、思いがけない薬効を与えてくれる。本書では、境野勝悟氏がこの老荘思想の要諦を易しく解説する。
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