2020年10月号掲載

パンデミック新時代 人類の進化とウイルスの謎に迫る

動植物、細菌など、あらゆる生物に宿り、地球上どこにでもいるウイルス。このたびのコロナ禍をはじめ、過去、多くの死をもたらすパンデミックを何度も引き起こした。だが、発見されてからまだ100年余りということもあり、いまだ不明な点も多い。この最小の微生物であるウイルスの世界、拡散のメカニズムを、本書は詳説する。

著 者:ネイサン・ウルフ 出版社:NHK出版 発行日:2012年11月
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2020年9月号掲載

データでわかる 2030年 地球のすがた

世界は、今までとは違う時代に入りつつある。相次ぐ豪雨や巨大台風などの異常気象、迫りくる食料危機、新型コロナなど世界中に広がる感染症…。本書は、様々な問題を抱える地球の今、そして今後を解説したものだ。国際機関の最新データをもとに、押し寄せつつある世界的な潮流、「メガトレンド」の数々を明らかにする。

著 者:夫馬賢治 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部(日経プレミアシリーズ) 発行日:2020年7月
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2020年9月号掲載

事実はなぜ人の意見を変えられないのか 説得力と影響力の科学

言い争いや議論の時、明らかな事実を示し、論理的に主張する。これは優れた方法のように思えるが、実はそうではない。事実を示すことで、相手の気持ちをさらに頑なにすることも。では、どうすれば、他者をうまく説得し、動かすことができるのか? 認知神経科学者が、科学に基づくとっておきの“説得の技法”を紹介する。

著 者:ターリ・シャーロット 出版社:白揚社 発行日:2019年8月
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2020年8月号掲載

NEO ECONOMY 世界の知性が挑む経済の謎

産業革命以来、モノを効率よく大量生産することで経済は成長してきた。だが、デジタル技術の進歩で、経済の構造は大きく転換しつつある。富の源泉が、モノからデータや知識など“無形資産”に移ったのだ。この大変化、「ネオ・エコノミー」における豊かさとは? リスクとは? 最新の事例を交え、新しい経済社会の姿に迫る。

著 者:日本経済新聞社(編) 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年5月
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2020年7月号掲載

AI世界秩序 米中が支配する「雇用なき未来」

AIがもたらす未来はユートピア? それともディストピア? IT業界で活躍する著者の見立ては、明るいものではない。今後、全世界の富は、AIの開発をリードする米中2国の巨大IT企業が吸い上げる。その一方、世界中で社会や雇用が不安定化し、格差が拡大。人間の存在意義をも揺るがす。そんなAI時代の世界秩序を提示する。

著 者:李開復 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年4月
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2020年7月号掲載

仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実

このところ、AIブームが過熱気味だ。機械学習によって高精度の予測を行うディープラーニング、また自動運転技術などの急速な進化が耳に入る。片や、AIによる雇用破壊を危惧する声も聞かれる。プラスとマイナス、両方のイメージがあるが、実際はどうなのか。仕事におけるAI技術の現状、未来を客観的に分析し、伝える。

著 者:小林雅一 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2020年4月
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2020年7月号掲載

業界破壊企業 第二のGAFAを狙う革新者たち

業界破壊企業とは、固定観念にとらわれず、斬新なアイデアや技術を武器に、業界を席巻する企業のこと。本書は、第2のGAFAを狙う新興企業の数々と、そのビジネスの特徴を徹底解説。さらに、足もとで懸念されるスタートアップ・バブル崩壊の可能性についても触れ、不穏な時代を乗り越える新しい起業のあり方を考察する。

著 者:斉藤 徹 出版社:光文社(光文社新書) 発行日:2020年5月
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2020年7月号掲載

ウイルスは悪者か お侍先生のウイルス学講義

スペインかぜ、エボラ出血熱、そして新型コロナウイルス感染症…。パンデミックをもたらすウイルスは、人間にとって脅威だ。だが、ウイルスを研究する著者によれば、感染の広がりは人が自然界に入り込みすぎたからでもある。ウイルス自体は「悪者」ではないとし、生物とも無生物ともいえない、この曖昧な存在の本質に迫る。

著 者:髙田礼人 出版社:亜紀書房 発行日:2018年11月
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2020年7月号掲載

沈黙の春

自然を破壊し、人体を蝕む化学薬品。本書は、その危険性に対する認識がまだ十分でなかった1962年に刊行され、化学薬品乱用の恐ろしさを世に訴えた。水や土壌の汚染、害虫の大発生、そして化学物質による発癌…。地球環境問題が深刻化している今、改めて著者の警告に耳を傾けたい。半世紀を超えて読み継がれる名著である。

著 者:レイチェル・カーソン 出版社:新潮社(新潮文庫) 発行日:1974年2月
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2020年5月号掲載

地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実

気候変動による影響は、すでに危険域に入っている! 2018年夏、世界を殺人的な熱波が襲い、インドでは100年ぶりの大洪水が起きた。にもかかわらず、地球温暖化の問題については、どこか他人事。そんな現状に、一石を投じる書だ。大規模な気候難民、感染症のグローバル化等々、最悪の未来を具体的に示し、警鐘を鳴らす。

著 者:デイビッド・ウォレス・ウェルズ 出版社:NHK出版 発行日:2020年3月
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2020年5月号掲載

グローバル・グリーン・ニューディール 2028年までに化石燃料文明は崩壊、大胆な経済プランが地球上の生命を救う

地球温暖化が進む今日、“化石燃料文明”からの脱却はもはや待ったなし。地球上の生命を救うカギは、「グリーン・ニューディール」だと言う。社会の脱炭素化、スマートでデジタル化されたインフラの整備…。かつての米国のニューディール並みの経済政策の大転換を、『限界費用ゼロ社会』の著者ジェレミー・リフキンが提言する。

著 者:ジェレミー・リフキン 出版社:NHK出版 発行日:2020年2月
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2020年5月号掲載

ウイルスの意味論 生命の定義を超えた存在

ウイルスの生と死は、独特だ。天然痘やインフルエンザなど、たびたび世界的流行を引き起こしたが、細胞外では活動せず、感染力を失ってすぐ死ぬ。また近年、3万年以上も冬眠していたウイルスが、再び増殖し始めたという。本書は、単なる病原体ではなく、生命体としての視点から、ウイルスの驚くほど多様な生態を紹介する。

著 者:山内一也 出版社:みすず書房 発行日:2018年12月
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2020年5月号掲載

スモール・イズ・ビューティフル 人間中心の経済学

第2次大戦後、世界経済は飛躍的な成長を遂げた。その礎となったのは、自然環境を破壊する生産体制と、富を求める人々の貪欲さだ。だが、こうした繁栄はいつまでも続かない。やがて資源は枯渇し、エネルギー危機が訪れる ―― 。現代社会の根底にある物質至上主義を鋭く批判し、「人間中心の経済学」を考察した名著である。

著 者:E・F・シューマッハー 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1986年4月
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2020年4月号掲載

2030年の第4次産業革命 デジタル化する社会とビジネスの未来予測

「第4次産業革命」―― 。スマートフォンやクラウドコンピューティングなど、デジタルの力を使った革新が、今、世界で急速に進んでいる。各国が行っている取り組みとは? 今後、どんなテクノロジーが登場するのか? ビジネスや暮らしはどう変わるのか? 最新事例を交えながら、第4次産業革命の現状と未来を徹底解説する。

著 者:尾木蔵人 出版社:東洋経済新報社 発行日:2020年2月
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2020年3月号掲載

クリーンミート 培養肉が世界を変える

「クリーンミート」とは、細胞から人工培養で作る食肉のこと。動物を殺さず、資源を節約でき、地球環境にも優しい。近年登場したこの手法は、「細胞農業」と呼ばれ、酵母で作る牛乳や鶏卵などの開発も進む。本書は、そんな食の最前線をリポート。さらに、遺伝子組み換え食品を怖がる消費者との向き合い方にも触れる。

著 者:ポール・シャピロ 出版社:日経BP 発行日:2020年1月
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2020年3月号掲載

文系AI人材になる 統計・プログラム知識は不要

これまでAIの世界は、理系の人材がリードしていた。だが、AI技術が普及した今日、AIを“どう作るか”から、“どう使いこなすか”へと比重が移りつつある。今後、出番となるのは、ビジネスの現場を知り、AI活用に長けた「文系AI人材」だ。本書は、こうした人材になるためのノウハウを、専門用語を極力使わず、わかりやすく説く。

著 者:野口竜司 出版社:東洋経済新報社 発行日:2020年1月
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2020年2月号掲載

私たちが、地球に住めなくなる前に 宇宙物理学者から見た人類の未来

今、世界の人口は76億人。それが、2050年には90億人になるという。食料は大丈夫か。地球温暖化の影響は。また、AI・バイオ技術などの進化は、暮らしに寄与するのか否か。未来に関する懸念の数々を、世界的な宇宙物理学者が、科学的な視点から考察。人類の明日に向けて考えるべき重要な問題が、わかりやすく示される。

著 者:マーティン・リース 出版社:作品社 発行日:2019年11月
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2020年1月号掲載

GLOBOTICS グローバル化+ロボット化がもたらす大激変

近年、自動化、ロボット化といったデジタル革命の下で、グローバル競争が進んでいる。こうした経済の潮流 ―― 「グロボティクス」が、社会にもたらす変化を考察した書だ。先進国のホワイトカラーの雇用を脅かし、中間層を崩壊させるグロボティクスの衝撃と、破壊的な変動の先にある未来を、国際経済学の第一人者が論じる。

著 者:リチャード・ボールドウィン 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2019年11月
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2020年1月号掲載

ゲノム革命がはじまる DNA全解析とクリスパーの衝撃

遺伝子レベルで相性の良い相手を紹介する「DNA婚活」など、様々な分野で遺伝情報に基づくサービスが広がっている。だが、その信頼性はどうなのか? 本書は、遺伝子検査からゲノム編集まで、最新動向を紹介しつつ、急速に進む「ゲノム革命」を解説。ゲノム技術が孕むリスクと可能性、倫理問題などについて言及する。

著 者:小林雅一 出版社:集英社(集英社新書) 発行日:2019年11月
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2019年12月号掲載

AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望

急速に進化するAI(人工知能)を巡り、論議が盛んだ。万能論もあれば脅威論もある。だが、真のリスクと可能性は、2元論を超え、フラットに現状を見つめることで見えてくるという。本書では、物理学や哲学など、異なるジャンルの知の巨人たちが、自らの研究領域から、人類とAIを巡る最先端のビジョンを示す。

著 者:丸山俊一(編著)、NHK取材班(編著) 出版社:NHK出版(NHK出版新書) 発行日:2019年10月
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