2021年2月号掲載

渋沢栄一 「論語と算盤」の思想入門

貨幣制度の統一、近代的銀行制度の立ち上げ、太陰暦から太陽暦への変更。これら全てに関わったのが、渋沢栄一だ。彼なくして、日本の近代化はなかったといえよう。では、偉業を支えた行動原理は、何だったのか。その人生をたどりつつ、彼の思想の核である「論語と算盤」 ―― 道徳と経済を一致させた思想を解き明かす。

著 者:守屋 淳 出版社:NHK出版(NHK出版新書) 発行日:2020年12月
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2021年1月号掲載

マネジメントへの挑戦【復刻版】

1万社近くの企業を指導し、「日本のドラッカー」と呼ばれた一倉定。彼は、従来の経営論を“きれい事”と否定し、机上の空論ではなく人間に立脚したマネジメントを展開した。そんな“一倉マネジメント”の要諦をまとめたものだ。1965年に刊行された書の復刻版だが、経営者を震撼させた「反逆の書」の内容は、今も色褪せない。

著 者:一倉 定 出版社:日経BP 発行日:2020年6月
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2020年12月号掲載

いかなる時代環境でも利益を出す仕組み

コロナ禍にあっても成長を続けるアイリスオーヤマ。その強さの秘密を、同社会長が明かした。自らの手で環境をコントロールする。マーケットインではなくユーザーイン。経常利益の50%を新市場の開拓に回す…。目先の利益を追うのでなく、どんな環境下でも利益を出す。そのための仕組みづくりを詳述した、実践的な経営書だ。

著 者:大山健太郎 出版社:日経BP 発行日:2020年9月
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2020年11月号掲載

悪党たちの大英帝国

偉大さとは、その者の業績の善悪で決まる。たとえ、それを行ったのが「悪党」であっても ―― 。6人の妻を娶り、うち2人を処刑したヘンリ8世から、帝国主義者でアジア・アフリカの人々を見下したチャーチルまで。16~20世紀のイギリスを動かし、世界に冠たる大英帝国を築いた“悪いやつら”の実像から、歴史を繙く。

著 者:君塚直隆 出版社:新潮社(新潮選書) 発行日:2020年8月
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2020年9月号掲載

経営の知的思考 直感で発想 論理で検証 哲学で跳躍

新型コロナウイルスのショックで、世界中が混乱している。いまだ先行きが不透明な中、経営者に求められるのは“前例なき決断”だ。データや論理では詰め切れない中で決断しなければならない。そのために留意すべきことを、経営学の第一人者が説いた。不確実な未来に向け、跳躍するための「思考の筋道の基本」が示される。

著 者:伊丹敬之 出版社:東洋経済新報社 発行日:2020年7月
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2020年3月号掲載

鈴木敏文の経営言行録

40歳でセブン-イレブンを創業。以来、日本の流通にイノベーションを起こし続けてきた鈴木敏文氏の言行録である。222の言葉を、「経営姿勢」「マネジメント」「仮説と検証の仕事術」の3テーマに分けて収録。「変化への対応と基本の徹底」を実践するために、氏が繰り返し社員らに語った言葉の数々は、多くの示唆を与えてくれる。

著 者:鈴木敏文、勝見 明(構成) 出版社:日本経営合理化協会出版局 発行日:2020年1月
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2019年12月号掲載

自警録 心のもちかた

明治時代の教育者であり国際人であった新渡戸稲造が、日々の心の持ち方や人生の要諦をわかりやすく語った修養書。「柔和なる者はこの世を嗣ぐ」「成敗は世人の眼に見えぬ」「勝敗の決勝点を高きに置け」…。豊かな知識と人生経験から導き出された真理は、古びることなく、今を生きる私たちに多くの示唆を与えてくれる。

著 者:新渡戸稲造 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1982年8月
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2019年7月号掲載

思い邪なし 京セラ創業者 稲盛和夫

京セラ(株)名誉会長・稲盛和夫氏の評伝である。「アメーバ経営」などの経営ノウハウや、「利他」の経営哲学はいかにして生まれたのか。若き時代から今日までの歩みを、本人へのインタビューと資料を基に克明に描く。その足跡からは、“思い邪なし” ―― 人として正しい道をまっすぐに歩もうとする、ひたむきさが浮かんでくる。

著 者:北 康利 出版社:毎日新聞出版 発行日:2019年4月
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2019年6月号掲載

倒産寸前から25の修羅場を乗り切った社長の全ノウハウ

債務超過の“崖っぷち会社”が、25年連続黒字の会社に! 倒産寸前の(株)日本レーザーを甦らせた同社会長が、自らの歩みを振り返り、経営手法を全面公開。「『売価』は現場の社員が決める」「粗利益額の3%を成果賞与として支給」…。「人を大切にする経営」という原則の下、修羅場で用いたノウハウの数々が披露される。

著 者:近藤宣之 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2019年4月
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2019年6月号掲載

PRINCIPLES 人生と仕事の原則

私が学んだ一番重要なことは「Principles」(原則)に基づき、人生にアプローチすること ―― 。世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者が、成功の礎となった「人生と仕事の原則」を語る。「徹底的にオープンになろう」「人の頭の配線はそれぞれ違う」等々、独自の成功哲学が満載の600頁近い大著だ。

著 者:レイ・ダリオ 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2019年3月
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2019年6月号掲載

マーケティングと共に フィリップ・コトラー自伝

“近代マーケティングの父”フィリップ・コトラーによる、初の自伝である。生い立ち、マーケティングとの出合い、そして社会問題の解決への活用。マーケティングを単なる経済活動ではなく、「世の中を良くするための学問」として追い続けた足跡を振り返る。企業と生活者、社会の関係を考える上でも、示唆に富む1冊だ。

著 者:フィリップ・コトラー 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2014年8月
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2019年5月号掲載

ビッグ・クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう

「ビッグ・クエスチョン」 ―― 誰も解き明かしていない“究極の問い”に、車いすの天才として知られるホーキング博士が挑んだ。神は存在するのか? 人工知能は人間より賢くなるのか? 等々、多くの人が抱く10の疑問に、わかりやすく答える。理論物理学をはじめ深い知恵に裏打ちされた、刺激的で洞察に満ちた1冊である。

著 者:スティーヴン・ホーキング 出版社:NHK出版 発行日:2019年3月
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2019年3月号掲載

世界を動かすイノベーターの条件 非常識に発想し、実現できるのはなぜか?

イノベーション研究の第一人者が、エジソンやスティーブ・ジョブズといった並外れたイノベーターの生涯をひもとき、共通する資質を探った。孤独になる時間を持つ、自己効力感を高める、壮大な夢を抱く…。明かされる彼らの特性は、普通の人でも活用可能。私たちの内にあるイノベーションの可能性を育む上で役立つだろう。

著 者:メリッサ・A・シリング 出版社:日経BP社 発行日:2018年12月
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2019年3月号掲載

ハーバードが総力を挙げて徹底分析 キッシンジャー超交渉術

ヘンリー・キッシンジャー。米国務長官としてニクソン、フォード両政権を支え、ソ連、中国などとの重大な交渉において、卓越した手腕を発揮したことで知られる。そんな偉大な交渉者の事例を分析し、最高の結果を得るための教訓を引き出した。論理的・合理的な現実思考に基づくその交渉術は、ビジネスにも応用できる。

著 者:ジェームズ・K・セベニウス、R・ニコラス・バーンズ、ロバート・H・ムヌーキン 出版社:日経BP社 発行日:2019年1月
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2019年2月号掲載

FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実

かつて「ウォーターゲート事件」をスクープし、ニクソン大統領を退陣に追い込んだボブ・ウッドワード。伝説の記者が、今度はトランプ大統領に斬り込んだ。内部事情をよく知る重要人物らへの極秘インタビューを基に、ホワイトハウスの意思決定の実態を暴露。“恐怖の男”ドナルド・トランプの人となりを浮き彫りにする。

著 者:ボブ・ウッドワード 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2018年11月
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2018年12月号掲載

マーガレット・サッチャー 政治を変えた「鉄の女」

英国初の女性首相、マーガレット・サッチャーの評伝である。個人の経済的自由を最大化し、国家の介入を最小化する「サッチャリズム」で経済を改革し、冷戦勝利に貢献。なぜ彼女は歴史に名を刻む業績を残せたのか。生い立ちや信仰心、盟友レーガン米大統領との関係など、様々な角度から“鉄の女”のリーダーシップを考察する。

著 者:冨田浩司 出版社:新潮社(新潮選書) 発行日:2018年9月
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2018年5月号掲載

常在戦場 金川千尋100の実践録

いつも戦場にいることを忘れず、いつでも戦えるように備えよ ―― 。「常在戦場」の言葉を胸に、信越化学工業を世界屈指の優良企業に育てあげた金川千尋氏が、組織のあり方や経営の本質、リーダーの心得を語った。経営の世界という戦場で、半世紀近く戦い続けてきた氏ならではの“経営の要諦”が明かされる。

著 者:金川千尋 出版社:宝島社 発行日:2018年3月
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2018年5月号掲載

思想家ドラッカーを読む リベラルと保守のあいだで

“経営学の父”ドラッカーを、経営論や企業論ではなく、「思想」の観点から捉え直した書。『企業とは何か』『イノベーションと企業家精神』『現代の経営』等の著作を繙きつつ、その思想を整理した。自由主義やファシズム、社会主義など西洋思想における位置づけ、同時代の経済学者との比較などを通じ、新たなドラッカー像を示す。

著 者:仲正昌樹 出版社:NTT出版 発行日:2018年2月
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2017年11月号掲載

パラノイアだけが生き残る 時代の転換点をきみはどう見極め、乗り切るのか

「パラノイア」とは、病的なまでの心配症のこと。常に危機感を抱き、状況に敏感に反応する。そうした姿勢を貫くことで危機を克服し、今日のインテルを築いた世界的な名経営者が、あらゆる経営環境が激変する「戦略転換点」の恐怖、そしてその対処法を説く。長く絶版だった『インテル戦略転換』を修正、新章を追加した復刊本。

著 者:アンドリュー・S・グローブ 出版社:日経BP社 発行日:2017年9月
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2017年11月号掲載

私のウォルマート商法 すべて小さく考えよ

世界最大の小売業ウォルマートを創業した、サム・ウォルトン氏の自伝である。氏はどのような経緯で起業し、世界一への道筋を歩んだのか。同社の成長の軌跡を明かすとともに、自らの哲学、起業理念、お客や従業員、家族への思いなどが、フランクかつ具体的に語られる。氏の人柄、人間性が垣間見られる1冊だ。

著 者:サム・ウォルトン、渥美俊一(監訳)、桜井多恵子(監訳) 出版社:講談社(講談社+α文庫) 発行日:2002年11月
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