2004年4月号掲載

中国古典「一日一話」 世界が学んだ人生の“参考書”

人間の知恵は、中国古典の中に出尽くしている ―― 。本書は、世に知られる中国古典12冊から15編ずつ、計180もの知恵と教えがぎっしり詰まった、人生の“参考書”である。長い時を経た今も、その教えは決して古びることがない。部下へのアドバイスに、自分への戒めに、また迷いが生じた時の道標にと、多様に活用できる。中国古典の入門書としても最適だ。

著 者:守屋 洋 出版社:三笠書房 発行日:2004年1月
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2004年2月号掲載

禅的生活

「禅」「悟り」の世界など縁がないと思っている人こそ、手に取ってみるべき本。悲しい、辛い、憎いなど、我々に生きにくさを感じさせる「迷い」の根源が、何によってもたらされるか、どうすればもっと楽に生きられるかを、自由で伸びやかな禅の発想そのままに、禅僧にして芥川賞作家でもある著者が、柔らかに語りかける。肩の凝らない禅の入門書としても最適だ。

著 者:玄侑宗久 出版社:筑摩書房 発行日:2003年12月
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2003年12月号掲載

「情」の管理・「知」の管理 組織を率いる二大原則

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される」と言われるように、組織を管理する人々にとって「知」と「情」は厄介な問題である。本書は、徳川家康や豊臣秀吉、上杉鷹山など、先人の言動から、職場における「知と情の管理学」を学ぼうとするもの。歴史から現代への教訓を読み取る著者の具体的な考察は、組織を率いる、新時代の管理者像を浮かび上がらせる。

著 者:童門冬二 出版社:PHP研究所(PHP文庫) 発行日:1987年4月
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2002年7月号掲載

名将に学ぶ人間学 この「人間力」を盗んでみよ!

全てが大きく変わる「乱世」の今、歴史上の乱世を生き抜いた名将たちの知恵が、ビジネスの世界にも大いなる示唆を与えてくれる。本書は豊臣秀吉、前田利家、西郷隆盛ら名将のエピソードを豊富に紹介し、そこから現代のリーダーや管理職が学ぶべき哲学や知恵を導き出す。歴史読み物としても楽しめる内容となっている。

著 者:童門冬二  出版社:三笠書房(知的生きかた文庫) 発行日:2001年7月
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2002年5月号掲載

なぜ国家は衰亡するのか

大英帝国、ローマ、そして日本 ―― 歴史上、外敵の侵入で滅んだ国はない。衰退はその国の「内なる原因」によってもたらされる。そう主張する著者が、歴史の教訓から「文明衰退の理」を導き出す。そしてそれをもとに、バブル崩壊以降、衰退の兆候を見せている日本の再生の可能性について、考察する。そのカギは日本的価値観にある。

著 者:中西輝政  出版社:PHP研究所(PHP新書) 発行日:1998年11月
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2001年10月号掲載

人物を修める 東洋思想十講

本書は、1977年に「東洋思想十講」と題してまとめられた安岡正篤氏の講演録を、改題したものである。「人の人たるゆえんは、実に『道徳』を持っておるということ」と言う氏が、その深い学識に基づいて、仏教、儒教、老荘など、東洋思想の哲理を解き明かし、人物を高めるためにはどうすべきかを示す。“安岡人間学”の真髄が味わえる1冊。

著 者:安岡正篤  出版社:致知出版社 発行日:1986年6月
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2001年7月号掲載

老荘思想に学ぶ人間学

老子と荘子の2人の考えからなる「老荘思想」は、今から2400年ほど前、中国の春秋戦国時代に生まれたもの。「あるがままの人間の姿、世間の姿を見よ」というその思想は、ともすれば競争に明け暮れ、自己嫌悪やストレスに悩まされている現代人にとって、思いがけない薬効を与えてくれる。本書では、境野勝悟氏がこの老荘思想の要諦を易しく解説する。

著 者:境野勝悟 出版社:致知出版社 発行日:1993年5月
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2001年1月号掲載

男の器量 「頭の使い方」32のヒント

醜態をさらす指導者の多い昨今、「男の生きざま」が改めて問われている。本書は、「自分の原則」を持ち、その原則に基づく生きざまを貫いた歴史上の人物のエピソードを紹介する。それらエピソードを通じて描き出される、彼らの人間としての「器量」の大きさは、現代に生きる我々も大いに学ぶべきものである。

著 者:童門冬二 出版社:三笠書房 発行日:2000年11月
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2000年11月号掲載

人、一日に百戦す 中国兵書名言選

中国には、『孫子』をはじめ、数多くの兵法書がある。そうした中から名言を選び、兵法のエッセンスを紹介したもの。「戦いを闘う者は勝兵なし」「将とは、智、信、仁、勇、厳なり」「王者の兵は、勝ちて驕らず、敗れて怨まず」…。国や民族の存亡をかけた戦争に勝つための知恵が込められたこれらの言葉は、厳しい現代を生きていく上での知恵としても活用できる。

著 者:守屋 洋、守屋 淳  出版社:プレジデント社 発行日:2000年8月
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2000年1月号掲載

人生の目的

「人生の目的は、『自分の人生の目的』をさがすことである。(中略)そのためには、生きなければならない。生きつづけていてこそ、目的も明らかになる」 ―― 。五木寛之氏が、人は何のために生きるのかという、全ての人の心に一度は生じたであろう究極の問いに対し、答えを示す。励まさず、鼓舞せず。五木氏ならではの語り口で、人生を考察した書。

著 者:五木寛之 出版社:幻冬舎 発行日:1999年11月
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1999年11月号掲載

断絶の時代 [新版] いま起こっていることの本質

1969年刊の同名書の新版。かつてドラッカー教授が指摘した、社会の根源的な変化、すなわち「断絶」の進行は、今日、現実のものとなった。情報化の進展しかり、グローバル経済の出現しかり、知識社会の興隆しかり。その慧眼には、ただ驚くばかりだ。ちなみに英国のサッチャー元首相は、民営化の考えを本書に学び、国営事業の数々を民営化していったという。

著 者:P・F・ドラッカー 出版社:ダイヤモンド社 発行日:1999年9月
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1998年3月号掲載

慎思録

江戸時代の儒学者、貝原益軒の代表作である『慎思録』。「人生まれて学ばざれば、生まれざると同じ…」という一文から始まる同書は、学問や人生などに関する益軒の哲学を著したものだ。なぜ、人は学ばねばならないのか。人はどう生きるべきか。この人生指南の書から現代にも通じる項目を選び平易に解説した、味わい深い1冊。

著 者:貝原益軒 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1996年3月
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1996年7月号掲載

自助論

「天は自ら助くる者を助く」。この名言で始まる『自助論』(原題『Self-Help』)は1858年、英国で出版された。その後、日本では1871年に『西国立志編』と題して出版され、多くの人の共感を呼んだ。本書は、この不朽の名著の現代語訳版。自分を成長させ、豊かな人生を生きる上で大切にすべきことが、古今東西の偉人の言葉などとともに、わかりやすく示される。

著 者:サミュエル・スマイルズ 出版社:三笠書房 発行日:2003年3月
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1996年3月号掲載

幸福論

スイスの哲学者、法学者、カール・ヒルティによる幸福論。原著は3巻から成り、第1巻は1891年に出版された。これが非常な好評を博して、第2巻以下が世に出るに至ったという。彼が熱心に読み、感化された書物が「聖書」ということもあって、本書では、キリスト教的信仰に立った幸福論が説かれる。豊かな見識と不動の信念に基づく、人生論の古典である。

著 者:カール・ヒルティ 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1935年5月
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