2013年12月号掲載

良心をもたない人たち

一見、魅力的だが、平気で嘘をつき、人を傷つける…。良心をもたないために、他者への思いやりが欠落し、手段を選ばずに自分の欲望を満たそうとする人たちがいる。本書は、米国で25人に1人いるとされる、こうした良心のない精神病質者について解説したもの。心理セラピストが、彼らの実態、恐るべきテクニック、被害に遭わないための見分け方などを教える。

著 者:マーサ・スタウト 出版社:草思社(草思社文庫) 発行日:2012年10月
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2013年11月号掲載

稼ぐ力 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方

今日、会社や産業が“突然死”するようになった。例えば、アップルのiPodの登場で、CDが産業ごと衰退した。いわば「仕事がなくなる時代」を迎えた今、ビジネスパーソンに必要な考え方、働き方とは? 世界的経営コンサルタントの大前研一氏が、これからは必須ともいえる「稼ぐ力」―― 会社にしがみつかず、自立して働く力をつけるためになすべきことを語る。

著 者:大前研一 出版社:小学館 発行日:2013年9月
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2013年11月号掲載

「雑巾がけ」から始まる 禅が教えるほんものの生活力

「禅」というと、坐禅のイメージが強い。しかし、坐禅や読経より、掃除や食事、入浴等、日々の暮らしに真正面から取り組むことを何よりの修行とするのが禅だと、禅僧の著者・有馬賴底氏は言う。そして、生活を正しく行い、自らの足元を固めた先に、初めて広い世界が見えると。本書では、そうした生活力を鍛え、自らに磨きをかけるための智慧の数々が語られる。

著 者:有馬賴底 出版社:集英社 発行日:2013年8月
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2013年11月号掲載

話を聞かない男、地図が読めない女 男脳・女脳が「謎」を解く

「男と女の謎」を解き明かし、大きな話題を呼んだベストセラー。男は一度に1つのことしかできない、女は方向音痴、男は女に比べて会話がへた…。同じ人間なのに、なぜこうも男女の行動に違いがあるのか、男女の脳の特徴を、誰もが思い当たる日常的な行動に結びつけてわかりやすく説明する。異性のこと、さらに自分自身を深く理解する上で役立つ1冊である。

著 者:アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ 出版社:主婦の友社 発行日:2002年11月
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2013年9月号掲載

しあわせる力 禅的幸福論

副題は「禅的幸福論」。ではあるが、実は、著者の玄侑宗久氏は「幸福」という言葉の使用を好まない。そもそも日本人が感じる「しあわせ」は、西洋的な幸福とは違うという。もっと便利に、もっと豊かに、という欲望の追求ではなく、人との関係性を大切にし、その関係性の中でしあわせを感じていた。そんな、日本人が長年培ってきた独自のしあわせについて説く。

著 者:玄侑宗久 出版社:角川SSコミュニケーションズ(角川SSC新書) 発行日:2010年1月
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2013年9月号掲載

働き方  「なぜ働くのか」「いかに働くのか」

人はなぜ働くのか? 稲盛和夫氏が、自らの体験を織り交ぜながら、働くということに込められた、根本的な価値を説く。人生に苦難はつきものだが、「働く」こと自体に、そうした過酷な運命を克服し、人生を希望あふれるものにする力がある、と氏は言う。働くことの目的を見失いがちな今日、労働の意義、素晴らしい可能性に、改めて気づかせてくれる書である。

著 者:稲盛和夫 出版社:三笠書房 発行日:2009年4月
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2013年7月号掲載

無力 MURIKI

あらゆる価値観が揺らぎ、下降していく日本で、これからどういう姿勢で生きていけばいいか、五木寛之氏が語った。親鸞は“他力”による生き方を説いた。かたや人は“自力”で生きるべきだという考え方がある。しかし、いずれでもない、力の束縛を離れた「無力」という考え方を持つことで、自分を真に自在にでき、不安に満ちた現代をよりよく生きられるという。

著 者:五木寛之 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2013年4月
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2013年7月号掲載

エマソン 運命を味方にする人生論

米国精神をつくったといわれる、ラルフ・W・エマソン(1803~82)。「アメリカで成功した人の中で、エマソンに感化されなかった人はただの1人もいない」。こう語る渡部昇一氏が、彼の「自己信頼」の教え ―― 自らの考えを信じる生き方、そして示唆に富む言葉を紹介。自らの内面を見つめることを忘れ、時流に流されがちな現代人にとり、教えられることの多い1冊だ。

著 者:渡部昇一 出版社:致知出版社 発行日:2013年4月
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2013年7月号掲載

俺の考え

世界に日本の自動車エンジンの優秀さを知らしめた天才技術者、名経営者の本田宗一郎氏が仕事観、人生観を語る。「人生は信用とカネの天びん棒」「人づくりは『ジョーク』から」「アイデアこそ資本」…。氏が亡くなって20年余りたつが、綴られた言葉は今なお新鮮で、多くのことを教えてくれる。何気ない言葉に深い意味が潜んだ、味わい深いエッセイ集である。

著 者:本田宗一郎 出版社:新潮社(新潮文庫) 発行日:1996年5月
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2013年5月号掲載

「弱さ」を「強さ」に変える心理学 「私はこうです」という心の軸を持つ

他人に振り回されることなく、納得できる生き方をするためのヒントを綴った書。著者によれば、人間は自分を理解して初めて努力が幸せと結びつく。「自分の位置」を理解し、自分の心を見つめてマイナス面を捉え、そうした自分を日々変えていく。こういう生き方をすれば、成功しても失敗しても、人生を振り返った時、「私はこれで良かったのだ」と思えるという。

著 者:加藤諦三 出版社:PHP研究所 発行日:2013年3月
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2013年5月号掲載

いかにして人物となるか 先哲に学ぶ「器量」を大きくする生き方

7歳で『論語』の素読を始めた著者・伊與田覺氏は、長年にわたり安岡正篤氏に師事、数え98歳の今も先哲から学び続けている。本書は、まさに“求道の人”である氏が、昨年、「いかにして人物となるか」と題して講義した際の記録をまとめたもの。個人として、社会人として立派な人物になる上で大切なことが、孔子や王陽明などの教えを基に、わかりやすく説かれる。

著 者:伊與田 覺 出版社:致知出版社 発行日:2013年3月
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2013年5月号掲載

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章

18世紀イギリスの文人政治家フィリップ・チェスターフィールドの書簡集、『息子への手紙』の翻訳である。原著の刊行は1774年。以来、人生論の名著として、イギリスのみならず世界中の人々に読み継がれている。「知識は豊富に、態度は控えめに」「物腰は柔らかく、意志は強固に」等々、記された内容は示唆に富み、今を生きる私たちにも多くの教訓を与えてくれる。

著 者:フィリップ・チェスターフィールド 出版社:三笠書房(知的生きかた文庫) 発行日:2011年4月
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2013年4月号掲載

いま、決める力 ワクワクする未来をつかむ「決断筋」の鍛え方

人生で望む結果を手にするには、行動しないといけない。そして、行動するには「決断」が不可欠。何を食べるか、週末どう過ごすか、あるいは家を買うかどうか。人生は全て決断することで成り立っている。本書では、経営コンサルティングなどを通して、多くの人の決断を支援する著者が、あなたの決断力を診断、決断力を鍛える各種トレーニング方法を紹介する。

著 者:徳谷智史 出版社:日本実業出版社 発行日:2013年2月
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2013年4月号掲載

マリガンという名の贈り物 “人生を変える究極のルール”

「マリガン」とは、ミスショットの打ち直しを認めた、ゴルフのプライベートルールのこと。本書は、人生でも“究極のマリガン”=罪を赦してくれる神が存在し、それにより失敗をやり直せることを、物語仕立てで説くものだ。エリートビジネスマンと90歳の老ゴルフコーチのやり取りを楽しく読み進むうちに、生きていく上で大切にすべきものの見方が学べる。

著 者:ケン・ブランチャード、ウォリー・アームストロング 出版社:創元社 発行日:2013年2月
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2013年3月号掲載

雑草に学ぶ「ルデラル」な生き方 小さく、速く、多様に、しなやかに

「ルデラル」とは、荒れ地を生きる植物のこと。道端などでよく目にする雑草がその典型だ。雑草というと、たくましいイメージがあるが、実は弱い植物である。他の植物との競争を避け、環境の変化、逆境を味方につけて、したたかに生き抜く。披露される「ルデラルな生き方」を選択肢として持てば、激動の時代を生きる上で、有効な戦略オプションとなるだろう。

著 者:稲垣栄洋 出版社:亜紀書房 発行日:2013年1月
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2013年3月号掲載

無所属の時間で生きる

『落日燃ゆ』や『毎日が日曜日』など、多彩な作品で知られる作家、城山三郎氏の「無所属の時間」を巡るエッセイ集。どこにも属さない1人の人間としての時間 ―― 無所属の時間をどのように過ごせば、生を充実させられるかを綴る。含蓄に富む各種のエピソードから、「ああ、この日も生きた」という満たされた思いで暮らすためのヒントが浮かび上がってくる。

著 者:城山三郎 出版社:新潮社(新潮文庫) 発行日:2008年4月
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2013年2月号掲載

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

名著『イノベーションのジレンマ』の著者、クレイトン・M・クリステンセン氏は、ハーバード・ビジネススクールの看板教授でもある。その氏が、同校で受け持つ講座の最終日に行う授業 ――“人生の経営学”をまとめた1冊。自身が教えてきた経営学の理論を人生に当てはめ、どうすれば幸せなキャリアを歩み、幸せな人間関係を築けるかを示す。

著 者:クレイトン・M・クリステンセン、ジェームズ・アルワース、カレン・ディロン 出版社:翔泳社 発行日:2012年12月
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2013年2月号掲載

「ひとり」には、覚悟から生まれた強さがある ひとり達人のススメ

宗教学者の山折哲雄氏が、日本人ならではの無常観、死生観などを基に、人間が「ひとり」であることの意味を考察。いじめや自殺、孤独死等の問題を「ひとり」を手がかりに論じ、ひとりがもたらす幸せについて語る。ひとりでいることを否定的に捉える向きもあるが、ひとりになることを考え、突き詰めることが、充実した生、そして死を迎える上で大切だと説く。

著 者:山折哲雄 出版社:主婦の友社 発行日:2013年1月
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2013年2月号掲載

代表的日本人

『代表的日本人』は内村鑑三の著作で、新渡戸稲造『武士道』、岡倉天心『茶の本』と同じく、明治期に、日本の文化や精神を英語で西洋に紹介した書である。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳など、日本に影響を及ぼした5人の指導者、改革者の生涯を描く中で、日本人が持つ素晴らしい特質を浮き彫りにした名著だ。その内容を、現代日本語訳でわかりやすく伝える。

著 者:内村鑑三 出版社:致知出版社 発行日:2012年11月
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2013年1月号掲載

ぶれない生き方

「理性的」に話していたつもりが、いつしか「感情的」になってしまう…。こうしたことは、頭の中の感情的な部分が強く動くことで起こる。この感情をコントロールし、「ぶれない」自分を作る方法を、長年にわたって人間心理を追究してきた精神科医が伝授。心の中の感情的な部分を「チンパンジー」、理性的な部分を「人間」にたとえ、わかりやすく説明する。

著 者:スティーブ・ピーターズ 出版社:三笠書房 発行日:2012年11月
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