2011年6月号掲載

生き方 人間として一番大切なこと

京セラやKDDIなどを育て上げた日本有数の経営者、稲盛和夫氏。『アメーバ経営』『稲盛和夫の実学』『高収益企業のつくり方』等の著作により、その独自の経営哲学は広く知られるところだが、本書では、人間の「生き方」というものを根幹から見据え、思うところを語り尽くす。稲盛氏ならではの視点、そして経験に基づく、味わい深い人生論である。

著 者:稲盛和夫 出版社:サンマーク出版 発行日:2004年8月
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2011年5月号掲載

森信三に学ぶ人間力

森信三師は、日本を代表する哲学者、西田幾多郎らの教えを受けた後、その生涯を国民の教育に捧げた教育者、哲学者である。著者の北尾吉孝氏は、この“人間教育の師父”を敬愛してやまないファンの1人。『修身教授録』に出合って以来、20年近くその思想・哲学を学び続けているという氏が、同書をはじめ数々の著作の言葉とともに、森師の生涯と思想を紹介する。

著 者:北尾吉孝 出版社:致知出版社 発行日:2011年2月
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2011年4月号掲載

「ツキ」の科学 運をコントロールする技術

なぜ、世の中には「運の良い人」と「運の悪い人」がいるのか? そんな疑問を解くため、著者は20年以上にわたり1000人以上の人生を調べた。その結果、導き出されたのが、運の良い人に共通して見られる“5つの特徴”だ。「社交性に富む」「直感力がある」「勇気がある」…。本書は、これら5つの特徴、すなわち幸運をつかむための条件をわかりやすく解説する。

著 者:マックス・ギュンター 出版社:PHP研究所 発行日:2011年2月
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2011年4月号掲載

決定版 菜根譚

中国の明代に成ったとされる『菜根譚』は儒教、仏教、道教の3つの思想を融合し、その上に立って“処世の道”を説いた書である。日本には江戸時代に伝わり、多くの人々に親しまれてきた。本書は、この人生書の古典を、中国文学者の守屋洋氏が翻訳、解説したもの。漢籍に精通した氏ならではの味わい深い口語訳で、日本人が心に刻むべき数々の言葉が披露される。

著 者:守屋 洋 出版社:PHP研究所 発行日:2007年4月
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2011年1月号掲載

知的余生の方法

渡部昇一氏の名著、『知的生活の方法』が刊行されたのは1976年のこと。それから30数年、日本社会の高齢化が進んだ今、同じ著者が“知的余生”のあり方について説いた。老いてなお、知的な興味を失わず、学び続ける。そんな生き方をする上で役立つ読書法や時間の使い方、健康法などが披露される。実りある余生を過ごすための知恵が、ぎっしり詰まった1冊だ。

著 者:渡部昇一 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2010年11月
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論語

孔子やその弟子たちの言行録である『論語』。人間として守るべき道徳を簡潔な言葉で記したこの書は、2000年以上もの長きにわたり、中国、日本などで読み継がれてきた。本書はこの『論語』の原文に、読み下しと現代語訳を付したものである。「故きを温めて新しきを知る」「巧言令色、鮮なし仁」等々、『論語』の珠玉の言葉を余すところなく味わえる1冊。

著 者:金谷 治(訳注) 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1999年11月
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2010年12月号掲載

経営者の運力 逆境をチャンスに変える神秘の智恵

「禍福は糾える縄の如し」という言葉があるように、人生において「好運」と「不運」は交互に訪れる。このような運命の変化に浮かれたり焦ったりせず、好運にも不運にも冷静に対処し、さらに、不運を好運に転じることができる能力を、著者は「運力」と命名。仏教、ヒンズー教、アメリカ・インディアンの教えなどを引きながら、この運力の高め方を示す。

著 者:天外伺朗 出版社:講談社 発行日:2010年9月
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2010年12月号掲載

負け組が勝つ時代

人生の「勝ち組」「負け組」。そんな言葉がいつの頃からか定着した。派遣社員の問題をはじめ、社会不安が蔓延する中、自らを敗者と思う人も少なくない。本書は、こうした混沌の時代をより良く生きるための考え方を説くもの。過去の自分を振り返り、かつて“武器”としていたスキルや知識を再確認する「後ろ向き思考」の勧めなど、ユニークな人生論が披露される。

著 者:布施克彦 出版社:日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ) 発行日:2010年10月
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2010年9月号掲載

わが経営に刻む言葉

1964(昭和39)年、33歳の時にウシオ電機を設立し、約半世紀にわたって経営の第一線に立ち続ける同社会長・牛尾治朗氏。その氏が執筆する、月刊誌『致知』の「巻頭の言葉」をまとめたものである。経済同友会代表幹事をはじめ多くの公職に携わるなど、日本を代表する財界人である氏が、経営者として生きる中で、心に留め、大切にしてきた言葉の数々が綴られる。

著 者:牛尾治朗 出版社:致知出版社 発行日:2010年6月
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2010年9月号掲載

最強の人生指南書 佐藤一斎「言志四録」を読む

西郷隆盛、吉田松陰、坂本龍馬など、幕末維新の志士たちがこぞって学んだ、幕末の儒学者・佐藤一斎の『言志四録』。この書は、政治や経済の混迷が続く、現代日本にこそ必要な“最強の人生指南書”である。こう語る齋藤孝氏が、『言志四録』から「仕事術」「人間関係・リーダー論」「学習法」「人生論」に関する言葉を選び、わかりやすく解説する。

著 者:齋藤 孝 出版社:祥伝社(祥伝社新書) 発行日:2010年6月
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2010年9月号掲載

定年から輝く生き方 一生モノの成功法則

人の真価は、定年後に発揮される。たとえ定年まで失敗続きでも、人生の最後を輝きで満たすことができれば、それこそが真の成功である ―― 。医師として多くの人の生と死を見てきた著者が、人生終盤からの生を充実させるための心構えと、その方法を説く。巻末には「死生観を持つ」「怒らない」「上手に悪口を言う」等、“最後まで輝く人生を送る15の秘訣”を収録。

著 者:帯津良一 出版社:東洋経済新報社 発行日:2010年7月
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2010年5月号掲載

人物を創る人間学

故・安岡正篤氏の高弟・伊與田覺氏が行った、「人間学」についての講演をまとめたもの。「人間学とは何か」と題した第1講では、人間学の定義や、それを学ぶ意義などについて、第2~6講では、人間学の基本中の基本である中国古典 ―― 『大学』『小学』『論語』『易経』『中庸』の教えをやさしく解説する。人間学を学ぶ上で、格好の入門書といえる1冊である。

著 者:伊與田 覺 出版社:致知出版社 発行日:2010年2月
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2010年5月号掲載

生の短さについて 他二篇

古代ローマ時代を、政治家、そして哲学者として生きたセネカ。彼が目指したのは、哲学を人間中心のものへと方向づけたソークラテースへの回帰、人間学への道であった。本書は、そんなセネカの著作の中から、『生の短さについて』『心の平静について』『幸福な生について』の3篇を収録。人生を充実させ、幸福に生きるにはどうあるべきかが示される。

著 者:セネカ 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:2010年3月
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2010年4月号掲載

現代語訳 論語と算盤

渋沢栄一は、東京電力、王子製紙をはじめ、約470社もの企業の設立に関わった。“日本資本主義の父”と称されるゆえんだが、渋沢の偉大さはそれだけではない。彼は「論語と算盤」の一致 ―― 道徳に則った経営の大切さを説き続け、私心なき経営に徹した。本書では、こうした経営哲学を語った講演録『論語と算盤』を、読みやすい現代語訳で紹介する。

著 者:渋沢栄一 出版社:筑摩書房(ちくま新書) 発行日:2010年2月
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2010年1月号掲載

「荘子」の人間学

『荘子』は、様々な寓話を通して、世俗の価値観にとらわれない生き方を説いた中国の古典である。『老子』と並ぶ道家の代表的な思想書で、「道」という大いなるものの存在から人間の営みを見つめるのが特徴だ。この『荘子』の内容を、本書はわかりやすく解説する。ストレス社会を生きる我々に、視野を広げ、伸び伸びと生きるためのヒントを与えてくれる1冊。

著 者:守屋 洋 出版社:日経BP社 発行日:2009年11月
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2009年12月号掲載

仕事の思想 なぜ我々は働くのか

人が仕事をするのは、単に生活の糧を得るためだろうか。もっと素晴らしい「何か」のためではないのだろうか ―― 。人が働くことの意味。それは、1人1人が自分の人生と思索を通じて見つけていくしかない。本書は、その思索を深めるためのヒントを提供するもので、仕事の真の報酬とは何かなど、様々なテーマについて、著者自身のエピソードを交えつつ語る。

著 者:田坂広志 出版社:PHP研究所(PHP文庫) 発行日:2003年9月
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2009年11月号掲載

知的生活の方法

上智大学名誉教授の渡部昇一氏が、自らの体験に基づき、知的生活を充実させるための実践的な方法を指南した書である。話は、本の読み方や情報整理の仕方といった基本にとどまらず、家や書斎の設計、散歩の効用、食事などの日常生活にまで及ぶ。示唆に富むその内容は、今も色褪せることなく、多くのことを我々に教えてくれる。

著 者:渡部昇一 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:1976年4月
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2009年8月号掲載

菜根譚 心を磨く100の智慧

『菜根譚』は、中国5000年の人生訓を集大成した書である。日本では、江戸時代から今日まで、多くの人に処世修養の書として読み継がれてきた。本書は、この『菜根譚』に収められた人生訓の中から100の言葉を選び、中国史上の逸話等を引きつつ解説を加えたもの。紹介される言葉はどれも含蓄に富み、悩み多き現代人に、より良く生きるための智慧を授けてくれる。

著 者:王 福振(編) 出版社:日本能率協会マネジメントセンター 発行日:2009年4月
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2009年6月号掲載

あたりまえのことを バカになって ちゃんとやる

著者は13年間、毎朝、自社のトイレを掃除している。たかがトイレ掃除、とバカにするなかれ。「地味で目立たないことをちゃんとやる。そういう姿勢で生きていると、見えてくる世界や生きていく舞台が全く変わってくる」のだ。何の変哲もないことをきちんとやれば、人生は豊かになる。このことを身をもって知る著者が、人が大切にすべき考え方・姿勢について語る。

著 者:小宮一慶 出版社:サンマーク出版 発行日:2009年4月
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2009年3月号掲載

君子を目指せ小人になるな 私の古典ノート

企業の不祥事が後を絶たない。これは、本来「君子」たるべき企業のトップが、自らの利益しか考えない「小人」になってしまった結果と言える。乱れた社会秩序を建て直すためにも、人間として真の豊かさを手にするためにも、「小人の道を捨て、君子の道に生きる」べし。そう述べる著者が、『論語』をはじめとする中国古典を引きつつ、あるべき君子像を説く。

著 者:北尾吉孝 出版社:致知出版社 発行日:2008年1月
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