2023年1月号掲載

ハイパーインフレの悪夢 ――ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する――

1923年、ドイツは空前絶後のハイパーインフレに見舞われた。毎日、商品は値上がりし、紙幣は紙くず同然に。そして国が破綻…。通貨の価値が10年前の1兆分の1になるという「通貨の崩壊」は、なぜ起きたのか? パニックに陥った国民、困難な決断を先延ばしにした政治など、当時の状況を克明に描き、我々の反面教師とする。

著 者:アダム・ファーガソン 出版社:新潮社 発行日:2011年5月
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2022年12月号掲載

世界から戦争がなくならない本当の理由

第二次世界大戦が終わって70年余り。しかし、戦争やテロは、常にどこかで起きている。ベトナム、アフガニスタン、中東、そしてウクライナ…。「戦争のない世界」はやって来るのか。そして、日本は本当に「平和」なのか。多方面で活躍するジャーナリストが、戦後の世界と日本を振り返り、戦争をなくすための教訓を引き出す。

著 者:池上 彰 出版社:祥伝社(祥伝社新書) 発行日:2019年8月
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2022年11月号掲載

アメリカとは何か 自画像と世界観をめぐる相剋

ポピュリズムが頭をもたげ、保守派とリベラル派の対立が激しさを増す米国。今、この国の民主主義、アイデンティティが大きく揺らいでいる。なぜか? そしてこれは、米国の歴史においてどう位置づけることができるのか? 建国からの歩みをたどりつつ、深さを増す現代米国の分断状況を分析し、民主主義の行方を展望する。

著 者:渡辺 靖 出版社:岩波書店(岩波新書) 発行日:2022年8月
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2022年11月号掲載

悪党たちの中華帝国

中国の統治者・偉人は、なぜか「悪党」ばかりである。隋の煬帝を徹底的に貶めることで、明君として名を残した唐の太宗。朱子学が盛んになったことで、結果的に学問の停滞を招いた朱子…。中国の歴史を動かしてきた「悪党たち」にスポットライトを当て、7世紀に始まる唐代から20世紀の辛亥革命までの1400年史を捉え直す。

著 者:岡本隆司 出版社:新潮社(新潮選書) 発行日:2022年8月
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2022年11月号掲載

【新装版】日本人のための宗教原論 あなたを宗教はどう助けてくれるのか

カルト教団に酷い目に遭わされたり、最悪、殺されたり…。こうした事態を招くのも、日本人が宗教を知らないから、と語る著者が、日本人が知っておくべき宗教の「根本原理」を説いた。オウム真理教などの問題がクローズアップされた2000年に刊行され、読み継がれてきた書の新装版。知の巨人・小室直樹氏ならではの解説書だ。

著 者:小室直樹 出版社:徳間書店 発行日:2021年12月
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2022年10月号掲載

グランゼコールの教科書 フランスのエリートが習得する最高峰の知性

「グランゼコール」とは、マクロン大統領らを輩出したフランスの“エリート養成校”のこと。入学するには、文学、歴史、哲学、科学などの総合的知識、すなわち「文化概論」を学ばねばならない。本書はその概要 ―― ギリシアから21世紀までの西欧文明を800頁超にわたり詳述。エリートが習得する教養レベルの高さに驚かされる。

著 者:ジャン=フランソワ・ブラウンスタン、ベルナール・ファン 出版社:プレジデント社 発行日:2022年6月
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2022年9月号掲載

菜根譚

人間、いかに生きるべきか ―― 。現世を生きる知恵、処世の極意を、『菜根譚』は説く。儒教・仏教・道教の三教に根差した書で、中国の明末を生きた洪自誠が著した。本書は、その全訳。儒・道教と仏教の専門家2人が原典を全面的に見直し、新たな成果をまとめた。『菜根譚』の教えを、日々の暮らしに生かす上で最適の1冊だ。

著 者:洪自誠、中村璋八(全訳注)、石川力山(全訳注) 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1986年6月
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2022年8月号掲載

撤退論 ――歴史のパラダイム転換にむけて

持続可能な未来のために、資本主義や地球環境破壊から「撤退」する時が来た ―― 。日本の国力が衰微しつつある現在、「撤退」は喫緊の課題である。我々はこの課題をどのように考えるべきか? 思想家・内田樹氏が、斎藤幸平氏(経済思想)、想田和弘氏(映画監督)ら15名に寄稿を依頼。衆知を集めた「撤退」論集である。

著 者:内田 樹(編著) 出版社:晶文社 発行日:2022年4月
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2022年7月号掲載

悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える

20世紀において全体主義はいかにして起こったのか。哲学者ハンナ・アーレントはその根源を、社会の混乱の中で不安に陥った大衆にみる。誰かに何とかしてほしいと、すがる人々だ。本書は、為政者によるわかりやすい話に流されず、自ら考えることの大切さを、彼女の名著を引きつつ語る。世界に不安が漂う今日、手に取りたい1冊だ。

著 者:仲正昌樹 出版社:NHK出版(NHK出版新書) 発行日:2018年4月
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2022年7月号掲載

The World[ザ・ワールド] 世界のしくみ

米国の地位の低下、中国の台頭、ロシアの世界秩序への挑戦…。今日、世界が直面する問題に、どう向き合うか? 世界の歴史、世界秩序を左右する要因をはじめ、多様な視点から答えを探る。解説するのは、世界屈指の民間外交シンクタンクのトップ。現下の“ウクライナ危機”以前に、ロシアの野心を見透かすなど、その眼力は鋭い。

著 者:リチャード・ハース 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2021年10月
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2022年6月号掲載

ヒトラーとは何か

アドルフ・ヒトラー。歴史上類を見ない、この独裁者がいなければ、今日の世界は違うものになっていただろう。彼は、一体どんな人間だったのか。生い立ち、政治的成功、そして戦争、ユダヤ人虐殺。その軌跡をたどり、背後にある世界観を描き出す。同時代を生きたジャーナリストによる、独自の解釈が光る、ヒトラー評伝の名著だ。

著 者:セバスチャン・ハフナー 出版社:草思社(草思社文庫) 発行日:2017年8月
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2022年5月号掲載

世界96カ国で学んだ元外交官が教える ビジネスエリートの必須教養「世界の民族」超入門

世界史とは、民族問題の歴史である ―― 。中国における非漢民族への弾圧、ロシアのウクライナ侵攻、米国の人種差別…。世界で起きている問題を真に理解するには、出来事の根本にある「民族」について知る必要がある。今日の必須教養といえる民族の知識。そのポイントを、90余りの国々で学んだ元外交官がわかりやすく説く。

著 者:山中俊之 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2022年2月
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2022年5月号掲載

プーチンとロシア人

目まぐるしい変化を見せる国際政治において、最も影響力を持つ人物の1人、ウラジーミル・プーチン。ソ連崩壊後、米国と並ぶ超大国の座から滑り落ちたものの、ロシアの存在感はいまだに大きい。プーチンはいかにしてその影響力を保持しているのか。国民が独裁的な彼を支持する理由は…。ロシア研究の第一人者が解説する。

著 者:木村 汎 出版社:潮書房光人新社(産経NF文庫) 発行日:2020年10月
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2022年4月号掲載

アメリカ現代思想の教室 リベラリズムからポスト資本主義まで

デモクラシーを公然と批判し、人類の平等性を投げ捨てる! 「自由と民主主義の国」アメリカで、今、思想の“地殻変動”が起きている。分岐点は、トランプの大統領就任。彼の登場後、ホンネの欲望が噴出するようになったのだ。本書では、社会の動きを反映して様変わりしていくアメリカ現代思想を、歴史を遡って分析する。

著 者:岡本裕一朗 出版社:PHP研究所(PHP新書) 発行日:2022年1月
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2022年4月号掲載

ANTHRO VISION(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界

人間の行動は、ビッグデータだけを見ていては理解できない。文化や背景を含めたより広い視野から見ることも必要だ。そのために身につけたいのが“人類学的視点”。好奇心を持ち、相手の身になって考える。こうして他者の視点から世界を捉え、自分自身をも客観視する。そんな物の見方を、米紙のトップジャーナリストが説く。

著 者:ジリアン・テット 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2022年1月
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2022年4月号掲載

敗戦真相記

なぜ第2次世界大戦は起こったのか。日本が敗れた理由は? 戦中、戦後の政財界で活躍した著者がその真相を語る。マネジメント能力の欠如、官僚の無能さ、陸海軍の縄張り意識…。指摘される敗因は、今の日本が国力を衰えさせている原因にも通じる。終戦直後の1945年9月、広島で行われた講演をもとに刊行された書である。

著 者:永野 護 出版社:バジリコ 発行日:2012年8月
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2022年3月号掲載

教養としての仏教思想史

約2500年前、北インドの「釈迦族」の王子、ゴータマ・シッダッタによって開かれた仏教。この教えの変遷を、歴史の流れに沿ってわかりやすく説く。成立から、部派仏教への分裂、東アジアへの広がり、そして現在の日本の仏教に至るまで。世界三大宗教の1つである、仏教の全体像を俯瞰できる。著者は、東大名誉教授の住職。

著 者:木村清孝 出版社:筑摩書房(ちくま新書) 発行日:2021年12月
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2022年3月号掲載

現代語訳 学問のすすめ

幕末から明治を生きた啓蒙思想家にして、慶應義塾の創設者である福沢諭吉。義塾を本拠地として教育や著述など多彩な活動をした彼が、明治維新直後の1872年に刊行した『学問のすゝめ』は、驚異的な反響を呼び、日本を躍進させる一助となった。時代を経て今日まで読み継がれるこの「福沢実学」を、平易な現代語訳で紹介する。

著 者:福沢諭吉 出版社:三笠書房(知的生きかた文庫) 発行日:2010年11月
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2022年2月号掲載

自由論

他者に危害を与えない限り、個人の行動の自由は保障されるべきであり、国家がそれ以上の干渉を加えるのは慎まねばならない ―― 。19世紀イギリスを代表する哲学者の手になる、自由論の名著である。言論、思想の自由はなぜ重要か。自由の本質を説き、その大切さに気付かせ、考えさせる本書は、不滅の現代の古典といえよう。

著 者:ジョン・スチュアート・ミル 出版社:日経BP社(日経BPクラシックス) 発行日:2011年9月
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2022年1月号掲載

私の親鸞 孤独に寄りそうひと

「人は1人でいても孤独ではない。もう1人、親鸞という人物が常にそばにいてくれるからだ」。五木寛之氏、89歳。30代で出会った浄土真宗の開祖と、半世紀以上、共に歩んできた。封印し続けた過酷な引き揚げ体験、そこで抱いた罪の意識、そして心癒やされた親鸞の言葉…。“わが心の親鸞”を語った、半自伝的親鸞論である。

著 者:五木寛之 出版社:新潮社(新潮選書) 発行日:2021年10月
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