2023年3月号掲載

ゼロからの『資本論』

1867年に初版が刊行された『資本論』。世界的な名著だが、読み通すのは容易ではない。本書は、難解・長大で知られる、この大著のエッセンスをわかりやすく説くもの。近年の研究成果も踏まえ、『資本論』を従来にない視点から読み直し、マルクスの真意に迫る。誰もが理解できる、文字通り“ゼロから”の入門書だ。

著 者:斎藤幸平 出版社:NHK出版(NHK出版新書) 発行日:2023年1月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2023年3月号掲載

哲学100の基本

哲学は、新たな視点から世界を見るための“メガネ”だ ! 人は生きていく中で様々な疑問に直面する。人間とは何か、どうすれば幸福になれるか、社会をどう理解すべきか…。こうした問題を解くヒントを、哲学者たちは示してきた。本書は2500年におよぶ哲学の歴史をたどり、「知の巨人たち」の思考のエッセンスを解説する。

著 者:岡本裕一朗 出版社:東洋経済新報社 発行日:2023年1月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2023年3月号掲載

これが「日本の民主主義」!

ジャーナリストの池上彰氏が、安保法制やメディアなど、様々なテーマから政治の変遷と問題点をわかりやすく解説。議論が足りないまま軍隊へ発展する自衛隊、数の論理で法案を押し通す与党…。国民の意思と無縁のところで決まる、「日本の民主主義」の姿を示す。国内外の政治が大きく揺れ動く今、手に取りたい1冊だ。

著 者:池上 彰 出版社:集英社(集英社文庫) 発行日:2021年2月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2023年3月号掲載

韓非子 全現代語訳

法律や権力による強い統制でもって国を治めよ ―― 。支配者たるべき者の統治思想を、現実主義的な観点から説く『韓非子』。春秋戦国以後、2000年以上読み継がれてきたこの中国古典を、平易な現代語訳で紹介する。人間の本質を鋭く抉るその思想は今なお古びず、精彩を放つ。マキャベリの書と並び称される“不滅の君主論”だ。

著 者:本田 済(訳) 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:2022年9月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2023年1月号掲載

ハイパーインフレの悪夢 ――ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する――

1923年、ドイツは空前絶後のハイパーインフレに見舞われた。毎日、商品は値上がりし、紙幣は紙くず同然に。そして国が破綻…。通貨の価値が10年前の1兆分の1になるという「通貨の崩壊」は、なぜ起きたのか? パニックに陥った国民、困難な決断を先延ばしにした政治など、当時の状況を克明に描き、我々の反面教師とする。

著 者:アダム・ファーガソン 出版社:新潮社 発行日:2011年5月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年12月号掲載

世界から戦争がなくならない本当の理由

第二次世界大戦が終わって70年余り。しかし、戦争やテロは、常にどこかで起きている。ベトナム、アフガニスタン、中東、そしてウクライナ…。「戦争のない世界」はやって来るのか。そして、日本は本当に「平和」なのか。多方面で活躍するジャーナリストが、戦後の世界と日本を振り返り、戦争をなくすための教訓を引き出す。

著 者:池上 彰 出版社:祥伝社(祥伝社新書) 発行日:2019年8月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年11月号掲載

アメリカとは何か 自画像と世界観をめぐる相剋

ポピュリズムが頭をもたげ、保守派とリベラル派の対立が激しさを増す米国。今、この国の民主主義、アイデンティティが大きく揺らいでいる。なぜか? そしてこれは、米国の歴史においてどう位置づけることができるのか? 建国からの歩みをたどりつつ、深さを増す現代米国の分断状況を分析し、民主主義の行方を展望する。

著 者:渡辺 靖 出版社:岩波書店(岩波新書) 発行日:2022年8月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年11月号掲載

悪党たちの中華帝国

中国の統治者・偉人は、なぜか「悪党」ばかりである。隋の煬帝を徹底的に貶めることで、明君として名を残した唐の太宗。朱子学が盛んになったことで、結果的に学問の停滞を招いた朱子…。中国の歴史を動かしてきた「悪党たち」にスポットライトを当て、7世紀に始まる唐代から20世紀の辛亥革命までの1400年史を捉え直す。

著 者:岡本隆司 出版社:新潮社(新潮選書) 発行日:2022年8月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年11月号掲載

【新装版】日本人のための宗教原論 あなたを宗教はどう助けてくれるのか

カルト教団に酷い目に遭わされたり、最悪、殺されたり…。こうした事態を招くのも、日本人が宗教を知らないから、と語る著者が、日本人が知っておくべき宗教の「根本原理」を説いた。オウム真理教などの問題がクローズアップされた2000年に刊行され、読み継がれてきた書の新装版。知の巨人・小室直樹氏ならではの解説書だ。

著 者:小室直樹 出版社:徳間書店 発行日:2021年12月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年10月号掲載

グランゼコールの教科書 フランスのエリートが習得する最高峰の知性

「グランゼコール」とは、マクロン大統領らを輩出したフランスの“エリート養成校”のこと。入学するには、文学、歴史、哲学、科学などの総合的知識、すなわち「文化概論」を学ばねばならない。本書はその概要 ―― ギリシアから21世紀までの西欧文明を800頁超にわたり詳述。エリートが習得する教養レベルの高さに驚かされる。

著 者:ジャン=フランソワ・ブラウンスタン、ベルナール・ファン 出版社:プレジデント社 発行日:2022年6月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年9月号掲載

菜根譚

人間、いかに生きるべきか ―― 。現世を生きる知恵、処世の極意を、『菜根譚』は説く。儒教・仏教・道教の三教に根差した書で、中国の明末を生きた洪自誠が著した。本書は、その全訳。儒・道教と仏教の専門家2人が原典を全面的に見直し、新たな成果をまとめた。『菜根譚』の教えを、日々の暮らしに生かす上で最適の1冊だ。

著 者:洪自誠、中村璋八(全訳注)、石川力山(全訳注) 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1986年6月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年8月号掲載

撤退論 ――歴史のパラダイム転換にむけて

持続可能な未来のために、資本主義や地球環境破壊から「撤退」する時が来た ―― 。日本の国力が衰微しつつある現在、「撤退」は喫緊の課題である。我々はこの課題をどのように考えるべきか? 思想家・内田樹氏が、斎藤幸平氏(経済思想)、想田和弘氏(映画監督)ら15名に寄稿を依頼。衆知を集めた「撤退」論集である。

著 者:内田 樹(編著) 出版社:晶文社 発行日:2022年4月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年7月号掲載

悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える

20世紀において全体主義はいかにして起こったのか。哲学者ハンナ・アーレントはその根源を、社会の混乱の中で不安に陥った大衆にみる。誰かに何とかしてほしいと、すがる人々だ。本書は、為政者によるわかりやすい話に流されず、自ら考えることの大切さを、彼女の名著を引きつつ語る。世界に不安が漂う今日、手に取りたい1冊だ。

著 者:仲正昌樹 出版社:NHK出版(NHK出版新書) 発行日:2018年4月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年7月号掲載

The World[ザ・ワールド] 世界のしくみ

米国の地位の低下、中国の台頭、ロシアの世界秩序への挑戦…。今日、世界が直面する問題に、どう向き合うか? 世界の歴史、世界秩序を左右する要因をはじめ、多様な視点から答えを探る。解説するのは、世界屈指の民間外交シンクタンクのトップ。現下の“ウクライナ危機”以前に、ロシアの野心を見透かすなど、その眼力は鋭い。

著 者:リチャード・ハース 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2021年10月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年6月号掲載

ヒトラーとは何か

アドルフ・ヒトラー。歴史上類を見ない、この独裁者がいなければ、今日の世界は違うものになっていただろう。彼は、一体どんな人間だったのか。生い立ち、政治的成功、そして戦争、ユダヤ人虐殺。その軌跡をたどり、背後にある世界観を描き出す。同時代を生きたジャーナリストによる、独自の解釈が光る、ヒトラー評伝の名著だ。

著 者:セバスチャン・ハフナー 出版社:草思社(草思社文庫) 発行日:2017年8月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年5月号掲載

世界96カ国で学んだ元外交官が教える ビジネスエリートの必須教養「世界の民族」超入門

世界史とは、民族問題の歴史である ―― 。中国における非漢民族への弾圧、ロシアのウクライナ侵攻、米国の人種差別…。世界で起きている問題を真に理解するには、出来事の根本にある「民族」について知る必要がある。今日の必須教養といえる民族の知識。そのポイントを、90余りの国々で学んだ元外交官がわかりやすく説く。

著 者:山中俊之 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2022年2月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年5月号掲載

プーチンとロシア人

目まぐるしい変化を見せる国際政治において、最も影響力を持つ人物の1人、ウラジーミル・プーチン。ソ連崩壊後、米国と並ぶ超大国の座から滑り落ちたものの、ロシアの存在感はいまだに大きい。プーチンはいかにしてその影響力を保持しているのか。国民が独裁的な彼を支持する理由は…。ロシア研究の第一人者が解説する。

著 者:木村 汎 出版社:潮書房光人新社(産経NF文庫) 発行日:2020年10月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年4月号掲載

アメリカ現代思想の教室 リベラリズムからポスト資本主義まで

デモクラシーを公然と批判し、人類の平等性を投げ捨てる! 「自由と民主主義の国」アメリカで、今、思想の“地殻変動”が起きている。分岐点は、トランプの大統領就任。彼の登場後、ホンネの欲望が噴出するようになったのだ。本書では、社会の動きを反映して様変わりしていくアメリカ現代思想を、歴史を遡って分析する。

著 者:岡本裕一朗 出版社:PHP研究所(PHP新書) 発行日:2022年1月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年4月号掲載

ANTHRO VISION(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界

人間の行動は、ビッグデータだけを見ていては理解できない。文化や背景を含めたより広い視野から見ることも必要だ。そのために身につけたいのが“人類学的視点”。好奇心を持ち、相手の身になって考える。こうして他者の視点から世界を捉え、自分自身をも客観視する。そんな物の見方を、米紙のトップジャーナリストが説く。

著 者:ジリアン・テット 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2022年1月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2022年4月号掲載

敗戦真相記

なぜ第2次世界大戦は起こったのか。日本が敗れた理由は? 戦中、戦後の政財界で活躍した著者がその真相を語る。マネジメント能力の欠如、官僚の無能さ、陸海軍の縄張り意識…。指摘される敗因は、今の日本が国力を衰えさせている原因にも通じる。終戦直後の1945年9月、広島で行われた講演をもとに刊行された書である。

著 者:永野 護 出版社:バジリコ 発行日:2012年8月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

TOPPOINT編集部厳選「必須のビジネス名著100選 2025年選書版 オールタイムベスト10ジャンル×10冊」を1部無料謹呈! TOPPOINT編集部厳選「必須のビジネス名著100選 2025年選書版 オールタイムベスト10ジャンル×10冊」を1部無料謹呈!