新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2010年2月号掲載
マーケティング戦略は大きく分類すれば、5種類しかない。企業はその中から適切な戦略を選ぶ必要がある ―― 。こう語る著者陣は、かつてマイクロソフト社のマーケティングを担当し、ウィンドウズなどが世界的シェアを獲得するのに貢献した。そんな自らの経験なども織り交ぜながら、競争優位を獲得・維持するための5つの戦略の内容、および選び方を解説する。
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「情報がスルーされる時代のマーケティング」。このサブタイトル通り、今日、膨大な情報に囲まれた人々は、企業が発するメッセージの多くを無視する。しかし、自分と関係のある情報、「自分ごと」と受け止められれば、それは生活者同士で共有され、大きな影響力を持つ。本書は、この自分ごとを生み出すためにはどうすればよいか、各種の事例を引きつつ説く。
2010年1月号掲載
一般に、収入が増えれば、消費支出も増える。ところが最近、収入が十分あっても消費しない傾向が目に付く。これが、書名にいう「嫌消費」で、この傾向は若い世代、1979~83年生まれの「バブル後世代」に顕著である。本書では、この世代の“消費嫌い”の原因を、意識調査や心理分析に基づいて解明するとともに、彼らの消費欲求を刺激するためのポイントを示す。
2009年11月号掲載
9.11テロ、世界金融危機、巨大台風や地震…。最近、これまでの状況が突然変わってしまうような出来事が多い。いわば「乱気流の時代」と呼べる今日、経済についても、好況と不況を規則的に繰り返す従来の経済は終わった。企業が生き抜くには、リスク(予測可能)と不確実性(予測不能)への備えが不可欠だ。そのための新たなフレームワークを、本書は提言する。
インターネットの発達で、企業が自社のイメージをコントロールするのは難しくなった。消費者の企業、製品への評価はあっという間に広まる。こうした環境下では、信頼できる製品を誠実なやり方で提供し、顧客を「感動」させることが新たな戦略となる。本書では、顧客に感動を与えることで成功している高成長企業8社を選び、そのマーケティング戦略を紹介する。
「黒いトイレットペーパー」が2007年にヒットした。これは、“白が当然”を覆したことによる成功例だ。このように、「色」あるいは「形」「素材」「大きさ」…を変えて発想することで、新商品や新規事業のアイデアは広がる。本書では、そうしたネタ出しに役立つ30のキーワードを紹介。これらを元にいろいろ考えることで、アイデアを出す能力が鍛えられるはずだ。
2009年9月号掲載
マネジメントの多くは、論理的・分析的に考えるのが得意な「左脳型」である。一方、マーケターの多くは、直感的・総合的に考えるのが得意な「右脳型」だ。そんな両者の発想の特徴を、意見が対立しがちな25のテーマに沿って解説する。とりわけマネジメントの人間にとっては、マーケティングにおける右脳の発想の大切さを痛感させられる1冊だ。
多くのブランドは、顧客に「楽しみ=うれしさ」を提供することを行動の原点とする。そして、そのために必要な知恵を、現場の試行錯誤の中で育んできた。能楽者・世阿弥の著作には、こうした頭と体に宿る知恵 ―― 企業が知るべき大切なことが数多く含まれる。そう指摘する著者が、「初心忘るべからず」等、数々の世阿弥の言葉から、ブランド作りの要諦を読み解く。
日本に今、「シンプル族」という新しい消費者が増えている。若い世代、特に女性に多く、物をあまり買わず、手仕事を重んじる。そんな特徴を持つ彼らが台頭してきた背景には、消費者の価値観の転換がある。その転換とは何か。今後、企業が生き残るには、シンプル族の理解が不可欠だとする著者が、彼らの価値観やライフスタイルを、独自の調査に基づき解明する。
2009年8月号掲載
世界的ベストセラーとなった社会心理学の名著、『影響力の武器』の実践編である。「社会的証明の原理」「返報性の原理」など、『影響力の武器』で示された、6つの社会的影響力の原理に基づく説得テクニックを本書は披露。わざと相手に不便を感じさせて説得力を高める方法など、様々な分野における50の事例を、ユーモアを交え、わかりやすく解説する。
2008年12月号掲載
人はなぜその商品を買うのか? 実は消費者にも、その理由がよくわかっていない。最近の脳科学によれば、人は行動後に理由づけを行いがちで、人の行動の90%は無意識によるものという。従って、この無意識の部分を解明できれば、売れる商品を作れる。本書では、そんな本人も意識していない潜在的な欲求や感情 ――「インサイト」の発見法、活用法を紹介する。
2008年10月号掲載
20代で結婚し、専業主婦となり、子供を産んで育児に専念する…。このような人生が女性にとって標準的であった時代は終わった。現代女性のライフコース(人生行路)は多様化し、それに伴って消費行動も複雑化している。本書では、女性のライフコースを、就業や結婚など、人生の選択肢に沿って分類し、各コースに潜在するニーズを探り出す。マーケター必読の1冊。
2008年9月号掲載
優良顧客、優れた人材が集まり、粗利も大幅アップ。こんな夢のようなビジネスモデルが、本書の紹介する「新・家元制度」だ。どんな分野であれ、業界の知識を標準化して認定制度を作り、インストラクターを育てるだけで、一気に数万の顧客を集められるという。ビーズアクセサリーはじめ、この手法で成功を収めている様々な事例をもとに、そのノウハウを詳述する。
2008年7月号掲載
現代社会では選択肢が溢れているため、人々の好みは細分化している。それはつまり、全人口のわずか1%が選ぶだけでもヒット商品になるということだ。著者は、こうした、小さく目立たないが大きな影響を及ぼすグループの力を「マイクロトレンド」と命名。通い婚カップル、高校生の実業家など、41の実例を取り上げ、それらが未来をどう変えるかについて考察する。
普段、何気なく目にしているものでも、少し見方を変えるだけで新しい発見がある。そんな「気づく力」を持って世の中を見れば、ビジネス・チャンスはいくらでも転がっている! そう語る著者がビジネスコラムを通じ、気づく力を身につけるためのヒントを提供。「刺さるネーミングの3原則」「物語で売る饅頭屋」等々、あなたの頭脳を広げてくれるネタが満載だ。
2008年6月号掲載
世界の経営者にとって“バイブル”とも言える、ピーター・ドラッカーの著書『マネジメント』。この書を、新訳で改めて紹介するものである。4分冊のうちの第1冊目となる本書では、「企業とは何か」という本質に迫りながら、マネジメントの本来的な「務め」について説く。マネジメント層はむろん、ビジネスに携わる者全ての必読書と言えよう。
2008年1月号掲載
かつて絶大な影響力を発揮していたマス広告。今、その力に翳りが見えている。そして新たに台頭しているのが、“インフルエンサー”という存在だ。本書は、消費者の消費行動に多大な影響を与える、このインフルエンサーを活用したインフルエンサー・マーケティングを紹介するもの。この手法を使えば、たった1人の発言をもとに何十万もの人々を動かすことができる!
2007年11月号掲載
「リタイア・モラトリアム」とは、定年退職後も再雇用されて働きながら、本当に離職(リタイア)するまで過ごす期間のこと。いわばリタイアまでのソフトランディング期間で、団塊世代の多くがこの時期に入りつつある。この猶予期間は彼らのライフスタイルにどんな変化をもたらすのか、本書はそれを分析するとともに、シニアビジネスの方向性を提示する。
2007年8月号掲載
インターネット、とりわけ“Web2.0”によってマーケットには大きな変化が訪れた。発信者と受信者であった企業と消費者は対等な関係になり、そして消費者同士はつながり合い、皆でイノベーションを起こす、そんな時代がやって来たのだ。だから、今こそ企業は皆の力を活かすべき ―― 。そう主張する著者が、その「みんな力」を味方にする企業戦略を説く。
2007年7月号掲載
売れるモノやサービスを、生み出し続ける ―― 。この全ての企業にとっての共通の願いを実現するカギ、それは「顧客力」の向上にあると著者は言う。顧客力とは、顧客を企業の中に取り込んでいく力のこと。本書では、企業の成長に欠かせないこの力を、「マーケティング脳」と「場の構築力」という2つの要素に分けて解説、それぞれの高め方を指南する。
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