新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2009年3月号掲載
企業の不祥事が後を絶たない。これは、本来「君子」たるべき企業のトップが、自らの利益しか考えない「小人」になってしまった結果と言える。乱れた社会秩序を建て直すためにも、人間として真の豊かさを手にするためにも、「小人の道を捨て、君子の道に生きる」べし。そう述べる著者が、『論語』をはじめとする中国古典を引きつつ、あるべき君子像を説く。
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戦後日本を代表する起業家、技術者である本田宗一郎氏。本書は、その氏が、自動車製造に乗り出す前の昭和35年に自ら著し、長らく“幻の第一作”と言われていた書を復刊したものである。企業経営のあり方、技術やデザインへの熱い思い、政治・経済のこと…。文字通り“ざっくばらん”に語られる氏の考え方や生き方は、今なお我々に多くの気づきを与えてくれる。
2009年2月号掲載
今、日本は漠然とした不安感に覆われている。もはや右肩上がりの経済成長は望めず、失業者は増加、自殺者も後を絶たない。この鬱々とした時代を、我々はどのように生きればよいのか? 著者は、まず「覚悟」をしなければならないと言う。現実を直視する覚悟、国にも人にも頼らない覚悟…。覚悟をすることで、暗闇の中にも一筋の光が見えてくる。
人生哲学や自己啓発に関する数多くの著作を残し、1996年に他界したオグ・マンディーノ。今もなお、世界中の読者に感動を与え続ける彼の作品のうち、唯一、未邦訳だったのが本書である。ホームレスの身から一念発起し、ビジネスマンとして成功した後、作家となる ―― そんな挫折と成功の体験から編み出された、真の幸福を得るためのルールが披露される。
キャリアアップというと、とかく資格取得などに目が行きがち。しかし、生涯にわたってキャリアを充実させるには、仕事における「12の基礎力」を備えることが大切だと本書はいう。人から支援を得るための「愛嬌力」、部下を育てるための「相談力」…。キャリアデザインの専門家が、キャリアを成功させる上で不可欠なこの12の能力を、わかりやすく解説する。
2009年1月号掲載
21世紀の今日、科学や医療は著しい進歩を遂げ、また情報公開も進んでいる。にもかかわらず、根拠のない陰謀論や「サプリメントを飲めばガンが治る」といった話が、インターネットや書籍などを通じて世界中に拡がっている。なぜ、人々はいとも簡単にデマの類を信じてしまうのか? その要因を分析しながら、現代社会が抱える問題を明らかにする。
近代日本の偉大なリーダー、渋沢栄一は『論語』の思想を自らの生き方の基本としてきた。そんな彼が、自身の体験、論語や先哲の言葉を引きつつ、人の生き方を説いた書である。望ましい人生観、真の成功、困難の克服法等々、“人間力”を高める上で心に留め置きたい様々な話が披露される。(なお、本書は明治45年刊の渋沢の著書『青淵百話』を再編集したものである)
2008年11月号掲載
先が見えない時代と言われて久しい。だが、「弁証法的思考」を身につけ、大局観を働かせることで未来を予見することができる。こう語る著者が、弁証法の哲学 ―― 世界の発展の「5つの法則」をわかりやすく説く。そしてこの法則を基に、これから起こるパラダイム転換を具体的に指摘する。こうした未来予測の法則を理解すれば、日々の出来事は冷静に見つめられる。
日々、増大する情報をいかに効率的に整理するか。著者はこの問題に対し、グーグルのメールサービス「Gメール」を活用することを提案。大量のデータを無料で蓄積・検索・通信できるGメールの機能を使えば、データを投げ込むだけで、自然に使い勝手のよいデータベースができると言う。すなわち、情報は分類せず、検索する。そんな新時代の整理法を具体的に説く。
闘うメンタリティ、タフに仕事をこなす力、スピードと戦略 ―― 。現代のビジネス社会では、この“ナポレオン的”な能力が不可欠だと著者は言う。与えられた仕事をこなすだけでは駄目で、誰もがマネジメント力を持ち、戦略的に動く必要があるからだ。では、ナポレオンはいかに仕事をしたのか。彼の遺した言葉を引きつつ、その仕事術を伝授する。
2008年10月号掲載
ビジネスにおいては、時に「戦略を180度転換する」など、思い切った決断をしなければならない。その際に不可欠なのが「度胸」だ。本書は、度胸とはどういうものかを、キヤノン、信越化学工業、あるいは旭山動物園など、様々な組織のリーダー23人の言葉を通して示す。披露される数々の“決めゼリフ”は、いずれも含蓄に富み、前へと進む勇気を与えてくれる。
「勉強しろ」と一度も言わず、ゲームも漫画もOKで、オックスフォードへ ―― 。特別な教育を何ら施すことなく、息子を区立小学校からイギリスの名門大学に合格させた著者が、自らの子育てを振り返る。紹介される子育て、家庭学習の方法は、教育のプロではない父親が、愛情を持って子供と接する中で生まれたもの。お金もかからず、どんな家庭でも実践可能だ。
2008年9月号掲載
人は最も得意な分野でこそ、最高の成果をあげることができる ―― 。17年間、世界トップレベルの職場やリーダーなどを調査してきたコンサルタントが、仕事で自分の“強み”を発揮する秘訣を紹介する。「神話を打ち砕け」「強みを解き放て」など、6つのステップからなるこのノウハウを身につければ、生涯にわたって最高の成果を生み出し続けられるという。
曹操、劉備、諸葛孔明…。数多の英雄の盛衰が描かれた『三国志』は、まさに人間学の宝庫だ。人材活用法、戦略と戦術のあり方等々、登場人物の行動に学ぶべき点は多い。本書はこの史書に現れる人物のエピソードを紹介しつつ、生き方の原理原則を説く。初版刊行から20余年経つが、今も色褪せない内容に、著者の見識の深さ、そして人間の普遍性が感じられる。
2008年7月号掲載
『ビジョナリー・カンパニー』をはじめ、これまで数々のビジネス書が、成功する企業の秘密を解き明かしてきた。だが、取り上げられた優良企業の多くは、その後、凋落している。なぜ、ビジネス書は間違えるのか? それは、相関関係と因果関係を混同するなどの「妄想」にとらわれているからだ。本書は、この妄想の数々を紹介し、成功の公式などないことを証明する。
「日本人は勤勉」。これまで、国際社会ではそう言われてきた。しかし、それも今は昔。人々からは学ぶ意欲が失われ、「バカでもいい」という開き直りの空気すら漂っている。なぜこうなってしまったのか、本書はその原因や背景を探る。併せて、学ぶことに憧れを抱いていた頃の日本人の姿を追い、かつて人々に息づいていた向学心を蘇らせるための方策を示す。
普段、何気なく目にしているものでも、少し見方を変えるだけで新しい発見がある。そんな「気づく力」を持って世の中を見れば、ビジネス・チャンスはいくらでも転がっている! そう語る著者がビジネスコラムを通じ、気づく力を身につけるためのヒントを提供。「刺さるネーミングの3原則」「物語で売る饅頭屋」等々、あなたの頭脳を広げてくれるネタが満載だ。
怪しげな健康食品や超能力。さらには地球環境問題など、要素が複雑で、現代科学では明白な結論が出ていない問題に対する強引な決めつけ ── 。これらの科学を装った不合理を「疑似科学」と呼ぶ著者が、そのカラクリを解明し、対処法を説く。「それを信じれば全て解決する」。これが売りの疑似科学のワナにはまらないためには、“考える”ことがまず大切と訴える。
2008年5月号掲載
こうすれば出世の階段を駆け上り、こんな行為が左遷や解雇につながる…。人事に関するルールや仕組みを、多くの社員は知ったつもりでいる。だが、本当のルールは経営者や人事部によって隠されていると、元人事担当役員の著者は言う。本書で語られる数多くの内情は、出世を望む人はもちろん、雇用の安定を得たい人なら、知っておく必要のあることばかりだ。
奈良・吉野山の金峯山寺から24キロ先の大峯山に至る険しい山道を1日で往復。それを1000日間にわたって行う大峯千日回峰行。同寺1300年の歴史の中で満行を果たしたのは、著者の塩沼亮潤氏を含めただ2人という、超人的な修行である。その過酷な日々に身を投じ、時に命を危険にさらしつつも休むことなく歩き続けた氏が、修行の末につかんだ世界とは ―― 。
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