2009年5月号掲載

グリーン革命(上・下) 温暖化、フラット化、人口過密化する世界

かつて産業革命で世の中が一変したように、今後、「グリーン革命」で世界は激変する ―― 。『フラット化する世界』の著者が、フラット化の先を描いた。原油価格の高騰、新興国の経済発展に伴う温暖化の進行、人口の急増等々、世界は不安定の度を増しつつある。そんな今こそ再生可能エネルギーへ転換すべきだとし、その具体策と現状、あるべき未来の姿を説く。

著 者:トーマス・フリードマン 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2009年3月
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2009年5月号掲載

オイルマネーからイスラム金融まで ビジネスチャンスは中東にあり!

中東産油国は今、自国の近代化を推し進めるためのモデルとして、アジアに注目している。高度な技術力を持つ日本についても、その視線は熱い。わが国にしても、石油の安定的確保などを考えれば、関係強化は重要なはずだ。しかし、この地域への関心は極めて薄い。そんな状況に一石を投じるべく、アラビア石油の元社員である著者が、中東の現状を詳しく紹介する。

著 者:前田高行 出版社:PHP研究所 発行日:2009年3月
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2009年4月号掲載

さらばアメリカ

2009年1月、バラク・オバマが第44代米大統領に就任した。彼は「チェンジ」を旗印に多くの支持を得たが、果たしてアメリカは変わることができるのだろうか? 著者・大前研一氏の見方は悲観的だ。東西の冷戦終焉以降、特にブッシュ前政権の8年間で、もはや引き返せないところまでアメリカは「変質」した。そう指摘し、同国が今抱える“病巣”を徹底解剖する。

著 者:大前研一 出版社:小学館 発行日:2009年2月
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2009年4月号掲載

アメリカモデルの終焉 金融危機が暴露した虚構の労働改革

成果主義、時価会計、J-SOX法…。わが国に導入された米国流の手法、制度が今、立ち行かなくなっている。原因は、それらが機能するための前提を無視し、他国のやり方をそっくり真似たことにある。本書では、長らく米国に暮らし、同国の教育やビジネスの現場を熟知する著者が、一連のアメリカモデルによる改革の失敗を検証、日本が今後進むべき方向性を指し示す。

著 者:冷泉彰彦 出版社:東洋経済新報社 発行日:2009年2月
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2009年2月号掲載

覇権の終焉 アメリカ衰退後の世界情勢を読み解く

イラク情勢の泥沼化や世界金融危機により、米国は今、大きく国力を落としつつある。その結果、“唯一の超大国”米国を中心とした国際秩序は崩れ始め、世界は「多極化」へ向けて動き始めた。本書では、国際政治学者の著者が、先行き不透明な今日の世界情勢を見通し、もはや米国頼みでは立ち行かなくなった、わが国の国家戦略のあり方について論じる。

著 者:中西輝政 出版社:PHP研究所(Voice select) 発行日:2008年12月
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2008年12月号掲載

私の第七艦隊

アメリカ海軍「第七艦隊」は、西太平洋からインド洋に至る広大な海域を活動範囲とし、戦後の日本の安全保障に大きく寄与してきた。しかし今、その戦略に大きな変化が起きつつある、と著者・日高義樹氏は指摘。40年以上にわたる同艦隊の取材経験をベースに、戦略変更の背後にあるアメリカの意図を明らかにし、今後の日本の国家防衛のあり方について説く。

著 者:日高義樹 出版社:集英社 発行日:2008年9月
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2008年12月号掲載

新興国発 超優良企業

ブラジル、インド、中国、メキシコ…。今、新興国で生まれた企業が急成長を遂げ、新興国はもちろん、先進国の市場をも獲得しつつある。本書は、こうした数々の新興国発の「超優良企業」を取り上げ、その急成長の秘密を解き明かす。ここで紹介される彼らの強み、それは先進国の既存企業にとっても、グローバリティの時代を生き抜く上で不可欠なものと言えよう。

著 者:ハロルド・L・サーキン、ジェームズ・W・ヘマリング、アリンダム・K・バッタチャヤ、水越 豊(監修) 出版社:講談社 発行日:2008年10月
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2008年11月号掲載

情報と技術を管理され続ける日本

著者の山本尚利氏は2003年まで、米国のシンクタンク、SRIインターナショナル(元スタンフォード大学付属研究所)に在籍し、米国の優れた諜報力と卓越した戦略性を目の当たりにしてきた。本書は、そんな氏の経験を基に、米国の対日戦略を分析したもの。米国側の本当の狙いを暴き、有事の際は米国に守ってもらえると信じる、お人好し国家日本に警鐘を鳴らす。

著 者:山本尚利 出版社:ビジネス社 発行日:2008年9月
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2008年11月号掲載

大暴落 1929

1929年のニューヨーク株式市場での株価大暴落、世界大恐慌へと至る経緯を分析し、バブルの発生と崩壊の要因を明らかにする。富裕層に富が集まり、投機熱が高まると、経済・社会はどうなるのか。その時、政治家はいかに対応するのか。歴史の中で、幾度となく繰り返されるバブルの本質に迫る。1954年刊の恐慌論の名著を読みやすい新訳で復刊したもの。

著 者:ジョン・ケネス・ガルブレイス 出版社:日経BP社(日経BPクラシックス) 発行日:2008年9月
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2008年10月号掲載

民主党のアメリカ 共和党のアメリカ

民主党と共和党。アメリカの政治を動かすこの二大政党は、軍事、財政といった政策面はもちろんのこと、妊娠中絶や銃規制の是非といった価値観の面でも対立している。本書では、そうした両党間の“対立軸”が成立した歴史的経緯や、背景にあるイデオロギーについて、わかりやすく解説。さらに、この対立軸が今後どのように変化するかについても考察する。

著 者:冷泉彰彦 出版社:日本経済新聞出版社 (日経プレミアシリーズ) 発行日:2008年8月
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2008年9月号掲載

次のグローバル・バブルが始まった! 国際マネーはこう動く

サブプライム危機は終わった! 著者であるゴールドマン・サックス投信元社長・山﨑養世氏はこう断言する。そして、この問題は世界不況の引き金になるのではなく、実は、新興国を中心とした世界規模の「グローバル・バブル」を生み出すと指摘。世界経済がサブプライム・ショックを契機に再び成長を加速させ、バブルへと向かうそのメカニズムを詳しく解説する。

著 者:山﨑養世 出版社:朝日新聞出版 発行日:2008年7月
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2008年8月号掲載

暴走する資本主義

市民、労働者を軽んじる今の資本主義 ――「超資本主義」のあり方に、警鐘を鳴らした書である。経営者は絶えず競争に追い立てられ、労働者は失業の不安に怯えながら生きる。こうした弱肉強食の社会になったのは、資本主義が暴走し、民主主義を締め出しているからだ、と指摘。現在の資本主義のもたらす、社会的な負の側面を克服するにはどうすればよいのかを説く。

著 者:ロバート・B・ライシュ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2008年6月
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2008年8月号掲載

アジア三国志 中国・インド・日本の大戦略

中国、インド、日本が、21世紀のアジアの主導権を巡って、三つ巴の争いを繰り広げる ―― 。ベストセラー『日はまた昇る』の著者ビル・エモット氏が、アジアの今後の勢力図を描き出す。いずれも歴史的に複雑な因縁を抱える3国それぞれの強みと弱み、国家戦略、今後の課題を明らかにし、アジアにはいかなるリスク、そして可能性があるかを解説する。

著 者:ビル・エモット 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2008年6月
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2008年7月号掲載

金融権力 グローバル経済とリスク・ビジネス

世界経済に激震を与えたサブプライムローン問題。その背後には、「金融複合体」とも呼ぶべき構造的権力の姿がある ―― 。金融の現状を憂える著者が、この権力の実態に迫るべく、1990年代に加速した「金融革命」を解剖し、そして金融の自由化が生んだ「リスク転売ビジネス」の根本的な欠陥を明らかにする。さらには、今後の国際金融の行方についても占う。

著 者:本山美彦 出版社:岩波書店(岩波新書) 発行日:2008年4月
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2008年7月号掲載

中国の仮面資本主義 党エリートに壟断される経済と社会

「2040年には人口が16億人を超える」「2050年までにGDPで米国を追い抜く」…。好ましい数字を並べ立て、対外イメージの向上を図る中国。だが、実態はどうかというと、共産党の一党独裁体制にはすでに何本もひびが入っている。本書では、虚勢の裏側にある中国の矛盾と破断の兆しを、政治、経済、貿易、社会の各分野から摘出し、この大国の「実像」に迫る。

著 者:ティエリー・ウォルトン 出版社:日経BP社 発行日:2008年5月
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2008年5月号掲載

「今のロシア」がわかる本

冷戦の終結以降、低迷を続けてきたロシアが今、GDP成長率が8%という「新生ロシア」に生まれ変わり、再び存在感を増しつつある。なぜ、ロシアは急激に復活したのか? そして対米、対欧州の関係はどうなっているのか? 本書は、復活のキーマンであるプーチン大統領のこれまでの歩みと功績を追うとともに、「プーチン・ロシア」のこれからの戦略を描き出す。

著 者:畔蒜泰助 出版社:三笠書房(知的生きかた文庫) 発行日:2008年4月
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2008年4月号掲載

アラブの大富豪

中東の石油と天然ガスの埋蔵量総額は、1京3000兆円とも言われる。この莫大なオイル・マネーが今、世界のマーケットを賑わせているが、その担い手の姿は今ひとつ見えない。本書では、30年近く中東ビジネスと関わってきた著者が、サウジアラビア、ドバイなどの王室を横糸に、オイル・マネーの流れを縦糸に、現代アラブの大富豪とオイル・マネーの実態に迫る。

著 者:前田高行 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2008年2月
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2008年4月号掲載

なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか どうして、日本では人が大切にされるシステムをつくれないのか

医療費、そして小学校から大学までの教育費が無料など、世界最高レベルの社会福祉制度で知られるデンマーク。当然、税金も高くなるが、国民に不満はなく、国家財政も黒字である。こうした高福祉国家が成り立つのはなぜなのか? 長年デンマークに暮らす著者がその理由を明かすとともに、日本が社会福祉国家になれない原因と、改善すべき点を鋭く指摘する。

著 者:ケンジ・ステファン・スズキ 出版社:合同出版 発行日:2008年3月
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2008年3月号掲載

反米大陸 中南米がアメリカにつきつけるNO!

これまで“米国の裏庭”として、いいようにされてきた中南米諸国。1990年代には、米国の圧力の下で、新自由主義政策が推進された結果、格差が拡大し、社会はボロボロになった。そんな中南米の国々が今、米国に対しこぞって「NO!」を唱え始めている。もはや「反米大陸」と化した中南米の現状と歴史、そして今後について、かの地をよく知る新聞記者が語る。

著 者:伊藤千尋 出版社:集英社(集英社新書) 発行日:2007年12月
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2008年3月号掲載

驚異の超大国 インドの真実 インド人だからわかる! ビジネス の将来性と日本人の大誤解

「BRICs」の1国として注目されているインドだが、その実態はわが国ではあまり知られていない。本書では、そのインドの最新事情や今後のビジネスの可能性について、日本生まれのインド人である著者がわかりやすく解説する。インド人の気質や、日印両国の意外な接点についても触れられており、インドでのビジネスに活用できる知識が満載の1冊である。

著 者:キラン・S・セティ 出版社:PHP研究所 発行日:2008年1月
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