2006年1月号掲載

国家の品格

現在、わが国では、グローバル化は推進すべき、との論調が主流である。そんな中にあって、この趨勢に闘いを挑み、“孤高の日本”たれと説く、異色の日本論。欧米社会の根底にある「論理」、そして「自由」「平等」といった概念の限界を明らかにするとともに、わが国古来の「情緒と形」の大切さについて述べる。今日本に必要なものを示し、日本人に自信を与える1冊だ。

著 者:藤原正彦 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2005年11月
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2006年1月号掲載

闘え、日本人 外交とは「見えない戦争」である

本書の副題は「外交とは『見えない戦争』である」。その言葉通り、平和ボケした日本人の価値観に一石を投じる書である。「友好第一」をただ唱えるだけで、無策のわが国の外交。外交に関しては“思考停止”状態ともいえる日本が、国際社会の中で真に自立するには何が必要なのか。日下公人氏が、今の日本が考えなければならない大テーマについて考察する。

著 者:日下公人 出版社:集英社 発行日:2005年10月
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2005年12月号掲載

男性的日本へ

これからは「男性的」日本へ ―― 。長らく、男は理知的・紳士的でなければならないとされてきたが、外交や経済が急激に変化する今、抜本的で革命的な姿勢、つまり男性的であることが欠かせない。それが、日本を頼りがいのある国にする。本書では、未来予測で定評のある著者が、今後ますます男性化していく日本を、根元から考えるためのヒントを指し示す。

著 者:日下公人 出版社:PHP研究所 発行日:2005年10月
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2005年11月号掲載

プロファイリング・ビジネス 米国「諜報産業」の最強戦略

ワシントン・ポスト記者が、監視社会への道を突き進む米国情報社会の実相を描き、全米でベストセラーとなった書。個人情報をかき集め、分析し、商品化する「プロファイリング・ビジネス」によって、急成長を遂げる個人情報産業、それと連携を深める政府機関、プライバシーを侵害されていく市民…。その実態が詳細に紹介されている。

著 者:ロバート・オハロー 出版社:日経BP社 発行日:2005年9月
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2005年10月号掲載

団塊世代を総括する

団塊世代の定年退職が間近に迫っている。戦後日本を担ってきた彼らの人生を総括すると、この世代が現代日本の姿にいかに多くの光と影を落としているかがわかる。本書はそうした団塊世代の半生を、懐かしい時代背景とともに振り返り、その上で彼らが定年後をどう生きるべきかについても言及する。そこで著者が提示する道とは ―― 何と「起業」である!

著 者:三浦 展 出版社:牧野出版 発行日:2005年7月
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2005年8月号掲載

希望のニート 現場からのメッセージ

ニートを単なる「労働意欲のない甘えた若者」と片づけ、彼らの存在が社会に問いかけている問題を見落としてはならない ―― 本書は一貫してそう訴える。なぜ彼らが生まれたのか、その原因を探らなければ根本的な解決にはならない。誰もがニートになる社会環境になりつつある今、ニート対策の現場に立つ著者が、その実態を明らかにし、問題の本質に迫る。

著 者:二神能基 出版社:東洋経済新報社 発行日:2005年6月
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2005年7月号掲載

イギリスでは なぜ散歩が楽しいのか? 人にやさしい社会の叡智

イギリスを旅すると、彼らがいかに自分たちの文化や歴史に誇りを持ち、それを守ろうとしているかがよくわかる。街全体が落ち着いていて、確かに“散歩が楽しい”。だが、それだけではない。この国には、「人生のコース」もたくさんある ―― 。1990年以来イギリスに暮らす著者が、伸び伸びと人生を楽しめる国・イギリスの叡智を教えてくれる。

著 者:渡辺幸一 出版社:河出書房新社 発行日:2005年5月
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2005年7月号掲載

大英帝国衰亡史

小さな島国であるイギリスは、かつて7つの海を支配し、長期にわたって世界の政治・経済を支配し続けた。この巨大な力を持った「大英帝国」は、なぜ衰退したのか ―― 。本書は、帝国史の全体像を概観しながら、大英帝国の本質とその衰亡の原因について、対外政策や戦略、経済力などの面から解き明かした衰亡史である。

著 者:中西輝政 出版社:PHP研究所(PHP文庫) 発行日:2004年4月
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2005年3月号掲載

アメリカ 最強のエリート教育

アメリカでは、リーダー不在の日本とは違い、ごくひと握りの少数エリート層によって社会が動かされている――。では、そんなエリートたちはどのようにして育成されるのか? 本書は、日米の教育事情の違い、アメリカのエリート教育、才能教育を紹介しながら、アメリカの強さの一因が徹底したエリート教育にあることを明らかにする。

著 者:釣島平三郎 出版社:講談社(講談社+α新書) 発行日:2004年12月
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2005年1月号掲載

ジハードとテロリズム 日本人が知らないイスラムの掟

9・11同時多発テロ以降、イスラム世界に関する本が多数出版されている。だが、それら一般的な紹介本とは、少々趣を異にするのが本書だ。イスラム世界で長く当地の人々と本音で接してきた著者が、いわば“皮膚感覚”で、イスラムの人々の考え、世界を描き出す。イスラム原理主義者によるテロリズムの背景にあるものを、一歩突っ込んだ形で教えてくれる1冊だ。

著 者:佐々木良昭 出版社:PHP研究所(PHP新書) 発行日:2004年11月
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2004年7月号掲載

拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる

「米国の日本改造が進んでいる」というサブタイトルがつけられた本書の強みは、あやふやな“陰謀説”ではなく、全て米国の公文書に記された「事実」に基づいて、理路整然と論旨が展開されている点だ。日本の一連の改革が、実は米国に操られたものだとしたら ―― 。米国が都合のいいように日本を作り替える「知られざるメカニズム」の実態を暴く!

著 者:関岡英之 出版社:文藝春秋 発行日:2004年4月
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2004年7月号掲載

予防戦争という論理 アメリカはなぜテロとの戦いで苦戦するのか

テロリストの殲滅という当初の目的を、いつの間にか対イラク戦争へとすりかえてしまったブッシュ政権の論理と行動には、世界の多くの人々が危惧を抱いている。本書では、なぜそのような「すりかえ」が起きるのかを考察、そして真にテロを予防するためにアメリカがとるべき道を提示する。様々な意味で「アメリカの良識」の有り様を知ることのできる1冊。

著 者:ベンジャミン・R・バーバー 出版社:阪急コミュニケーションズ 発行日:2004年4月
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2004年6月号掲載

そして日本が勝つ 精神から見た世界史

「日本の未来」がいかに明るいかを、日本文化と日本の精神性への洞察に基づいて、歯切れのいいテンポで力説する。それに勇気づけられる人も多いだろう。そしてそこにこそ、本書が今読まれる意味がある。なぜなら、日本には世界に類例のない底力があり、後は「意」の力、つまりその気になりさえすれば復活することができる、というのだから。

著 者:日下公人 出版社:PHP研究所 発行日:2004年4月
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2003年12月号掲載

福祉を変える経営 障害者の月給1万円からの脱出

日本の障害者が共同作業所などで働いて得る月給はたった1万円。これでは自立など夢のまた夢だ。こんな現状が放置されているのは、日本が市場経済の国だという認識が福祉の現場にないからだ ── 。ヤマト運輸会長退任後、ヤマト福祉財団の職に専念する小倉昌男氏が、「経営」という視点から福祉を見つめ、障害がある人もない人も共に生きる未来への展望を開く。

著 者:小倉昌男 出版社:日経BP社 発行日:2003年10月
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2002年7月号掲載

ネクスト・ソサエティ 歴史が見たことのない未来がはじまる

「次の社会=ネクスト・ソサエティ」が始まりつつある。それは、一般に予想されているものではなく、これまでとは異質の社会である ―― 。ピーター・F・ドラッカー教授が、企業や個人、政治、社会が今後どのように変貌していくのか、その近未来の姿を描き出す。そしてそのネクスト・ソサエティに備えるために、検討すべき事項についても詳述する。

著 者:P・F・ドラッカー 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2002年5月
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2002年5月号掲載

なぜ国家は衰亡するのか

大英帝国、ローマ、そして日本 ―― 歴史上、外敵の侵入で滅んだ国はない。衰退はその国の「内なる原因」によってもたらされる。そう主張する著者が、歴史の教訓から「文明衰退の理」を導き出す。そしてそれをもとに、バブル崩壊以降、衰退の兆候を見せている日本の再生の可能性について、考察する。そのカギは日本的価値観にある。

著 者:中西輝政  出版社:PHP研究所(PHP新書) 発行日:1998年11月
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2001年11月号掲載

日本の「敵」

十年一日のごとく「改革」が論じられるも、前に進まない日本の政治。一方、日本人の間には「人に迷惑をかけなければ何をしてもいい」という履き違えた自由が蔓延し、若者のモラルの崩壊も見られる。日本は、こうした危機をどう克服していけばよいのか? 政治学者・中西輝政氏が、日本の「内なる敵」、戦後民主主義の弊害を論じつつ、日本再生への道を説く。

著 者:中西輝政  出版社:文藝春秋 発行日:2001年9月
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2001年6月号掲載

大使館なんかいらない

世界各地にある日本大使館。一般にあまり知られることがない、その実態を、大使館に約9年勤務していた元外務省医務官が詳細にリポートした。新聞やテレビに頼った現地情報の収集、仕事より外務省とのパイプ作りを目的に送られてくる出向者、高額の無税所得や2カ月もの長期休暇…。驚くべき大使館の仕事ぶり、暮らしぶりが明かされる。

著 者:久家義之 出版社:幻冬舎 発行日:2001年3月
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2001年4月号掲載

だれが「本」を殺すのか

毎日180点もの新刊が並ぶのに、本が売れない。魅力ある書店はなくなり、読みたい本ほど手に入らない。そして相次ぐ出版社の倒産と書店の閉店――。こうした、「本」を取り巻く危機的状況を描いた、ノンフィクション作家・佐野眞一氏の渾身のルポルタージュ。書店、流通、版元、編集者等々への幅広い取材を基に、本をめぐる世界の危機が浮き彫りにされる。

著 者:佐野眞一 出版社:プレジデント社 発行日:2001年2月
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2000年2月号掲載

君主論

言わずと知れた、近代政治学の古典である。「マキアヴェリズム」(権謀術数主義)の語源となった著者は、ルネサンス末期のイタリアの人。共和政のフィレンツェ市政府の書記官として外交・軍事面で活躍したが、共和政の崩壊に伴い、職を追われた。『君主論』では、その実体験を生かして、政治の現実を踏まえた統治術、人間操縦術を詳しく説いている。

著 者:ニッコロ・マキアヴェッリ 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:2004年12月
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