2016年7月号掲載

努力論

努力こそ人を幸福にする最善の道 ―― 。明治の文豪・幸田露伴が、幸福についての自らの理論を大成した『努力論』の現代語訳である。「幸福三説」(惜福、分福、植福)をはじめ、人が幸せになる上で必要な努力がわかりやすく語られる。仕事や人生に悩む現代人に貴重な気づきを与えてくれる、含蓄に富んだ生き方論だ。

著 者:幸田露伴 出版社:致知出版社 発行日:2016年4月
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2016年6月号掲載

さあ、才能に目覚めよう あなたの5つの強みを見出し、活かす

成功するには、弱点を自覚し克服せよ、と言われる。だが、弱点を研究しても強みはわからない。大切なのは、自分の才能を知り、磨き、強みにすること。才能は1人1人独自のものであり、誰にでもある。頑固、神経質などの欠点さえ、力を生み出すなら才能だ。本書を参考にビジネスを成功に導く、あなたの強みを見つけよう!

著 者:マーカス・バッキンガム、ドナルド・O・クリフトン 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2001年11月
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2016年5月号掲載

バリアバリュー 障害を価値に変える

「バリアバリュー」とは、弱点や短所などを含む広い意味での障害を、価値に変えること。障害は、必ずしも克服すべきものではない。見方を変えれば、「強み」にもなる。骨形成不全症のため、今までに骨折を20回、手術すること十数回。車いすに乗るベンチャー起業家が、自身の半生と、バリアをバリューに変える思考法を語る。

著 者:垣内俊哉 出版社:新潮社 発行日:2016年3月
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2016年5月号掲載

スミス先生の道徳の授業 アダム・スミスが経済学よりも伝えたかったこと

アダム・スミスといえば、『国富論』。だが、実は『道徳感情論』という本の著者でもある。経済学と道徳。意外な取り合わせにも思えるが、今日の行動経済学は経済学と心理学の境界を研究している。いわば、彼はその先駆者だ。人間の本性とは。幸福になるには。同書が説く良き人生を送るための教えを、わかりやすく紹介する。

著 者:ラス・ロバーツ 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2016年2月
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2016年5月号掲載

養生訓

江戸時代半ば、1713年刊行の『養生訓』は、300年以上も読み継がれてきた超ロングセラーだ。著者の益軒は、体を粗末にして命を縮めるのは、天地や親に対する不孝の極み、愚の骨頂だと喝破。人生で大切なのは健康だとし、「養生の術」を説く。この、健康に暮らすための知恵が詰まった名著を、読みやすい現代語訳で紹介する。

著 者:貝原益軒 出版社:致知出版社 発行日:2015年11月
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2016年4月号掲載

スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義

ひらめきを生んでそれを実現するのは、才能ではなく、スキルである ―― 。スタンフォード大学で長年ベンチャー教育に携わってきた著者が、アイデアを実現するためのフレームワーク、「インベンション・サイクル」を紹介。自分が持つリソースを上手に使い、自らの手で人生を切り拓く方法を様々なエピソードを引きつつ伝授する。

著 者:ティナ・シーリグ 出版社:CCCメディアハウス 発行日:2016年2月
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2016年4月号掲載

若き友への人生論

“国民教育の師父”と謳われた森信三師による、「人生論講話」である。いわゆる哲学的な人生論ではなく、誰にもわかりやすい形で、人生を通観したもの。充実した1日が充実した人生をもたらす、不幸を回避せず耐え抜くことで大きな幸福が与えられる…。二度とない人生を意義あるものとするための知恵の数々が語られる。

著 者:森 信三 出版社:致知出版社 発行日:2015年12月
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2016年3月号掲載

知の教科書 フランクル

アウシュヴィッツ収容所での自らの体験を記した『夜と霧』や『それでも人生にイエスと言う』の著者として知られる、精神科医ヴィクトール・エミール・フランクル。その生涯と思想の核心をまとめた書である。絶望の淵にある時、生きる希望を与えてくれる彼の深い思想が、含蓄に富む言葉とともに、わかりやすく説かれる。

著 者:諸富祥彦 出版社:講談社(講談社選書メチエ) 発行日:2016年1月
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2016年2月号掲載

フォーカス

全世界500万部のベストセラー、『EQ こころの知能指数』の著者ダニエル・ゴールマンの最新作である。テーマは「注意力」。ビジネスをはじめ、人生で成功を収められるかどうかは、この能力にかかっているという。本書では、多くの事例を引きつつ、注意力とはどのようなものかを明らかにし、いかにして鍛えればよいかを示す。

著 者:ダニエル・ゴールマン 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2015年11月
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2016年2月号掲載

人間的魅力の研究

他者を惹きつける人と、そうでない人の差とは? 『呻吟語』の著者・呂新吾による魅力の3分類 ――「深沈厚重」(私心が全くない人)、「磊落豪雄」(些事に拘泥しない、実行力のある人)、「聡明才弁」(秀才で弁舌さわやかな人)を軸に、「人間的魅力」を追究した。西郷隆盛、土光敏夫など、随所に引かれるエピソードも興味深い。

著 者:伊藤 肇 出版社:日本経済新聞出版社(日経ビジネス人文庫) 発行日:2000年11月
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2015年11月号掲載

1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた 死ぬときに後悔すること25

著者の大津秀一氏は、約1000人の死を見届けてきた、終末期医療の専門家である。氏によると、患者の多くが、死ぬ間際まで大小何らかの「やり残したこと」を抱え、そして悔やんでいたという。「生前の意思を示さなかった」「自分が一番と信じて疑わなかった」「子供を育てなかった」…。本書では、終末期に皆が必ず後悔することを25にまとめ、紹介する。

著 者:大津秀一 出版社:致知出版社 発行日:2009年5月
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2015年10月号掲載

人生で起こること すべて良きこと 逆境を越える「こころの技法」

失敗、挫折した時、後悔や未来への不安で心の中はいっぱい。とかくそうなりがちな私たちに、著者は言う。人生で逆境に直面した時、心の中で「人生で起こること、すべて良きこと」と思い定めると必ず道は拓ける、と。本書では、自らの体験を基に、逆境を越える「こころの技法」をわかりやすく説く。人生の岐路で思い起こしたい、示唆に富む言葉も随所で紹介。

著 者:田坂広志 出版社:PHP研究所 発行日:2015年8月
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2015年10月号掲載

ジェネレーションフリーの社会 日本人は何歳まで働くべきか

もう年金には頼れない ―― 。少子高齢化によって、年金制度が危機に瀕している日本で、これからどう暮らしていけばよいのか? カギとなるのは、“生涯現役”で働くこと。老若男女すべての国民が働く社会、「ジェネレーションフリー」の社会が実現すれば、年金に頼らずとも生きていける! そんな社会を創るために必要な考え方、具体的な方策などを提言する。

著 者:北岡孝義 出版社:CCCメディアハウス 発行日:2015年7月
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2015年9月号掲載

ベスト・パートナーになるために 男は火星から、女は金星からやってきた

男女の間に生じる認識のズレや誤解。その原因は、両者が別々の星からやってきた異星人のごとく、根本的に異なる“人種”だという点にある。互いの違いを心得て、尊重し合えるようになれば、きっとトラブルは減るはず ―― 。男女がベスト・パートナーになるための秘訣を説き、全世界で評判を呼んだ大ベストセラー。翻訳は、映画監督の大島渚氏。

著 者:ジョン・グレイ 出版社:三笠書房 発行日:2013年7月
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2015年8月号掲載

「居場所」のない男、「時間」がない女

仕事以外の人間関係が乏しく、「世界一孤独」ともいわれる日本人男性。家事・育児に追われ、自分の時間が確保しづらい日本人女性。社会学者の著者は、この男性の孤立問題を「関係貧困」、自由時間に乏しい女性の現状を「時間貧困」と命名。なぜこうした問題が生じるのか、そして、男女双方が幸福になるためには何をすべきなのか、わかりやすく解説する。

著 者:水無田気流 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2015年6月
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2015年8月号掲載

マルクス・アウレーリウス 自省録

第16代ローマ皇帝、マルクス・アウレーリウス・アントーニーヌス。良く国を治めたことから、「五賢帝」の一人とされる。哲学的思索を好み、折に触れ、自省自戒の言葉や人間の義務や幸福について書き留めた。それが、この『自省録』だ。自らのために書いたものだが、真摯な内省に基づく言葉は色あせず、今に生きる私たちにも、貴重な気付きを与えてくれる。

著 者:マルクス・アウレーリウス 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1956年10月
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2015年4月号掲載

ラ・ロシュフコー箴言集

箴言、すなわち戒めとなる言葉の数々を収める。著者は、17世紀のフランスを生きたラ・ロシュフコー公爵。「我々の美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳にすぎない」。有名なこの一句が示す通り、彼の言葉は、愛情や勇気といった美徳の下に潜む、自己愛・打算など人間の本性を浮き彫りにする。読者を刺激し、挑発する、フランス・モラリスト文学の傑作だ。

著 者:ラ・ロシュフコー 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1989年12月
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2015年2月号掲載

サード・メトリック しなやかにつかみとる持続可能な成功

アリアナ・ハフィントン。彼女は“成功”を絵に描いたような人物だ。全米最大のニュースサイト「ハフィントンポスト」の創設者であり、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、金も権力も手に入れた。だが、ある日過労で倒れ、思う。「これが成功なの?」。自身の経験を起点に、心穏やかに豊かに生きる、本当の意味での成功について説く。

著 者:アリアナ・ハフィントン 出版社:CCCメディアハウス 発行日:2014年11月
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2015年2月号掲載

シンプル・ライフ 世界のエグゼクティブに学ぶストレスフリーな働き方

ツイッターやフェイスブックなど、時代の先端を行くIT企業の創業者たちが実践することがある。それは目の前のことに意識を向ける習慣、「マインドフルネス」を身に付けること。そうすることで、無益な情報に惑わされず、創造力を引き出せる。テクノロジーに飲み込まれて苛々することなく、平常心で創造性を発揮する、そんなストレスフリーな働き方を紹介する。

著 者:ソレン・ゴードハマー、佐々木俊尚(監修) 出版社:翔泳社 発行日:2014年12月
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2015年2月号掲載

人間における勝負の研究 さわやかに勝ちたい人へ

受験、就職、仕事…。人生は勝負の連続だ。その戦いにどうしたら勝てるのか ―― 。本書は、将棋界きっての才人だった故・米長邦雄氏が、勝負に不可欠の心得について説いたもの。その棋風と人柄から、“さわやか流”と評された氏ならではの男らしく潔い勝負哲学が、心に響く数々の名言とともに語られる。昭和57年より読み継がれているロングセラーである。

著 者:米長邦雄 出版社:祥伝社(祥伝社黄金文庫) 発行日:1993年3月
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