新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2013年3月号掲載
中国と香港、台湾、シンガポール等の華僑・華人圏からなるのが、「大中華圏」である。著者によれば、近年、このネットワークは経済的な関係を深めている他、尖閣問題で見られた通り、政治的な意味も持ち始めたという。こうした大中華圏の現状を、本書は解説する。中国=中華人民共和国と見がちな我々に、中国の本質に迫る上で新たな視座を与えてくれる1冊だ。
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2013年2月号掲載
宗教学者の山折哲雄氏が、日本人ならではの無常観、死生観などを基に、人間が「ひとり」であることの意味を考察。いじめや自殺、孤独死等の問題を「ひとり」を手がかりに論じ、ひとりがもたらす幸せについて語る。ひとりでいることを否定的に捉える向きもあるが、ひとりになることを考え、突き詰めることが、充実した生、そして死を迎える上で大切だと説く。
『代表的日本人』は内村鑑三の著作で、新渡戸稲造『武士道』、岡倉天心『茶の本』と同じく、明治期に、日本の文化や精神を英語で西洋に紹介した書である。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳など、日本に影響を及ぼした5人の指導者、改革者の生涯を描く中で、日本人が持つ素晴らしい特質を浮き彫りにした名著だ。その内容を、現代日本語訳でわかりやすく伝える。
2013年1月号掲載
政治も経済も停滞し、閉塞感が漂う今の日本。若者の内向き志向も、最近、話題になっている。だが、「内向き」志向も悪くない、というのが著者の考えだ。日本は江戸時代をはじめ、歴史的に「鎖国」と「開国」を繰り返し発展してきた。成長から成熟へ。世界経済が不安定な今こそ鎖国モード、すなわち内向き志向の利点、成熟国家・日本の良さを見直そうと訴える。
2012年12月号掲載
古代インドでは、生涯を「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」の4期に分ける「四住期」という考え方があった。著者の五木寛之氏は、このうちの林住期 ―― 人生の後半、50~75歳の25年間こそ人生のピークだとし、自らの生き甲斐を求め自由に生きよう、と提唱する。古代インドの思想を基に、理想的な後半生の生き方を説き、反響を呼んだベストセラー。
2012年11月号掲載
1900年に米国で刊行され、世界的ベストセラーとなった新渡戸稲造著『武士道』の現代語訳。武士道の源流から、サムライの教育、切腹の制度、そして武士道の未来まで。新渡戸が海外の人に向けて説いた内容を、可能な限りわかりやすい言葉で紹介する。武士道は決してひからびた“歴史遺産”ではない、と述べられているように、その精神に学ぶべきことは多い。
2012年10月号掲載
中国古典は、“人間力”を高める上で大いに参考になる。例えば、『荀子』の「人の性は悪、その善なるは偽なり」、あるいは『十八史略』に見える「人生は朝露の如し」。含蓄に富む中国古典の言葉は、今も色褪せることなく、貴重な示唆を与えてくれる。本書は、その中から、現代を生きていく上で心得ておきたい言葉を取り上げ、わかりやすく解説する。
2012年9月号掲載
『人生の短さについて』の著者、セネカは古代ローマを代表する哲人であり、皇帝ネロの師でもあったが、後にネロの不興を買い自殺を命じられる。その最期は、慌てず騒がず、毅然たる態度だったという。そんな生を生きたセネカは、人生、そして時間をどのように捉えていたのか。彼の著作から、悔いなき人生を送るには、命ある時間をどう使うのが望ましいのかを学ぶ。
2012年7月号掲載
「タルムード」。これは、ユダヤ人にとって人生の羅針盤となる書物で、生活全般の規範と、それに関する詳細な議論が記されている。そしてユダヤには、タルムードの教えを誰もが理解できるよう、様々な説話が今に伝わる。本書では、5000年もの間語り継がれてきた、この説話が説く成功哲学、サバイバルの知恵を、ユダヤ教に改宗した国際弁護士が読み解く。
2012年6月号掲載
悪いと思っていないのに「すみません」とすぐ謝る。自分の意見を明確に言わない ―― 。ホンネが見えにくい日本的コミュニケーションは実にややこしい。本書は、自己の主張より相手との関係、調和を重視する日本の社会を「状況依存社会」と特徴づけ、それを軸に日本独自のコミュニケーションの深層構造を解剖。“曖昧さ”に潜む重大な意味を明らかにする。
2012年4月号掲載
現存する兵法書の中では、世界最古とされる『孫子』。戦争に勝つ、あるいは負けないための戦略戦術を追求した書だが、人間心理を捉えたその内容は、組織運営や人間関係においても応用可能だ。この『孫子』全13篇を、ビジネス社会に生きる人々に向け、わかりやすい訳で紹介する。1979年の初版発行以来、増刷を重ねるロングセラー、『孫子の兵法』の新装版。
2012年3月号掲載
「言わぬが花」という言葉もあるように、日本ははっきり物を言わない社会である。一方、西洋の人々は自分の意見を積極的に言う。その根底にあるのが、古代ギリシャに端を発する対話の作法だ。一定のルールの下、相手を言い負かすのではなく、スポーツのように対話を楽しむ。そんな古代ギリシャの対話のワザを、哲学の祖、ソクラテスらを例にとりつつ披露する。
2012年2月号掲載
日本では当たり前かもしれないが、国際的に見ればおかしい。そんな日本人ならではの問題点を、ユダヤ教に改宗しユダヤ人となった国際弁護士、石角完爾氏がズバリと指摘。「すぐに諦めてしまう」「『普通はそうしない』とずるい理屈をこねる」…。欧米人からバカにされ、国際的な場で損をすることになる日本人の特徴を、世界の常識と対比しつつ浮き彫りにする。
2011年11月号掲載
仕事や家庭、あるいは人間関係の問題など、人生に悩みは付き物だ。また、もっと自分らしく生きたい、安らかに生きたいと誰もが願う。そんな私たちに、貴重な気づきを与えてくれるのが「禅語」だ。この短い言葉には、明日をより良く生きるための知恵が凝縮されている。いわば“人生の特効薬”。そう呼べる禅語の数々を、コンパクトかつわかりやすく解説する。
『論語』をはじめとする中国古典には、人間の営みに関する様々な知恵が説かれている。本書では、この中国古典の名言のうち、特に経営に参考になりそうなものを中心に紹介する。「窮すれば則ち変ず、変ずれば則ち通ず」「百里を行く者は九十を半ばとす」…。時代を超えた“原理原則”の数々は、先見力を磨き、逆境を乗り切る上で、大きな力となるだろう。
2011年8月号掲載
『ツァラトゥストラかく語りき』などの著書で知られるドイツの哲学者、ニーチェ。彼の言葉に魅せられたという著者が、その箴言の数々を通して、難解とされるニーチェの思想をやさしく解説した。他人とどう付き合うか、孤独とどう向き合うか、どうしたら自信が生まれるか等々、悩み多き人生を生きる我々に、より良く生きるための智恵を授けてくれる1冊である。
2011年7月号掲載
人間性を信じ、愛を掲げて、前向きに生きるのは悪いことではない。しかし、人間の存在そのものを悪と見て、そこから出発する生き方もあるのではないか ―― 。かく語る作家、五木寛之氏による人生論。プラス思考で頑張ることに少し疲れた。そんな人々へ向け、『歎異抄』の教え、また自らの体験も交えつつ、“大河の一滴”たる人間の生き方について綴る。
2011年6月号掲載
世界的ベストセラー『文明の衝突』の中で、世界7大文明の1つに挙げられた日本文明。「個より公、金より徳、競争より和」を重んじるわが国の文明は、戦後、「国民総中流」という他に類のない社会を実現させた。だが近年、社会は混迷を深めている。誇りと自信。それを取り戻すために、今なすべきことは何か。日本再生に向け、『国家の品格』の著者が提言を行う。
2011年5月号掲載
森信三師は、日本を代表する哲学者、西田幾多郎らの教えを受けた後、その生涯を国民の教育に捧げた教育者、哲学者である。著者の北尾吉孝氏は、この“人間教育の師父”を敬愛してやまないファンの1人。『修身教授録』に出合って以来、20年近くその思想・哲学を学び続けているという氏が、同書をはじめ数々の著作の言葉とともに、森師の生涯と思想を紹介する。
2011年4月号掲載
中国の明代に成ったとされる『菜根譚』は儒教、仏教、道教の3つの思想を融合し、その上に立って“処世の道”を説いた書である。日本には江戸時代に伝わり、多くの人々に親しまれてきた。本書は、この人生書の古典を、中国文学者の守屋洋氏が翻訳、解説したもの。漢籍に精通した氏ならではの味わい深い口語訳で、日本人が心に刻むべき数々の言葉が披露される。
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