2010年11月号掲載

ドラッカー・ディファレンス クレアモントの授業

ピーター・F・ドラッカーが教授を務めていたクレアモント大学院大学には、「ドラッカー・スクール」というマネジメントスクールがある。本書は、その必修科目である「ドラッカー・ディファレンス」を紹介したもの。同大学の教授陣が、マネジメント、リーダーシップなど各自の専門分野を、ドラッカーの思想に沿って講義した内容を生き生きと再現する。

著 者:クレイグ・L・ピアース(編)、ジョゼフ・A・マチャレロ(編)、山脇秀樹(編) 出版社:東洋経済新報社 発行日:2010年9月
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2010年9月号掲載

わが経営に刻む言葉

1964(昭和39)年、33歳の時にウシオ電機を設立し、約半世紀にわたって経営の第一線に立ち続ける同社会長・牛尾治朗氏。その氏が執筆する、月刊誌『致知』の「巻頭の言葉」をまとめたものである。経済同友会代表幹事をはじめ多くの公職に携わるなど、日本を代表する財界人である氏が、経営者として生きる中で、心に留め、大切にしてきた言葉の数々が綴られる。

著 者:牛尾治朗 出版社:致知出版社 発行日:2010年6月
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2010年9月号掲載

最強の人生指南書 佐藤一斎「言志四録」を読む

西郷隆盛、吉田松陰、坂本龍馬など、幕末維新の志士たちがこぞって学んだ、幕末の儒学者・佐藤一斎の『言志四録』。この書は、政治や経済の混迷が続く、現代日本にこそ必要な“最強の人生指南書”である。こう語る齋藤孝氏が、『言志四録』から「仕事術」「人間関係・リーダー論」「学習法」「人生論」に関する言葉を選び、わかりやすく解説する。

著 者:齋藤 孝 出版社:祥伝社(祥伝社新書) 発行日:2010年6月
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2010年5月号掲載

日本人として知っておきたい近代史(明治篇)

幕末から明治にかけ、日本には大人物が多数現れた。松下村塾で若者たちを教育した吉田松陰、明治維新で中心的な働きをした岩倉具視、近代日本の基礎固めをした伊藤博文…。「人間が歴史を動かす主人公である」との視点の下、本書は、これら明治を築き上げた人物の考え方、行動を明らかにする。そして、そのことを通じ、「日本とは」「日本人とは」何かを考えていく。

著 者:中西輝政 出版社:PHP研究所(PHP新書) 発行日:2010年4月
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2010年4月号掲載

現代語訳 論語と算盤

渋沢栄一は、東京電力、王子製紙をはじめ、約470社もの企業の設立に関わった。“日本資本主義の父”と称されるゆえんだが、渋沢の偉大さはそれだけではない。彼は「論語と算盤」の一致 ―― 道徳に則った経営の大切さを説き続け、私心なき経営に徹した。本書では、こうした経営哲学を語った講演録『論語と算盤』を、読みやすい現代語訳で紹介する。

著 者:渋沢栄一 出版社:筑摩書房(ちくま新書) 発行日:2010年2月
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2010年3月号掲載

安岡正篤ノート

安岡正篤氏は、東洋思想の普及に尽力し、歴代総理の指南番といわれるほど、政財界に大きな影響を及ぼした。著者は、氏の教えが普遍性を持つのは、和漢洋の古典と歴史に基づく実践的な「人間学」を説くものだからであり、この人間学が“人間の背骨”をつくるという。本書では、安岡氏を“人生の師”と仰ぐ著者が、その教えの概要、今日的意義をわかりやすく語る。

著 者:北尾吉孝 出版社:致知出版社 発行日:2009年12月
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2010年3月号掲載

天風入門 中村天風の教えで幸福になる!

1968年に没するまで、約半世紀にわたり人々に生きる道を説いた中村天風。各界著名人はじめ多くの人に支持された彼の教えは、「天風哲学」と称される。生命を支える心の力と体の力の両面に働きかけ、生命力を充実させることで、幸福な人生を実現できる ―― 。天風が説いた、人生が順調な時も逆境の時も強い心で生きるための哲学、および実践法を指南する。

著 者:南方哲也 (編著)、財団法人天風会 (監修) 出版社:講談社 発行日:2009年10月
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2010年2月号掲載

逆境を生き抜く 名経営者、先哲の箴言

孔子、諸葛孔明、あるいは松下幸之助、小林一三…。歴史を生き抜いてきた先哲、名経営者の言葉には、「不変の原則」が詰まっている。不況下の今、とりわけ、こうした先人たちの言葉から学ぶべきことは多い。好不況に一喜一憂することなく、強く生きる。そのためのヒントとなる箴言の数々を、古今の思想に明るく、自身も先人の言葉に学んできた著者が紹介する。

著 者:北尾吉孝 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2009年12月
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2010年1月号掲載

将の器 参謀の器 あなたはどちらの“才覚”を持っているか

組織をまとめ、組織目標を達成する。その役割を担う「将」と「参謀」、すなわちトップとブレーンの優劣が、いつの時代においても組織の盛衰のカギを握る。では、将たる器とは? 参謀たる器とは? 歴史を題材に、組織と人間の問題を描いてきた作家・童門冬二氏が、武田信玄や加藤清正など歴史上の人物に焦点を当て、将と参謀が備えるべき器量について論じる。

著 者:童門冬二 出版社:青春出版社(青春文庫) 発行日:2001年10月
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2009年8月号掲載

凡人が一流になるルール

天才発明家にして実業家だったエジソン、鉄鋼王カーネギー、日本資本主義の父・渋沢栄一、トヨタグループの基礎を築いた豊田佐吉…。19世紀後半~20世紀前半の産業の勃興期、新たな事業を次々に生み出した大実業家6人の仕事に対する姿勢、考え方を明らかにする。事業のモデルがない中、懸命に生きた彼らの先入観のない、真っすぐな精神に学ぶべき点は多い。

著 者:齋藤 孝 出版社:PHP研究所(PHP新書) 発行日:2009年7月
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2009年7月号掲載

未来を創る エジソン発想法 非常識なアイデアが、大成功を生む

トーマス・エジソン(1847~1931年)は、単なる「世界の発明王」ではない。幼い頃より金儲けの極意をつかんでいた彼は、世界初の「発明をビジネス化した起業家」 ―― エジソン・ゼネラル・エレクトリック(現在のGE)の創業社長でもあった。本書は、そんな彼が1914年から30年にかけて書き残した膨大なメモや日記から、その思考法、発想法を探ってゆく。

著 者:浜田和幸 出版社:幸福の科学出版 発行日:2009年5月
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2009年5月号掲載

俺は、中小企業のおやじ

いち早くインド市場に進出し、大成功を収めるなど、積極的な海外展開で注目を集めるスズキ。その会長兼社長を務めるのが、現在も強力なリーダーシップを発揮し続ける鈴木修氏だ。氏はどのような経営をし、同社を“3兆円企業”にまで育て上げたのか?「スズキはまだまだ中小企業」と自戒する氏が、苦境を乗り越えた経験とともに、経営の要諦を語る。

著 者:鈴木 修 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2009年2月
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2009年5月号掲載

ぶれない経営 ブランドを育てた8人のトップが語る

吉田カバン、ジャパネットたかた、星野リゾートなど、今輝いている8つの企業のトップが、自らの経営哲学を披露する。業種は違えど、彼らに共通するのは、経営の軸がしっかりしていること。ゆえに環境の変化に自在に適応しつつも、ぶれることがない。そうした「ぶれない経営」を実践する彼らの言葉からは、激変するビジネス社会を生き抜くヒントが読み取れる。

著 者:首藤明敏(編著) 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2009年2月
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2009年5月号掲載

[新装版]心を高める、経営を伸ばす 素晴らしい人生をおくるために

1989年に刊行された同名書の新装版。ご存じ、京セラの創業者・稲盛和夫氏が、自身の人生観や経営哲学について語る。「常に原理原則を基準として判断し、行動する」「商いの極意はお客様から尊敬されること」…。これまで、多くの人に示唆を与えてきた氏の言葉は今日においても、色褪せることなく、説得力をもって心に迫る。

著 者:稲盛和夫 出版社:PHP研究所 発行日:2004年4月
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2009年3月号掲載

ざっくばらん

戦後日本を代表する起業家、技術者である本田宗一郎氏。本書は、その氏が、自動車製造に乗り出す前の昭和35年に自ら著し、長らく“幻の第一作”と言われていた書を復刊したものである。企業経営のあり方、技術やデザインへの熱い思い、政治・経済のこと…。文字通り“ざっくばらん”に語られる氏の考え方や生き方は、今なお我々に多くの気づきを与えてくれる。

著 者:本田宗一郎 出版社:PHP研究所 発行日:2008年12月
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2009年2月号掲載

挑戦 我がロマン 私の履歴書

総売上9兆円の流通グループを率いるセブン&アイ・ホールディングスのCEO、鈴木敏文氏。日本初のコンビニチェーンの創業をはじめ、氏の人生は新たな挑戦の連続であった。過去の延長線上でなく、一歩先の未来から何をすべきか考える ―― 。この“ブレイクスルー思考”を実践し続けた日々が、氏自身の口から語られる。挑戦することの大切さに気づかされる1冊だ。

著 者:鈴木敏文 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2008年12月
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2009年1月号掲載

「できません」と云うな オムロン創業者 立石一真

制御機器大手・オムロンの創業者、立石一真氏の波乱に満ちた生涯を描いた書。裸一貫から事業を起こした後、倒産寸前まで追い込まれながらも、その後、無人駅システムはじめ数々の「世界初」の開発に成功するなど、不可能を可能にし続けた氏の足跡が綴られる。その不撓不屈の物語からは、経営とは何か、人生とは何かという問いへの、多くの示唆が得られるだろう。

著 者:湯谷昇羊 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2008年11月
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2008年11月号掲載

ナポレオンで仕事上達

闘うメンタリティ、タフに仕事をこなす力、スピードと戦略 ―― 。現代のビジネス社会では、この“ナポレオン的”な能力が不可欠だと著者は言う。与えられた仕事をこなすだけでは駄目で、誰もがマネジメント力を持ち、戦略的に動く必要があるからだ。では、ナポレオンはいかに仕事をしたのか。彼の遺した言葉を引きつつ、その仕事術を伝授する。

著 者:齋藤 孝 出版社:角川書店(角川oneテーマ21) 発行日:2008年9月
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2008年5月号掲載

ウェルチ リーダーシップ・31の秘訣

「選択と集中」「ワークアウト」「フラット型組織」等々、企業経営における画期的なアイデアを次々に打ち出し、GEのCEOとして活躍したジャック・ウェルチ。知らぬ人のいない、この偉大な経営者の経営改革の手法、そしてリーダーシップの真髄を、彼の言葉を引用しつつわかりやすく解説した書である。リーダーシップのあり方を考える時、得るところの多い1冊だ。

著 者:ロバート・スレーター 出版社:日本経済新聞出版社(日経ビジネス人文庫) 発行日:2001年1月
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2008年3月号掲載

最強の経済学者 ミルトン・フリードマン

米レーガン政権、英サッチャー政権の思想的バックボーンとなった20世紀を代表する経済学者、ミルトン・フリードマン。本書は反ケインズ理論の先鋒となり、「小さな政府」「規制緩和」を信条とした彼の「リバタリアニズム(自由至上主義)」の思想および生涯を、その著作に触れつつ紹介する。巻末には、生前の2005年に行われた本人へのインタビューを付す。

著 者:ラニー・エーベンシュタイン 出版社:日経BP社 発行日:2008年1月
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