新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2023年7月号掲載
“限りない成長”と“持続可能性”。今、私たちの社会は、両者の間で揺れている。これから進むべきは、どちらの道か? 著者の答えは、後者だ。そして、科学と資本主義は“車の両輪”のような形で歩んできたとし、その過去・現在・未来を俯瞰。目指すべき、環境・福祉・経済が調和した、「持続可能な福祉社会」の像を示す。
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気温上昇、動植物の絶滅、格差拡大…。近年、急速に地球環境や社会が悪化している。原因は、成長を追い求める「資本主義」だ。本書はこう指摘し、各種統計、研究を引きつつ、成長がもたらすマイナス面を解説。「語りたいのは希望」という経済人類学者が、人類や地球に不幸と破滅をもたらさない、「成長に依存しない」社会を描く。
欧州連合(EU)は、環境規制を通じて世界に覇を唱えようとしている。独自の厳しい規制、環境対策の緩い国の製品への関税、持続可能な経済活動の基準づくり…。他国から反発の声も上がる中、激化する主導権争いはどこに向かうのか。欧州で長年このテーマを取材してきた日経記者が、EU発の“パワーゲーム”の実相を描き出す。
人を信じて疑わず、何でも専門家に「お任せ」する。日本人の多くがそんな習性を身につけている。だが、グローバル化が進む中、「お任せ」の姿勢につけ込まれ、騙される人が続出。多様な価値観が流入する今、日本人は自ら考え、判断し、行動しなければならない。そう語る心理学者が、“思考停止”に陥った日本に警鐘を鳴らす。
2023年6月号掲載
金融史・経済史の研究者が、なぜバブルが生じ、弾けるのかを分析した書である。「市場性」「通貨と信用」「投機」。この3要素を軸に、急騰と反落のメカニズムを解明し、普遍的な法則を導き出す。著者によると、ITバブルやサブプライム・バブルなど、昨今はバブルの頻度が増している。そうした中、将来に備える上で示唆に富む1冊だ。
世界三大宗教の1つ、キリスト教。世界人口の約3割を占めるとされる信徒の動向は、国際情勢に与える影響も大きい。世界を理解する上で、知っておきたいこの宗教について、池上彰氏がわかりやすく説く。世界宗教への発展の契機となった「宗教改革」、イスラム教徒らを虐殺した「十字軍」など、その光と闇の歴史が語られる。
ドイツの哲学者、カントが著した平和論の古典。戦争を将来にわたって防ぎ、地上に恒久の平和を築くための方途が説かれる。常備軍の全廃、諸国家の民主化、国際連合の創設…。平和の実現が空論ではない根拠を示し、平和への努力を促す。ロシアのウクライナ侵攻など、いまだ戦火の絶えない今日、改めて熟読したい書である。
2023年5月号掲載
2022年2月に始まった、ロシアによるウクライナ侵攻。戦争が長期化し、NATO(北大西洋条約機構)の関与が深まるにつれ、「欧州戦争」へと変わりつつある。この“大転換”の背景、そして、米国が直接介入を避けている理由などを、国際安全保障の専門家が考察。今回の戦争の本質、戦後の世界の課題、日本への教訓が示される。
人類の未来は、どこに向かうのか。そして、これからの時代にどう処すべきか ―― 。多くの人が抱く疑問に答える。その方法は、“弁証法による未来予見”。「欧州最高の知性」ジャック・アタリ氏が称賛する、著者・田坂氏のものの見方だ。複雑性を増す社会、民主主義の今後…。12のテーマを取り上げ、明快に読み解いていく。
AIは、人間の未来をより良いものにしてくれるのか? 多くの「楽観論者」の主張を検討した著者は、全面的な楽観はできないと言う。そう考える原因は、テクノロジー自体にあるのではない。AIを都合よく利用する“人間”の側にある。自動化が進む世界で人はいかにあるべきか。『ニューヨーク・タイムズ』紙の記者が問い直す。
私たちの税金は、一体どこに消えているのか ―― 。先進国で最悪レベルの借金、社会保障費も毎年過去最高を更新。政策効果の乏しい歳出を削減し、効果の高い歳出に転換する「ワイズスペンディング(賢い支出)」は急務だ。だが、現状はそれには程遠い。毎日新聞記者がコロナ対策や東京五輪を例に、“血税”が浪費される実態を暴く。
元外務省・国際情報局長の著者は言う。戦後の日本外交を動かしてきた原動力は、「米国からの圧力」と、それに対する「自主」路線と「追随」路線のせめぎ合いだった、と。しかし、こうした視点で戦後史を述べたものはほとんどない。本書では、吉田茂や重光葵など、重要人物の動きを追いつつ、戦後70年の真実を明らかにする。
2023年4月号掲載
10年後、20年後の日本の姿とは? 長年、日本の未来を考え続けてきた野口悠紀雄氏が、この国の将来を予測。経済、安全保障、医療・福祉など、様々な角度から、激変する社会の姿を描く。氏は言う。「未来は与えられるものではなく、主体的に作っていくもの」。そのためには、未来を正しく理解し、変化に備えねばならない。
「自分たちは特別な存在」「何をしても許される」…。近年、そう言わんばかりの「上級国民」の姿がたびたび社会を騒がせている。そんな世の中にあって、「高貴なる者の責務(ノブレス・オブリージュ)」のあり方を問い直す書だ。歴史を繙けば、貴族は特権だけでなく、社会に対する責務も負っていた。経済格差が広がる今日、その精神に学ぶべき点は多い。
自由を獲得したはずの西欧近代で起きた、全体主義の台頭。その根底には、“自由”から逃れ、権威に“服従”しようとする人々の願望があった ―― 。孤独と不安が蔓延する時代に、「強いリーダー」を求めてしまう人間の心理を描いた、エーリヒ・フロムの『自由からの逃走』。この名著を読み解き、なぜ自由が重荷になるのか考察する。
2023年3月号掲載
出生・死亡・移動。人口動態の変化が、政治や経済、社会を変えていく ―― 。米国防総省・人口統計コンサルタントが“人口”という観点から、人類の未来を見通した。格差拡大や少子高齢化、移民問題など、いま世界が直面している課題は、今後どうなるのか。各種データを駆使して予測し、良き未来とするための道筋を示す。
2022年10月、中国共産党は党大会後に、新たな指導部“新チャイナ・セブン”を選出。そして習近平政権は異例の「三期目」に突入した。なぜ、二期10年の慣例を破り、習は続投したのか? 中国に生まれ、現代中国をよく知る著者が、彼の真の狙いを解説。決断の背景には、「父の仇を討つこと」「アメリカとの関係」があるという。
難解な数式で示される経済学は、科学的で、真実のように見える。だが、経済学者の著者は言う。「現代の主流の経済学は、ウソに満ち溢れている」。資本主義が自由と競争を促進する、公的年金制度は近い将来、高齢化によって崩壊する…。本書は、まことしやかに説かれる理論の“ウソ”を暴き、その背後に潜む“狙い”を明らかにする。
仕事がゆるくて辞めたい。そう悩む若者が多いことが、リクルートワークス研究所の調査で判明した。労働時間は減少、負荷は高くなく、上司からの叱責もない「ゆるい職場」が、逆に彼らの不安感を高めているというのだ。こうした職場が若者の不安をあおる理由、企業がとるべき対応策などを、データを示しつつ解説する。
ジャーナリストの池上彰氏が、安保法制やメディアなど、様々なテーマから政治の変遷と問題点をわかりやすく解説。議論が足りないまま軍隊へ発展する自衛隊、数の論理で法案を押し通す与党…。国民の意思と無縁のところで決まる、「日本の民主主義」の姿を示す。国内外の政治が大きく揺れ動く今、手に取りたい1冊だ。
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