2010年12月号掲載

イノベーションの知恵

イノベーションを成功させる上で大切なものとは? その答えを求め、著者たちは、全長が軽自動車より40cmも短い超小型車「iQ」を開発したトヨタ、汚染の進む霞ヶ浦の再生に取り組んだNPO法人「アサザ基金」等々、大きな変革を成し遂げた事例を取材。リーダーやメンバーがどう考え、行動したかを分析し、イノベーションを成功させるカギを見つけ出す。

著 者:野中郁次郎、勝見 明 出版社:日経BP社 発行日:2010年10月
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2010年11月号掲載

ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業

原著のタイトルは「DIFFERENT」。商品やサービスの「差別化」とは何かについて説いた書である。多くの企業は、市場調査の分析や競合他社との比較を行い、自社の商品・サービスの弱点を見つけ、改善する。だがこの努力は、他社と似た商品を生み出すだけで、差別化には結びつかない ―― 。本書はこう指摘し、消費者の心をとらえる差別化の方法を示す。

著 者:ヤンミ・ムン 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2010年8月
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2010年11月号掲載

売れ続ける理由 一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法

著者の経営するスーパー「主婦の店・さいち」は、希有な店である。過疎の町にあるため市場規模は小さく、交通の便もよくない。しかも、周囲には大型スーパーなどのライバル店が立ち並ぶ。にもかかわらず、全国から客が訪れる。なぜ、同店は消費者を引きつけるのか? 小売業の本来あるべき姿を愚直に追求し続ける著者が、その経営哲学を語る。

著 者:佐藤啓二 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2010年9月
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2010年11月号掲載

ドラッカー・ディファレンス クレアモントの授業

ピーター・F・ドラッカーが教授を務めていたクレアモント大学院大学には、「ドラッカー・スクール」というマネジメントスクールがある。本書は、その必修科目である「ドラッカー・ディファレンス」を紹介したもの。同大学の教授陣が、マネジメント、リーダーシップなど各自の専門分野を、ドラッカーの思想に沿って講義した内容を生き生きと再現する。

著 者:クレイグ・L・ピアース(編)、ジョゼフ・A・マチャレロ(編)、山脇秀樹(編) 出版社:東洋経済新報社 発行日:2010年9月
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2010年9月号掲載

ビジョナリー・カンパニー③ 衰退の五段階

膨大なデータを基に、偉大な企業を分析した『ビジョナリー・カンパニー』『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』。これらで卓越した企業として取り上げられた企業の中には、その後、衰退したところもある。本書では、そうした企業が衰退していった過程を分析。「成功から生まれる傲慢」「規律なき拡大路線」など、企業が衰退する5段階の道筋を明らかにする。

著 者:ジェームズ・C・コリンズ 出版社:日経BP社 発行日:2010年7月
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2010年9月号掲載

新訳 科学的管理法 マネジメントの原点

科学的な視点から労働者の能力を開発し、科学的な法則に沿って仕事を進めることで、労働効率は高まり、雇用者と労働者はともに繁栄できる。1911年刊行の『科学的管理法』はこのように説き、ドラッカーら後世の経営学者に大きな影響を与えた。この歴史的名著を、新訳で復刻。原著は約100年前の本だが、深い人間観察に基づくその論に、学ぶべき点は少なくない。

著 者:フレデリック・W・テイラー 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2009年11月
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2010年8月号掲載

すべては人なんだ

著者の大久保恒夫氏は、2007年にスーパーマーケット・成城石井の社長に就任。悪化していた業績を回復させ、09年には利益率6%という高水準を実現させた。その氏が、自らの経営哲学を説く。「人員削減はしない」「ディスカウント戦略は採らない」「間接人員を増やす」など、世の常識の逆を行く経営哲学は、小売業に携わる者に大きな示唆を与えてくれる。

著 者:大久保恒夫 出版社:商業界 発行日:2010年6月
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2010年7月号掲載

世界でいちばん会社が嫌いな日本人

世界的に見て、日本人の「会社への帰属意識」や「仕事への熱意」は最低レベル。そんな衝撃的な事実が、米ギャラップ社の調査で明らかになった。過去、多くの海外企業を見てきた著者は、“窮屈で楽しくない職場”がその原因だと指摘。そうした魅力のない会社にしてしまう上司、経営陣の問題点を語るとともに、働き甲斐のある会社に共通する企業文化を紹介する。

著 者:斎藤智文 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2010年4月
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2010年6月号掲載

「上司が無能」で「部下がバカ」なのには理由がある

北欧からは、H&M、イケアなど世界的な企業がいくつも生まれている。著者によれば、その躍進の秘密は、彼らの祖先「ヴァイキング」を源とする独特のマネジメントにあるという。社員とのコミュニケーションを大切にし、彼らの意見を積極的に取り入れ、権限を委譲する。そんなやり方でチームワークを引き出す北欧流のマネジメントについて解説する。

著 者:可兒鈴一郎 出版社:朝日新聞出版 発行日:2010年3月
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2010年6月号掲載

アメーバ経営 ひとりひとりの社員が主役

高収益を上げ、発展を続ける京セラ。その経営を支えるのは、創業者・稲盛和夫氏が生み出した「アメーバ経営」だ。これは、会社の組織を「アメーバ」と呼ばれる小集団に分け、社内のリーダーにその経営を任せることで、社員1人1人が自主的に経営に参加する“全員参加経営”を実現するものである。このユニークな経営管理手法の全貌を、氏自ら詳述する。

著 者:稲盛和夫 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2006年9月
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2010年5月号掲載

経営で大切なことは旭山動物園にぜんぶある 未来のスケッチ

今や全国的な人気の北海道・旭山動物園。同園はかつて廃園の危機にあったが、それを乗り越え、今の成功をつかむカギとなったのが「未来のスケッチ」、飼育係が描いた理想の動物園の姿だった。苦しい時だからこそ夢を語る。それが勇気を呼び起こし、再生をもたらす ―― 。同園の復活劇を、本書は経営学的な視点から分析し、活力ある組織作りのためのヒントを示す。

著 者:遠藤 功 出版社:あさ出版 発行日:2010年3月
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2010年4月号掲載

百年企業、生き残るヒント

推定によれば、日本には創業100年以上の企業が約5万社あるという。本書は、このような“長寿企業”になるための秘訣を明かすものだ。「伝統の継承と革新」。この2つを柱とする日本の長寿企業のあり方を述べるとともに、終章では、製造業、卸売業、建設業など、様々な業種の長寿企業の取り組みを紹介。「元気で長生きする」ための具体的なヒントを提供する。

著 者:久保田章市 出版社:角川SSコミュニケーションズ(角川SSC新書) 発行日:2010年1月
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2010年3月号掲載

脱ガラパゴス戦略 台頭する新興国市場の攻略法

日本企業はこれまで国内市場を重視し、日本人向けの商品作りに注力してきた。その結果、海外市場に疎くなり、国際競争力を失った。いわゆる「ガラパゴス化」が生じたわけだが、少子化で国内市場が縮小していく今後、このままでは企業は滅びかねない。そう危惧する2人の著者が、「脱ガラパゴス」のための方策を伝授。成長著しい新興国市場の攻略法を解説する。

著 者:北川史和、海津政信 出版社:東洋経済新報社 発行日:2009年12月
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2010年3月号掲載

経営の教科書 社長が押さえておくべき30の基礎科目

著者は、ジョンソン・エンド・ジョンソンをはじめ、業種の異なる3社で社長を務めた新将命氏。氏は「業種業界に関係なく、企業経営の根幹の80%は、ほとんどどの会社も同じ」だと言う。そして、厳しい経営環境の今こそ“根幹”、すなわち原理原則を再確認することが重要だと指摘。半世紀近い自身のビジネス経験に基づく、30の「経営の原理原則」を披露する。

著 者:新 将命 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2009年12月
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2010年2月号掲載

「年収6割でも週休4日」という生き方

日本で、IT企業の社長を務める著者は言う。「雇用を守ることが経営者の最大の責務」だと。今後、経済規模の縮小が予測される中、その理念を現実にするための方策が、「年収6割、週休4日」という労働モデルだ。すなわち、給料を減らす代わりに、休日を増やす。そうすることで、雇用が維持されるだけでなく、我々は今よりもずっと健康で幸福に暮らせるという。

著 者:ビル・トッテン 出版社:小学館 発行日:2009年11月
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2010年2月号掲載

まず、ルールを破れ すぐれたマネジャーはここが違う

優れたマネジャーは、どんな考え方に基づいて行動するのか。それを解明した書である。「部下の弱点を直そうとするな、強みを活かすことに専念しろ」「経験や知識ではなく、才能で部下を選べ」…。世界中の傑出したマネジャーに共通する“常識破り”の考え方、行動を、米国の調査機関ギャラップが行った8万人のマネジャーへのインタビュー調査を基に導き出す。

著 者:マーカス・バッキンガム、カート・コフマン 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2000年10月
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2010年1月号掲載

ザッポスの奇跡 改訂版 アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは

「ザッポス」は、靴のネット販売会社である。今、米国で注目を集める企業の1つで、2009年7月、「アマゾンがザッポスを買収」のニュースが流れた時は話題を呼んだ。ネット界の巨人が買収したくなる会社とは、一体どんな会社なのか? 本書は、自らを「サービス・カンパニー」と呼び、顧客を感動させるサービスの提供で成長を遂げた同社の、経営の核心に迫る。

著 者:石塚しのぶ 出版社:廣済堂出版 発行日:2011年1月
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2009年12月号掲載

利益第二主義 過疎地の巨大スーパー「A-Z」の成功哲学

近年、景気後退で消費が冷え込む中、業績を伸ばしているスーパーがある。鹿児島県の過疎の町で展開する、24時間営業の巨大スーパー「A-Z」だ。効率を無視した生活必需品のオール品揃え、本部に商品部やバイヤーを置かない、集客チラシは年に数回…。従来の小売業界にない、常識外れの発想で躍進を続ける同社の創業者が、そのユニークな経営哲学を披露する。

著 者:牧尾英二 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2009年10月
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2009年11月号掲載

脱「でぶスモーカー」の仕事術 なぜ“わかっていてもできない”のか

健康に良いとわかっていても、ダイエットや禁煙はなかなか実行できない。ビジネスにおける戦略も同様で、正しいとわかっている戦略が、現実にはなかなか実行されない。本書は、企業がそんな「でぶスモーカー」状態から抜け出す方法を指南するもの。確実に戦略を遂行するために、リーダーが心得ておくべきこと、なすべきことを、様々なエピソードを交えつつ説く。

著 者:デービッド・メイスター 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2009年9月
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2009年10月号掲載

技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか 画期的な新製品が惨敗する理由

液晶やDVDなどの家電製品は、いずれも日本企業が優れた技術を基に開発し、当初、圧倒的なシェアを誇った。しかし、市場の拡大に伴ってシェアは急減し、今は見る影もない ―― 。なぜ、このようなことになるのか? その背景には“イノベーションモデル”の変容がある、と著者は指摘。インテル、アップルの成功例を基に、新しいイノベーションのあり方を説く。

著 者:妹尾堅一郎 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2009年7月
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